「釣った魚に餌はやらない」散財日記

本、ゲーム、CD、DVD等の購入日記。雑食ですがBLと少女漫画が中心傾向。感想はネタバレまじりが多く、たまに長めです。

「ちはやふる」25巻購入(そろそろ26巻発売ですが、ネタばれあり)

2014年09月17日 07時01分46秒 | 漫画
先々月のお買い物
・「ちはやふる」25巻 末次由紀



25巻は24巻に引き続き、名人戦・クイーン戦の真っ最中!
また25巻は、冒頭から周防名人の生い立ちなどが語られます。

20年前、周防名人はろくでもない親元から本家へと連れて来られた。
主に面倒を見てくれたのは、
おそらくおばにあたるであろう、出戻りだという兼子ちゃん。

     『兼子ちゃんは目が悪かった
      じわじわ視野が狭くなり 見えなくなっていく病気』

大事な人ではある、でも他人事だった。

メンクイで惚れっぽい周防名人は、
かわいい女の子につられて、いろんな部活に手を出し、
どれも器用にこなしていたが、それだけだった。

でも勉強はできた。
東大に合格。

上京する周防名人へ、兼子ちゃんは泣きながら、
「ひっ… ひとかどの人間になんなさい……」と告げた。

東大で周防名人は、また女の子につられてかるた部へ。
器用だったから、ある程度は強くなった。

しかし、気づくと視野が狭くなっている。
周防名人も、兼子ちゃんと同じ病気を発症した。
視細胞が年齢よりも早く老化する病気。
ゆっくりゆっくり進行し、場合によっては失明する。

     『そうか じゃあどうしよう
      どうやって生きていこう』

「ひとかどの人間になりなさい」


     『そんなのに どうやったらなれるだろう
      いつか見えなくなる人間が』


かつて名人になる前、周防名人は、
山城専任読手の元へ「読みを録音させてほしい」と訪れたことがある。
その熱意のわりに情熱が見えず、かるたが好きという感じもしない。
山城専任読手は尋ねた。

「それで どうしてあるたを?」
「かるたでなら ひとかどの人間になれるんじゃないかと思って」


     『真っ暗闇の中で
      音が 光って感じられた
      ひとつひとつちがう光を 感じ取る
      それが何より大事な世界が競技かるただった

      ここだ この世界で一番になろう
      ひとかどの人間になろう』

だけどかるたが好きなわけじゃない。
強い、けど退屈だった。

退屈じゃなくなるよう、枚数をコントロールするようになった。
そしてかるたを続けるために、
かるたへ燃やす対戦相手の情熱を食べて、自分を埋めるしかなかった。


だが、名人戦の挑戦者・原田先生は、
速さが、"感じ"が全てだと思っている周防名人に引く気はなかった。

     『君に 引導を 渡すのは 私だ』


本気になった名人の驚異的な速さ。
厳しい局面でこそ、基本に忠実に札を追う原田先生。

紙一重で札を取り合ううちに、
名人はクイーン戦の残り枚数を気にしなくなった。

それに気づいているのは原田先生。
周防名人はミスを誘う動きより、取りを優先させるようになっていた。

圧倒的な勝率で、今まで周防名人は連戦することがなかった。
年齢がかなり上といえども、白波会のポイントの為に
大会で5試合でも6試合でも連戦してきた原田先生は、
自分も厳しくとも、負けるつもりはなかった。


そして、クイーン戦。

詩暢ちゃんがリードしての終盤だが、
猪熊八段も集中力を切らさず、最後まで予断を許さない。

しかし勝負は決する。

最後の取りは、猪熊八段がお手つき、詩暢ちゃんが抜いた。
左利きの詩暢ちゃんからいちばん遠い札だった。
いつか自宅で練習し、祖母が無造作に、
畳にマジックで線を描いた、あの時と同じ───。

