@seattlelubbock同僚のロシア人の先生とタルコフスキーの美学をめぐり意気投合しました。しかし市民講座などで取り上げてみますと、受講生の皆さんにとっては、歴史的背景、象徴、宗教的思考のハードルが高いことを痛感します。ここで『サクリファイス』を、神話的… https://twitter.com/i/web/status/1204990908778737665
タルコフスキーは旧ソ連の監督です。対ナチス戦で斥候などをやって死んだ少年の短い生涯を美しくときにシュールに描いた『僕の村は戦場だったИваново детство』(62)、著名なイコン画家の生涯を描いた『アンドレイ・ルブリョフА… https://twitter.com/i/web/status/1204991168393596928
『2001年宇宙の旅』の向こうを張ってロシアの内向的な感性で描いたSF、『惑星ソラリスСолярис』(72)、母と父をめぐり記憶の歴史を美しくたどる『鏡Зеркало』(75)、チェルノブイリを予言したかのような設定で神学的心理… https://twitter.com/i/web/status/1204991480630087680
亡命状態のイタリアで撮影した、宗教的郷愁と預言者的終末観を美しく描く『ノスタルジアNostalghia』(83)、スウェーデンで、第三次世界大戦の予感とそれをめぐるニューエイジ的かつ聖書的なマジカルな祈りを描く遺言的な作品、『サク… https://twitter.com/i/web/status/1204991652596551680
タルコフスキーの特徴は映像的な実験性です。CGのない時代、地水火風からなる自然の素材の美や偶然性をカミワザで映像化しています。数分にわたる長回しが多く、俳優は舞台俳優のように演じる。ソ連ではタブーの聖書や異教的民俗を精神的支柱とし… https://twitter.com/i/web/status/1204991964254392321
『サクリファイス』はスウェーデンで撮られました。50年代に「神の沈黙」のテーマで世界的に有名だったベルイマンのもとで働いたスタッフが協力しています。西欧では「神の沈黙」ですが、タルコフスキーの場合は「人間の沈黙」です。実際、この映… https://twitter.com/i/web/status/1204992088867143681
ここにタルコフスキーの西欧へのアンビバレンスが見られます。ソ連の権力機構下では暮らせない。だが自由な西欧の「おしゃべり」も何か違うようだ。そこでタルコフスキーはニューエイジ的な「陽がきわまるとき陰が台頭する」思考で、人間のへりくだ… https://twitter.com/i/web/status/1204992277619175427
この映画の「読解」で問題になるのは、第三次世界大戦の勃発らしきシーンが「幻想」であったかどうかです。幻想だとすると、主人公は終末論的ビジョンの狂気の中で暮らしていたことになる。しかしそれを「事実」と見たほうが、映画の宗教性が最もク… https://twitter.com/i/web/status/1204992409236459520
舞台がスウェーデンのゴトランド島であることは重要。ゴトランドの対岸はソ連のラトビアです。つまりこの島は冷戦前線なのです。しかもスウェーデンは市民の軍事防衛の意識の高い国だということが重要です。今日でもスウェーデンは対ロシア戦に備え… https://twitter.com/i/web/status/1204992595899764736
宗教的には正教(佯狂者、イコン)、日本宗教ないしニューエイジ(イケバナ≒枯山水、禅語録的ナンセンスと尺八、陰陽の太極図、紋付)が材料となっています。北欧という舞台には北欧神話のラグナレク(神々の黄昏)やキエルケゴール以来の終末意識… https://twitter.com/i/web/status/1204992754230554624
タルコフスキーとしては黒澤明とニューエイジを通じて日本にラブコールを送っているのですが(ロシアと日本は精神的に近いと見ている)、80年代はともかく21世紀になるともうニューエイジも曖昧となり聖書的知識もないので、日本人が理解するの… https://twitter.com/i/web/status/1204992920723451904
『サクリファイス』が日本で一般社会に記憶されたのは、90年代にジャーナリストの柳田邦男さんが、息子さんの死と脳死問題をめぐって『犠牲』という本を書かれたことにもよります。亡くなった息子さんが『サクリファイス』のファンであった。映画… https://twitter.com/i/web/status/1204993047399788544
それともう一つ、『サクリファイス』とユングとの関係です。東洋宗教紹介者としてのユングの一般的影響ばかりでなく、共時性仮説をめぐる著作への言及が見られます。なるほど共時性という宗教的発想が映画読解の一つの鍵となりそうです。このあたり… https://twitter.com/i/web/status/1204993163636510720
@タルコフスキーの同時代、やはり黒澤明とニューエイジに影響を受けた映画として『スター・ウォーズ』があります。ジェダイはサムライと禅坊主の合体、フォースは気や梵めいたもの。しかしSF的陽性とはまるで違った陰性の作品をタルコフスキーは撮… https://twitter.com/i/web/status/1204995143079612416
