エントモ考える野球

弱者の戦いを駆使するチームアドバイザー。当たり前の実践で土台を作り、具体性のある弱者の戦略で弱者が強者に勝利する。

10季ぶりの優勝!

2007-09-23 19:52:46 | Weblog
5年間全国から遠ざかっているチームがある。

5年といえば、10季優勝がないことになる。

そんなチームからオファーがあり、本格的に建て直しを計った。

まず、春のキャンプで練習を見た。

愕然とする。

エントモ流に言えば、「適当」「スキ有り」「覇気なし」。

キャンプでの自主練習を見て、その場で帰ろうと思ったほど。

今現在、自分が目指している野球には程遠い状況だった。

まずは・・・

自分の水準は限りなく高いので、まずは選手に何が大切なのか説いた。

普段の生活を始め、当たり前のことを説く。

しかし、春からの時間は少なく、春のリーグ戦は三敗し1勝足りなく2位。

「もう少し時間があったら・・」と嘆く。自分の力不足を痛感する。



今秋、リベンジが始まった。雑草軍団のチャレンジである。

特待制度がない中での、本気軍団の集まり。

(他の大学はおおよそ特典がある)

いつしか勝てない状況が続き、だらしなくなってきていた。

髭を生やして練習に参加するもの。他人事のように振舞う控え選手。

チームに携わる全員の人間が「ま、いいか」の考え方を排除することが大切。

練習試合、公式戦、勝っても負けてもエントモ的視線は変えなかった。

当たり前のプレーの指摘。打とうが抑えようが関係ない。

当たり前基準を向上し、全国で戦える集団を作ることを目的に参加した。

彼らの目標は「天下を取る」

それなら、それなりの「考え方」「意識」「振る舞い」が大切だ。

周囲の方々もそれに気づきだす。

「今までのチームと大きく変わったね。挨拶にしても、試合の中の動き・・」

第三者が気づきだしてくれば、身についてきたことになる。



野球の質を変える!


イケイケ適当野球から、考える野球に大変身だ。全力疾走、カバーリング・・

勝っている時に、イケイケなの当たり前。

いかにしてピンチの時にどう振舞うかが、人間力を高める。

今年は何試合彼らの試合を観戦したことか。

ここ数試合、考えられない粘りと、質の高い試合を見せている。

彼らが一生懸命に取り組んだご褒美が、野球の神様から貰っているようだ。

監督にほれ込んでサポートした今年。まだ志半ばである。

今日、念願の10季ぶりのリーグ制覇を果たす。

「8勝1敗1分」

秋はこれで神宮は決まらない。北海道で勝つのが目的じゃないチーム。

東北の青森で決戦をして、勝利して神宮へと乗り込む。

東北では、あの有名な東北福祉大学との戦いが待っている。臨むところだ!

エントモ野球は、弱者の戦いを基本としている。

強者であるほど胸が高鳴る。来月10月12日から三日間東北へ向かう。

春からのスキ有り軍団が、よくぞここまで成長した!

今日は一番強い勝ち方を見た。先攻して守りきって逃げ切った。

なかなか出来ない試合展開だ。

彼らが「自ら変わる」ことを選択して、ここまで来た!

やるのは選手。彼らは凄い。大したものだ!

ある程度、監督が自由にやらせてくれた。感謝。嗅覚の強い人だ!!!



147キロ右腕を引っさげて、全国に殴りこみに行く!!!


北海道東海大学旭川 おめでとう!

http://www12.plala.or.jp/endou27/