クイーン戦は詩暢ちゃんの三連覇で幕を下ろした。


名人戦は、4試合目でまたしても運命戦となった。
あと1枚取れば3勝で勝ち、負けても5試合目がある。

原田先生は運命戦で読まれない札がわかるという。
読まれないと感じた札を周防名人に送っている。

だが手元に残した「なにし」は、
1試合目の運命戦でも取って勝った。

     『同じ流れが二度もあるか……?』

いろいろと考えてしまう。
だが全てを飲み込み、『楽しもうじゃないか 周防くん』と、
原田先生は周防名人を見据え、ニヤリと笑った。

札が読まれる。
空札、動きもしない周防名人。
だが、原田先生は自分に向かってくる"気"を感じていた。

次に読まれた札も、空札。
周防名人は動かない。

原田先生は思う。

     『私だろう』

「助けられたほうが強くなれるんだ」


     『私のほうだろう
      思いが強いのは 私のほう────…』

次に読まれた札。

「な に」

周防名人が原田先生の札へ手を伸ばす。
原田先生は札を抑えた。

「わ がた」

読まれたのは手元に残した「なにし」でも、
周防名人に送った「なにわえ」でもなかった。
原田先生のお手つきにより、4試合目は周防名人の勝利となる。

"ミスをさせるかるた"で、
周防名人は原田先生を誘い、ひっかけた───。


まっすぐな千早には、周防名人のかるたが我慢できなかった。

     『どうして どうして 私 男子じゃないんだろう
      私が 私がやっつけたい 倒したい
      あんな人が名人だなんて 許せない

      私が大好きなかるたの世界で
      一番強いのがあの人なんて』


その頃、千早に着付けてもらった襷を外し、
防衛を果たした詩暢ちゃんがテレビでインタビューに答えていた。

いつもの、心のこもらない感想になると思われていたが───。

<< おめでとうございます >>
<< ありがとうございます >>

<< 初の一敗を喫する場面もありましたが >>

<< そうですね
  猪熊遥さんの強さは
  戦えてよかったと思える強さでした

  1敗は苦しいものでしたが
  ………………

  ………………

  アナウンサーさん よく言うやないですか >>

<< え? >>
<< 「勝てたのは側にいる人のおかげです」とか>>

<< 若宮さんも毎年おっしゃってましたが >>
<< あれはテキトーでした >>
ええっ >>

<< 今年は すこし
  側にいる人のおかげで勝てました >>

詩暢ちゃんは思い出していた。

千早がくれた、ところどころ結び目のある、不格好な襷。
結び目をほどいていくと、襷の元の姿がわかった。
サイン入りのダディベアのハンカチを裂いて作られた襷だった───。

<< 来年のクイーン戦がすこし 楽しみです >>


詩暢ちゃんのインタビューで、千早は泣いていた。
そしてまた思い出す、あの約束。

「また一緒にかるたしようね」
「いつや?」
「クイーン戦で!」


     『私が戦うのは 私が大好きなかるたの世界で
      一番強い もう一人

      それだけだ
      それだけでいいんだ』


その時、風邪をおして、新が会場へと現れた。
いてもたってもいられず、
移動中は何度となく通信が途切れたのを乗り越えて!

