エントモ考える野球

弱者の戦いを駆使するチームアドバイザー。当たり前の実践で土台を作り、具体性のある弱者の戦略で弱者が強者に勝利する。

遠軽中学野球部は日本一!

2008-07-14 17:19:08 | Weblog
最高の夏・・・

自分が思い描いた夢が思うようにいかない。そんな時もある。
スポーツであればなお更のこと。相手も必死。白黒つくのが勝負。
時に非情で、時に無情な結果をもたらす。

遠軽中学野球部の夏が終わった。延長になり2-3で敗戦。
残念な結果を遠軽で聞いた。遠軽で少年野球へのサポートをしていた。
彼らは北見で大会に出場していた。少年野球の懇親会終了間際・・・

偶然「蕎麦屋」にて父母会の方々とバッタリ会った。
父母会の方々も熱意を持って子供たちと一緒に戦った遠軽中学。
間違いなく、中学野球の父母会では日本一だと思う方々。

まさか・・・

そんな再開だった。会った瞬間、父母の方々が涙する。
驚きの再開だったとともに、今まで流してきた涙がまたとどめなく流れる。
少し話をさせてもらった・・・

大会前にチームの皆さんに言ったことを思い出した。
彼らはもう「日本一」。試合までの過程が素晴らしく、やる前に日本一。
勝利の日本一ということも目指すもの。
だが、実はそれ以上に野球をする「目的」を考えると結果以上に思いものがある。

「感謝心」「ありがとうの心」

この気持ちをいかにして毎日の鍛錬の中で培っていくのか。
これが野球をしている最終的な目的に違いない。
その目的が大会前に、子供たちの行動と言葉を聞くと達成している。

父母会の方々に言った。

負けるのはつらいことだが、本当に学びは負けから学ぶ。
負けから何を感じ、何を心の奥に落としていくのか。
いつかは負ける。負けないのは全国で1チームだけ。
できるならば、今後の人生の指針になるような敗戦が望ましい。
不謹慎だが、負け方も大切なのだ。
一緒になって、同じ目的・目標のもと親子揃って突き進んだ日々。
お金じゃ買えない経験を積んだ。

今日が出発の日です!

野球人生も、真の人生も先は長い。経験を糧にし前進して欲しい。
考えられない偶然会うという奇跡を目の当たりにし思った。

ここで出会ったのは必然!
よい行いを重ねた遠軽中学の父母会の方々へ神様がプレゼントした奇跡。
サプライズなプレゼントを神様が与えたのだろう。

翌日早朝、遠軽中学のグランドに足を運んだ。
彼らの朝練、朝礼に参加した。三年生の最後の朝礼に立ち会えた。
居酒屋てっぺんの朝礼を中学野球部が完璧にイキイキとやっていた。
ひとりひとりの言葉に力があり、どのように生きてきたのか一目瞭然。
聞いていて涙が溢れてきた。大人を感動させる朝礼。
負けて落ち込んでいた彼らが、今、イキイキと未来を語っている。

最後に彼らに話した。
「負けたときは人生の終わり!と思ったことだろう。でもこれからだよ」
「君たちは、間違いなく日本一!日本一にも種類がある」

彼らの最後の朝礼に出れて良かった。一生の思い出だ。
ツイている人間、運が強い人間が引き合って起ったミラクル。
この出会いは、一生忘れない。
これが終わりじゃなく、彼らとの縁は長い人生を考えると出発点。
どんな大人になり、日本にどんな影響を与えていくのか楽しみな子供たち。
年齢は中学生だが、心は成熟している。夢多き若者が巣立っていく。

遠軽中学野球部、色々と学ばさせてくれてありがとう!
君たちは日本一です!

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