#japan #hokkaido #furano #nunobe #仏教 #大乗仏教 #密教 #真言宗 #成田山布部不動堂 #buddhism #祈祷 #祈念 #祈願 #供養 #鎮魂 #慰霊 #慈悲 #利他 #済生利民 #共生相互扶助公助共助地助隣助近助 #世界平和非暴力非差別 #日本平和 #地域平和
#宗教 #信仰 #映画 #前衛 #タルコフスキー
タルコフスキーは旧ソ連の監督です。対ナチス戦で斥候などをやって死んだ少年の短い生涯を美しくときにシュールに描いた『僕の村は戦場だったИваново детство』(62)、著名なイコン画家の生涯を描いた『アンドレイ・ルブリョフА… https://twitter.com/i/web/status/1204991168393596928
『2001年宇宙の旅』の向こうを張ってロシアの内向的な感性で描いたSF、『惑星ソラリスСолярис』(72)、母と父をめぐり記憶の歴史を美しくたどる『鏡Зеркало』(75)、チェルノブイリを予言したかのような設定で神学的心理… https://twitter.com/i/web/status/1204991480630087680
亡命状態のイタリアで撮影した、宗教的郷愁と預言者的終末観を美しく描く『ノスタルジアNostalghia』(83)、スウェーデンで、第三次世界大戦の予感とそれをめぐるニューエイジ的かつ聖書的なマジカルな祈りを描く遺言的な作品、『サク… https://twitter.com/i/web/status/1204991652596551680
タルコフスキーの特徴は映像的な実験性です。CGのない時代、地水火風からなる自然の素材の美や偶然性をカミワザで映像化しています。数分にわたる長回しが多く、俳優は舞台俳優のように演じる。ソ連ではタブーの聖書や異教的民俗を精神的支柱とし… https://twitter.com/i/web/status/1204991964254392321
『サクリファイス』はスウェーデンで撮られました。50年代に「神の沈黙」のテーマで世界的に有名だったベルイマンのもとで働いたスタッフが協力しています。西欧では「神の沈黙」ですが、タルコフスキーの場合は「人間の沈黙」です。実際、この映… https://twitter.com/i/web/status/1204992088867143681
ここにタルコフスキーの西欧へのアンビバレンスが見られます。ソ連の権力機構下では暮らせない。だが自由な西欧の「おしゃべり」も何か違うようだ。そこでタルコフスキーはニューエイジ的な「陽がきわまるとき陰が台頭する」思考で、人間のへりくだ… https://twitter.com/i/web/status/1204992277619175427
この映画の「読解」で問題になるのは、第三次世界大戦の勃発らしきシーンが「幻想」であったかどうかです。幻想だとすると、主人公は終末論的ビジョンの狂気の中で暮らしていたことになる。しかしそれを「事実」と見たほうが、映画の宗教性が最もク… https://twitter.com/i/web/status/1204992409236459520
舞台がスウェーデンのゴトランド島であることは重要。ゴトランドの対岸はソ連のラトビアです。つまりこの島は冷戦前線なのです。しかもスウェーデンは市民の軍事防衛の意識の高い国だということが重要です。今日でもスウェーデンは対ロシア戦に備え… https://twitter.com/i/web/status/1204992595899764736
宗教的には正教(佯狂者、イコン)、日本宗教ないしニューエイジ(イケバナ≒枯山水、禅語録的ナンセンスと尺八、陰陽の太極図、紋付)が材料となっています。北欧という舞台には北欧神話のラグナレク(神々の黄昏)やキエルケゴール以来の終末意識… https://twitter.com/i/web/status/1204992754230554624
タルコフスキーとしては黒澤明とニューエイジを通じて日本にラブコールを送っているのですが(ロシアと日本は精神的に近いと見ている)、80年代はともかく21世紀になるともうニューエイジも曖昧となり聖書的知識もないので、日本人が理解するの… https://twitter.com/i/web/status/1204992920723451904
『サクリファイス』が日本で一般社会に記憶されたのは、90年代にジャーナリストの柳田邦男さんが、息子さんの死と脳死問題をめぐって『犠牲』という本を書かれたことにもよります。亡くなった息子さんが『サクリファイス』のファンであった。映画… https://twitter.com/i/web/status/1204993047399788544
それともう一つ、『サクリファイス』とユングとの関係です。東洋宗教紹介者としてのユングの一般的影響ばかりでなく、共時性仮説をめぐる著作への言及が見られます。なるほど共時性という宗教的発想が映画読解の一つの鍵となりそうです。このあたり… https://twitter.com/i/web/status/1204993163636510720
@タルコフスキーの同時代、やはり黒澤明とニューエイジに影響を受けた映画として『スター・ウォーズ』があります。ジェダイはサムライと禅坊主の合体、フォースは気や梵めいたもの。しかしSF的陽性とはまるで違った陰性の作品をタルコフスキーは撮… https://twitter.com/i/web/status/1204995143079612416
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