千早、新、太一が顔を揃える。
かなちゃん、菫ちゃんは恋の修羅場発生かとときめくが。

「原田先生は?」
「控室で寝てる!」
「行く!?」

と、全く恋愛モードじゃなく、
足早に原田先生の元へ急ぐ3名だった。

しかし横たわり体を休める原田先生の枕元には、
寄り添い、付き添う奥様の姿があり、皆はそっとその場を離れる。


5試合目についての展望を、3名が話す。

「原田先生の体力と気力次第…」と新は言い、
「膝は……」と千早が案じる。
「名人が前半2試合みたいに手を抜いてくれば───…」と太一。

だが5試合目、試合場に姿を見せた周防名人は、
髪を結い、無精髭を剃り落としていた。
試合前、対戦相手である原田先生に礼をする───。

今までの周防名人とは違っていた。
失礼な態度を見せていた今までと違っていた。

敬意は畏れ。
対戦相手に敬意を払う周防名人は、もう原田先生に油断しない。

<< どうも原田は 名人を
  "名人"にしちまいましたね… >>

"名人"となった、周防名人相手でも原田先生は諦めない。
最後の最後まで、周防名人のかるたを、周防名人を見極めようとする。

その原田先生の姿に、千早は自然と涙を流していた。

「なれないよ」


周防名人に言われた一言。

     『周防さんに傷つけられた気になって
      目のこと 先生に告げ口みたいにして

      周防さんのことはずっと
      暗い気持ちとセットで』

そんな千早とは違い、原田先生は。

     『原田先生は 全部
      真正面から受け止めて戦ってるんだ』


原田先生は諦めなかった。
でも───。

     『私も…… 若かったらよかったな

      まあいい
      だれか若い者が
      今日のことを 役立ててくれるだろう』

5試合目、12枚差で周防名人の勝利。
3勝2敗で周防名人が防衛を果たし、5連覇となった。

5連覇したら引退すると、周防名人は公言していた。
「ホッとする」との声も上がる。

太一も思っていた。

     『ホッとする… 確かに
      原田先生の執念でさえ突き崩せなかった名人……
      早く 伝説になってくれたほうがいい』


激しい咳の為、浦安の間で観戦すると迷惑をかけると、
下の広間でTV観戦していた新が階段を上がると、
5連覇を果たした周防名人がインタビューを受けていた。

<< それでは名人にインタビューです
  5連覇おめでとうございます >>

ありがとうございます >>

<< 今回 連勝記録も止まり
  初の5試合目での決着となりましたが いかがですか? >>

疲れました >>

<< 原田さんとの対戦の感想は? >>

……………… 疲れました >>

<< あの 具体的には… >>

     名人の胸に去来したのは───。

     『楽しかった
      かるたが 楽しかった』

<< 名人は 「5連覇したら引退」と広言していましたが
  その気持ちは変わりませんか? >>

     『楽しかった』

     だが。

「ひとかどの人間になりなさい」


…ええ そうですね もう 引退───… >>

そう答えた周防名人へ、
「名人」と新が声を張り上げた。

マスクを取りながら、「名人」と声を上げる新は、
咳き込みながら話そうとしたが、周囲の人間に止められる。
インタビュー中、ましてや中継までされている。

     「なにやってんだ 綿谷くん こっち来い」
「待っ…」
     「インタビュー中なんだぞ 中継も…」
「でも 名人 名人」

新は腕を広史さんに腕を掴まれながらも、
必死に声をふりしぼり、張り上げた。

「周防さん
 やめないでくれ 周防さん

 やめないでくれ 名人でいてくれ

 
おれが倒しに ここに来るんだよっ」

周防名人はうすく微笑むと、呟いた。

じゃあ もう1年 おまけ >>

周防名人の続投宣言に、かるた協会幹部は青ざめ、
周囲の皆々は息を飲んでいる阿鼻叫喚。

あっけにとられてた原田先生は、
豪快に「はっはははっ!!」と大笑い。

誇らしげに頬を染める千早。
新、千早をすこし離れた場所から見て、
途方に暮れたような顔でうつむく太一───。


表彰式も終わり、桜沢先生へ、
「私の挑戦は これで終わりね」と涙ぐみ、微笑む猪熊八段。

そこへ山城専任読手が、3人目なの、おめでたいわね、
「じゃあまた産休で育休なの まあまあ」と尋ねる。
「も 戻ってこられるかは…」と言葉を濁す猪熊八段へ、
山城専任読手が優しく微笑み、告げた。

