一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

低炭素建築物認定制度により、熱損失係数(Q値)は・・・

2013年01月08日 | 建築

今まで、断熱性能を熱損失係数(Q値)で表しておりましたが、今後はおそらくこの熱損失係数での表現はされなくなってきます。

昨年12月に施行された低炭素建築物認定制度により、省エネ基準の見直しが行われたからです。


まず、今度はUA値(外皮平均熱貫流率)を計算して使う様になります。 何が違うか? 熱損失係数(Q値)では床面積あたりの性能でしたが、今度は外皮面積あたりの性能を示します。

次に、一次エネルギーの消費量も評価に加えられる様になりました。 冷暖房や照明、給湯、太陽光発電などの省エネ設備の評価です。(ゼロエネハウスなどもこの計算を行います。)

これらの見直しにより、今までは 小さめの住宅や コートハウスの様な凸凹形状のある住宅、天井が高く立体的にボリュームのある住宅などの場合、Q値が悪く 評価が過小になっていましたが、この辺が改善され さらに省エネ設備の評価が加わることにより、より実際的にエネルギー消費量の少ない住宅が評価されることになります。


また、統一された算定プログラムにより計算されるので、より公平に(インチキなしで)評価されるものと期待しております。

この今回の省エネ基準の見直しにより、今まで慣れ親しんだ熱損失係数(Q値)については、ほぼ廃止の方向となってしまいます。 (ただし、しばらくは便宜上併用して使われるのではないかと思います)

フラット35Sでもこの認定低炭素住宅の基準は追加されていますし、当社も早々にこの新基準の計算に慣れて有効的に活用したいと取り組んでいる最中です。


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