平成21年4月23日(第47回目)
今回と次回はいよいよ精神疾患の領域にはいります。
(この領域は素人のお話としてお聴きください。しかし、実践すれば
くろうとよりもいい結果がでるかもしれません。)
今、うつ病やパニック障害・発達障害などが激増し、大変な悩みを抱
えて日々を送られている方が多いと新聞・ラジオなどで聞きました。
また、筆者が学校現場で体験したことでもあります。
何らかのかたちで、自分の意見を表明しなければと考えました。あな
たの参考になれば嬉しいです。
今回は、「うつ病を治す・うつ病にかからないために1」 です。
ブログ読者を三つの対象者にわけます。
1、今、うつ病にかかっていない人(未来は、かかる可能性大い
にあり。)
2、今、うつ病にかかっている人
3、今、家族・伴侶・恋人がうつ病にかかっていて困っている人
1の人は、本分をそのまま読んでください。危険性が高まってき
ています。あなたが、いつ、うつ病にかかってもおかしくない条件
がそろってきています。
2の人は、あなたがどの程度のうつ病なのか、生活のすべてを改
善する力があなたにあるかどうかがわかりません。本文を読める
ようでしたら読んでください。この本を読んだ結果、なにか行動を
起こされるのなら、親しい人にご相談ください。
このブログは、3の人を対象に書いています。
その理由は、うつ病にかかっている人が、ご自分の治療を行うことは
とてもむずかしいからです。
どうして自分が、自分の家族が、うつ病なんかにか
かってしまったんだろう!
自分は、自分の家族は何も悪いことはしていないのに!こんな
難病にかかってしまった運命を恨みたくなる気持ちが十分にわ
かります。
現代日本では、誰でもがうつ病にかかる条件がそろっています。
あなたが・あなたの家族(祖先)が悪いことをしたから、うつ病に
なったわけではありません。霊・精神世界・宗教・超常現象など
を語る悪徳~のだまし・誘惑にひっかからないように気をつけて
ください。日本近現代の食の歴史や実態を解明することにより
「うつ病」の真実はきっと明らかになります。
うつ病関係の何冊かの本を読んだり、ネットで調べたりしました
が、うつ病のはっきりした原因や解決方法はわかっていないと
いうことです。
とすると、あなたのご家族が「現代欧米・日本医学の治療」に
取り組まれても、確実に治ると言う保障がないわけです。確実に
治る見込みがあるかないかわからないのに、だらだ
らと、今の治療を続けるか、思い切って私や自然医学が提案する
方法を家族そろって実行してみるかの
決断が、今求められています。
どちらも(現代欧米医学と自然医学)、いいところだけを取りいれ
るということは不可能です。矛盾がおこります。どちらかと決める
しかありません。
うつ病・統合失調症・発達障害・摂食障害(拒食症・過食症)など
の精神疾患は難病・奇病といってよいでしょう。中途半端な治療
の取り組みでは絶対に治りません。
もし、あなたが本気で自然医学の治療法に取り組んでみようと
おっしゃるならば、
以下をお読みください。そうでない方(現代欧米医学に絶対の
信頼を置く方)は、ここで終わりです。
この物があふれる時代は、自然医学・自然食療法を実行する
のに困難な時代でもあります。時代を超えた想像力が必要です。
そして、決断力・実践力・根気が必要です。それに、他人の目を
気にしない大胆さも必要です。
自然医学実践家の大森 英桜氏が精神病患者と一つ屋根の下
で治療に取り組み、治療する側も気が変になりそうであったと
語っておられます。治療者も家族も相当の覚悟と努力と協力が
なければ、治療はつづけられません。
実践にあたって、世界の超長寿村の食生活の情報が勇気を与
えてくれます。
森下 敬一著「シルクロード長寿卿 超長寿の秘密を
訪ねて 17年」出版芸術社
古守豊甫・鷹のはしテル著
「長寿村・短命化の教訓」
―医と食からみたゆずり原の60年
自然医学では、ある程度、うつ病の原因・解決法はわかって
います。しかし、なんといっても人体実験をするわけにはいか
ないので、完全に解明することは困難のようです。
そこで、このブログに以前載せたことのある情報(三つ)をも
う一度掲載します。
今、お悩みのあなたには、きっと手がかりがつかめることでしょう。
間接的証明 1・・・1970年代
「食品添加物と問題児」
津野 志摩子 より
1970年代、アメリカは増え続ける非行、犯罪者でどこの少年院
・刑務所もいっぱいだった。(まるで、今の日本と同じじゃないか
!) その非行・犯罪もよく調べてみると、幼児・児童時代からの
ハイパーアクティブ(多動性傾向のこと、つまり、いつもそわそわ
した行動を続ける・すべてのことに集中力がない・手におえない)
の傾向を持っていた人たちが大部分だった。アレキサンダー博士
とスティーブン博士はいくつかの少年院・刑務所の青少年を対象
に食べ物がいかに影響を与えるかということの実験を試みたのだ
った。
まず、青少年をグループAとBに分けた。グループAは、今までと
同じような食べ物、たとえば食品添加物入りのハム・ソーセージ・
化学調味料入りスープ・ケーキ・パイ・クッキー・コーラなどの炭酸
飲料やその他ソフト飲料・チョコレート・アイスクリームなどを与えた。
グループBには、食品添加物入りの食べ物は与えず、フスマつき
の全粒粉(皮などの大事な栄養を捨てていない小麦粉のこと)で