「…………
 2試合目 クイーンが負けた時も思ったけど

 私くらいの歳になると 若い人の立ち止まりは
 種を埋めているようなものだと思えるのよ

 私から見たら あなたも「若い人」よ
 戻ってくるのよ」

猪熊八段は、桜沢先生と抱き合って涙にむせんだ。


瑞沢高校かるた部の面々が、急いで新幹線に駆け込み乗車。
しかし、気づくと太一がいない。

「乗り遅れた!?」と思ったが、
かなちゃんが、太一から聞いていた。

「部長 明日の高松宮杯出るから残るって…」

誰にも言わず、一人で決めた太一。
千早は驚き、青ざめ、
今にも「なんで なんで太一なんいも言わないの」と言いそうだった。

しかし、実際の千早は、肩を落としながら呟いた。
「い…… 言えないのが 太一 なんだよね…」

そんな千早に、かなちゃんが言う

「そうです 言えないのが部長です

 でも そう思ってしまったら
 考えることも止まっちゃうから
 千早ちゃんは考え続けてあげてください」


太一は、宿泊先のホテルで、
テレビに映る名人戦・クイーン戦のニュースを見ながら思う。

『どう戦う?
 来年のことなんか考えられない』

「おれが倒しに ここに来るんだよっ」


『原田先生はおれの師匠なのに
 あれを言うのは おれでもよかったのに』

札を並べ、練習をする。

『新と当たって 気負わずにいる自信がねえ
 どう戦う? 新と   自分と』


翌日、東京では太一以外の瑞沢高校かるた部面々は、
それぞれ各級で新春かるた大会に出場する。

そして、高松宮杯。
高松宮杯では、昨日の中継で新が大注目され、
「もうどの大会でも勝たないわけにいかなくなったな」と、
吉岡先生から激励される。

真っ赤になる新へ、吉岡先生はさらに続けた。

「君が強いのも知ってるし
 まだまだ伸びるとも思ってる

 一戦一戦 勝ち切る強さを持てば
 届くよ がんばりなさい

 欲を言えば
 君にも 佐藤清彦九段のような人がいるといいな」

吉岡先生がその場を去り、新は人混みの中に太一の姿を見つける。
思わず辺りを見渡し、新は千早の姿を探す。
だが、太一が告げる。

「おれだけだよ 残ったの」

太一は新とすれ違いざま、
間近で「よろしく」と一言残し、その場を後にした。


高松宮杯で南雲会の多くが勝ち進み、4人もベスト8に残っていた。
勿論、新も勝ち進み、四回戦の相手は、太一だった───。



と、ここまでで25巻終了です。
高松宮杯での結果は、26巻になってから!

しかし、おかしいわ。

昨日、ネタバレ感想書き始めた時は、
簡単に書けば、きっとサクッと終わるわよねと思ったのに、
2時間かけて、やっと4試合目終了くらいまでだった…。
今朝、続き書いたら1時間ほど…全然サクッとじゃない…!

あー、でもようやく書いた。
出張先に毎回、「ちはやふる」コミックス持参してたのが、
やっと報われた感じです(笑)
自分が買いてなかっただけですが(笑)


クイーン戦も名人戦も、連覇となりましたが、
猪熊八段も原田先生も、まだまだ挑戦してほしいなー、と思います。
新が周防名人に宣戦布告してましたが、それでも私は原田先生推し。

ただ、宣戦布告した新と、
『早く伝説になってくれたほうがいい』の太一との差は、
いかんともしがたい。

ただ、なんていうんでしょう。
新は正しく、いうなれば正義なんでしょう。
でも、私にはそれは正論すぎて息苦しい。

勝つ気でいこうとしなかった太一は、
少年漫画の主人公じゃないのかもしれないが、私は好きだ。
太一の姿勢が正しいと思うわけではないけど、そう思う。

あと、印象に残ってるのは、詩暢ちゃんの襷。
あの千早が、ダディベアのサイン入りハンカチを裂いて作った重さは、
きっと詩暢ちゃんだからわかっただろうと思います。

そう、他の人にとっては、ただのハンカチだけど、
千早にとっては、一張羅だったんだよなあ…。



ちはやふる(25) (BE LOVE KC)
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