9月9日 今日も朝からいい天気だ。周庄はいくらか湿度が低く、吹く風が爽やかで気分が良い。朝早くから近所の散歩に出かける。池沿いの広場では太極拳をしている集団があった。池のそばの柳の木陰では、スケッチをしている若者が数人いた。この辺は周庄画家村といって、画家を志す若者が集まっているのだろうか。
景観区の東側の大通りが富貴園路といい、その北側の突き当りに周庄の市場がある。朝が早いこともあって、買い出しをする人で込み合っていた。周りの湖で捕れた魚やエビ、タニシ、ナマズ、小ぶりのウナギなどが生きたまま売られていた。市場というと東南アジアの市場でハエが飛び回っていて、不潔な印象があるが、ここはかなり清潔だ。
周庄景観区の南の端に金福寺と言うお寺がある。東側にある石造りの長い歩道橋、金福長橋を渡ったたもとにある。お寺の社殿の周りが湖と繋がっていて、まるで水上に浮かんでいるようなたたずまいだ。金福長橋を東側から渡ろうとすると、橋のたもとで景観区入場料100元を支払うようになる。お寺の前の湖ではタニシかシジミの漁をしていた。後で市場に行って分かったのだが、どうやらタニシ漁のようだった。
周庄の古い街並みの狭い路地に面して、間口3～4m程の小さな店が軒を並べている。ここの名物料理は何といっても万三蹄。豚のもも肉をじっくり煮込んだ、ボリュームのありそうな料理だ。明日トライしてみようと思う。豆腐花というのもあった。豆腐の煮込み料理のようだ。ごはんに乗せて食べるとおいしそうだ。
お土産屋で目に付いたのが江南シルクの掛布団(？)を売っているお店をよく見かけた。購入している人も結構いた。藁人形の置物もかわいかった。ここの番をしている店の主人は人形の陰で熟睡中だった。変わった店では、女性の髪を解かすのか飾りにするのか、櫛を実演販売する店も数件あった。店の中に鹿のような動物のシャレコウベが置かれてあったので、その骨を細工しているのだろう。