作ったパンや玄米の食事を中心に多くの野菜・海草・果物を取り
入れることにした。その結果は著しかった。グループBの人たち
は、日増しに行動がよくなり、早くなおり、社会に復帰していくとい
う実例がどんどんでたのだった。ついに、両博士は、「食べ物が
人々の行動に影響を与える。」という学説を裏付ける事実を得た
のだった。(下線のある部分は、筆者の付け加えです。)
間接的証明 2・・・1980年ころ
幕内 秀夫 著
「勉強以前の「頭のよい子ども」をつくる基本食」より
一部抜粋
文中の「私」は、幕内秀夫氏のことです。
1980年ごろ神奈川県にある柿谷カウンセリングセンターとい
うところで、私は、家庭内暴力、登校拒否、不安神経症、自閉
症などのさまざまな「心」の病気で悩む人たちの食事相談を担
当することになりました。(中略)
柿谷先生が気をつけていたのは、なにより患者さんたちの食
生活の改善でした。患者さんたちの財布を預かって、完全に
カウンセリングセンター側が提供するものしかたべられないよう
にしたのです。(中略)
その中に、劇的に変化した、印象深い患者さんがいます。そ
の女性、Bさんは、北海道から来た20代の保育士でした。
病名は、「不安神経症」。適応障害のため、仕事がうまくでき
ない、人間関係がうまくいかない、電車にうまく乗れない、仕事
に行こうとすると神経性の下痢をしてしまう、という状態で入所し
てきました。(中略)
ところが、Bさんは、センターで数ヶ月過ごしているうちに、すべ
ての症状が改善されて、完全に社会復帰をはたしたのです。本
人に話を聞くと、入所して2週間程度で下痢が治り、疲労感も
少なくなり、なんとなく体が変わってきたという実感があったそ
うです。そして、Bさんのように、劇的に変わった例はけっして
少なくありませんでした。(中略)
「改善すべき家庭環境」というものがない以上、原因となりうる
のは、また改善できるのは、生活習慣であり、食生活以外に残
されていないからです。「心を治すためには食生活を改善すべ
きだ」という指摘は、現在であれば、まさにこれ以上の指針はな
いというくらいの重みを持っているといえるのではないでしょうか。
間接的証明2の病的な人々の食生活はもう言うまでもありません。
油と白砂糖・食品添加物のたっぷり入ったおやつ・清涼飲料水
カップラーメン・ハンバーガーなどのファーストフード中心の食事で
す。
反対に、幕内秀夫さんが与えた食事は、ご飯・味噌汁・海草・魚
介類・季節の野菜を中心にした日本人にぴったり合った和食の献
立です。勿論、食品添加物や白砂糖・精製精白穀物・肉類は少
ないでしょう。
少年院や病院でしか、そういう試みができないのです。だから大
規模な実験とは程遠いものにならざるをえません。
間接的証明 3
『白の恐怖 医者に見放された子どもたちを
「断糖・健脳」で救う』
岩崎照皇 ぬ利彦出版
ともに、絶版です。Amazonでは中古を販売しています。
以下の文中の「私」は、岩崎照皇 氏です。
子どもたちの精神をむしばむもの
いじめる子、いじめられる子、嘆く親、気づかぬ教師。もし、
この母親が、私のところに相談にきたら、私は即座に「断糖さ
せなさい」というでしょう。いや、子どもも一緒に連れてこさせ
て断糖の意味を話して聞かせ、本人にも「甘いものを食べな
い」という決心をさせます。必ず、自分からいじめをはねのける
強い心をもつ子どもになります。また、お母さん自身も、子ども
と一緒にオロオロしない、たのもしい母になるはずです。(中略)
そして、何千ものケースに接しているうちに、ただ社会環境な
ど外部にのみ問題発生の原因があるのではなく、その子どもの
内部に大きな原因があることに気づきはじめました。つまり、子
ども自身の脳の働きです。自閉症・登校拒否・うつ病・・・・・・・
医学上の立場からみると、これらは症状が軽くても重くても、精
神病の部類にはいります。
この答えをさがすうちに、体の栄養ばかりではなく、脳自体に
直接働きかける栄養の重要性に気づきました。また、反対に、
その脳に障害を与えるものは何か、ということにも思いをめぐら
せました。
学者たちの研究に勇気づけられる
私が、こうした問題を追究しているうちに、世界や日本の児童医学
や小児科医の権威者たちが、それぞれの立場から神経栄養学や、
子どもの大脳生理学について研究していることがわかりました。そし
て、その人たちの出したデータと、私が分析したものは、まったく一致
していました。もう黙視していられないほど事態が異常になってきたの
です。
当時、大分大学の教育学部教授だった飯野節夫博士もその中の一
人です。「問題行動を起こす子どもは、清涼飲料水や菓子をしょっちゅう
飲んだり、食べたりして、白砂糖の摂りすぎが目立ち、野菜嫌いが多い。
白砂糖の摂りすぎによって、酸血症を招き、歯や骨ももろくなり、虚弱
体質がつくりだされてしまう。こうした偏食がイライラ児童を生む。こんな
状態を続けると、脳性マヒまで起こし、いろいろな精神的障害が出てくる。
次回は、「うつ病を治す・うつ病にかからないために2」で
実践方法を述べます。
お知らせ
「お金をかけないで病気・体調不良が完全に
治るシリーズ」
さまざまな病気に対処する方法を書かせていただきました。
右のURLです。
http://stend29.blog.shinobi.jp/