もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

170721 98万PV超:131210 前原誠司の観念的と現実的の保守分類を笑う!枝野幸男に期待!安倍晋三の言葉の軽さを笑う!

2017年07月22日 13時22分43秒 | 閲覧数 記録
7月21日(金):記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2113日。  

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民進党幹事長に前原詐欺師だけは許せないので、昔話を少々。

131210 前原誠司の観念的と現実的の保守分類を笑う!枝野幸男に期待!安倍晋三の言葉の軽さを笑う!
           2013年12月10日 19時10分37秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
(2013年)12月10日(火):本も読まずに出るのは愚痴ばかりお恥ずかしい限りですm(_ _)m

その1

昨夜のNHKニュース9で、前原誠司の「安倍内閣は、観念的保守であり、我々(民主党右派・維新・みんな)は現実的保守である。今後の政界再編は、観念的保守の自民党と、現実に根ざした保守勢力を対立軸にして進まねばならない。」という発言には、しびれた。勿論、悪い意味で! 近頃、安倍自民党以外で、国民の思いを酌み取ろうとしない、これほど無神経で呆れ果てた妄言を聞いたのは初めてだ。やっぱり前原誠司は、国民感覚とかみ合っていない。彼を詐欺師とする俺の見方は間違っていなかった。

今この期に及んで、保守を観念的と現実的に分けて、そこに政界の対立軸を置こうと考えるのはどうかしている。観念的であろうが、現実的であろうが、格差容認・弱者切り捨ての新自由主義、憲法改悪、集団的自衛権、原発再稼働容認等の問題で、前原らの民主党右派・維新・みんなは、<安倍自民党の補完勢力>でしかあり得ないのは明らかだ。むしろ反原発の旗幟鮮明な自民党左派の河野太郎らの方が、国民の声に近いだろう。

前原・橋下らの小手先の言動は、自民党以外の保守勢力が生き残りたいがために、国民を見ないで混乱させるばかりの利己主義にしか見えない。新自由主義と改憲・安保で価値観を共有しながら、観念的と現実的という言葉をもてあそび、保守同士の対立軸を主張するとは、片腹痛い、笑止千万の馬鹿者である。やはり前原誠司は、橋下徹同様、政局屋さんの詐欺師である。

ただ昨夜のニュースで、枝野幸男が新自由主義を批判し「国民の願いに耳を傾けるべきだ」と主張していた。そして、民主党内の前原誠司・野田佳彦らを批判し、距離を置いていることを発見できたのは大変良かった。超ベテランの横路や江田五月だけでは心もとない民主党内のリベラル勢力の中に枝野幸男がいるのが本当なら有難いことだ。

前原誠司と親しい辻本清美が、どちら側に付くかは、超見ものである。まだ市民派目線を保持しているのか、単なる権力亡者のお調子者で終わるのか。さて、どっちだろう…。今回の選択によっては、辻本清美も正直、政治屋として賞味期限切れなのかもしれない。今はかつての輝きのかけらもない。

その2

ところで、特定秘密保護法案により「(国民の)生活が脅かされることは断じてありえない」という昨日の首相発言の耐えられない軽さにはマイッタ。これは福島原発汚染水問題を世界に向かって「アンダーコントロール」と宣言したのと同じだ。彼は、事態の深刻さ、自分の犯した選択の歴史的意味を全く理解できていないのだろう。

言葉は悪いが、バカ(知能が低くこらえ性が無い)だから、自分のやっていることが理解できないのだ。拙速な強行採決も、十分に政策や法案を理解できていないことに対する自信の無さ、後ろめたさの現れでしかない。また、十分な時間をかけて、国民と衆参両院議員を説得して見せる能力も自信もないし、内容変更に対する硬直性も自分自身の理解力・対応能力の無さに対する自信の無さの現れなのだと思う。

その結果、対抗勢力と厳しく強く切り結ぶことによって深い理解と共感に裏付けられた境地に到達できていない。だからこそ、彼の中では、重大な政策や問題に対する意識が深まらず、不十分で浅薄な言葉だけの熱弁となるのだろう。

汚染水問題も、特定秘密保護法も、安倍が首相を辞めたあと、ずっと継続していく。むしろそれが前提だ。法律は成立すると、どんどん独り歩きを始める危険性をはらむ。安倍には、そこへの自覚が無さ過ぎる。言葉の脇があまく、耐えられないほどに軽い。世襲のプライドばかりが強い愚か者を首相に担ぎあげざるをえない日本の社会構造は、問題だし、不幸であるとしか言いようがない。

170720 民進党は一瞬でも早く解体しろ!

2017年07月20日 23時01分24秒 | 時代の記憶
7月20日(木):
  山口敬之    安住淳
日刊ゲンダイ 文字お越し本当なら…山口氏の準強姦疑惑国会追及を止めた野党議員 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」 2017年7月20日 

   ジャーナリストの詩織さん(央)/(C)日刊ゲンダイ
  「山口敬之氏の準強姦疑惑の国会追及を止めたのは、中村格氏(事件当時警視庁の刑事部長)と親しい、民進党代表代行の安住淳氏」(ジャーナリスト・藤本順一)
  藤本さんのこの話は、7月5日放送のネット報道番組「ニューズオプエド」の中で出た。
  これって、ほんとなら大大スクープだ。なのに、ぜんぜん後追いがないのはなぜ?
  前出の発言の後、藤本さんはこうも言った。「文句をいう民進党議員は『公認しないぞ』と安住が脅した
岡田氏にそのことを言ったが、『ああいう性格だから……』で済まされた」
  はぁ? ああいう性格って、なんじゃそれ?
  安倍首相と仲が良い山口敬之さんの準強姦事件が不自然な感じで逮捕寸前で止められ、その逮捕を止めたのは当時の刑事部長の中村格という人で、その彼と仲が良い民進党の安住淳議員が、この件の国会追及を止めたって?
  民進党は安倍自民の暴走を止めたい最大野党ではなかったんかい?
  これじゃ、安倍自民と変わらない。

  これから衆議院選もあるし、本気の野党共闘を願っているあたしは、騙されたくない。ほんとのことが知りたいよ。
  そもそも、山口敬之氏の一件は、安倍政権の権力の私物化を示すいい材料だろうに、なんで国会で追及されないの?
  とにかく、被害者の詩織さんが勇気を持って顔出しで会見に臨んだことを、あたしは忘れない。彼女の勇気を、むげにしてはならない。不条理な世を変える、一歩にしなければ。
  それにしても、政治家ってなに? 世の中の弱者を救うため、政治家になったという高尚な人は、稀か? 自分とその仲良しの人間の、利益追従のために生きてるみたいな人ばっかりで厭になる。
  そんな人たちの愉快な生活を支えるため、なんであたしが税金を払わなきゃいけないの? すっごく脱力する話だわい。

170718 一年前:160718 朝日(考論 長谷部×杉田)参院選―「改憲勢力3分の2」の意味

2017年07月19日 01時09分51秒 | 一年前
7月18日(火):
160718 朝日:(考論 長谷部×杉田)参院選―「改憲勢力3分の2」の意味
7月18日(月):朝日デジタル:(考論 長谷部×杉田)参院選―「改憲勢力3分の2」の意味  2016年7月18日05時00分  自民などの「改憲勢力」と、「安倍政権による改憲阻......

170718 一年前:160717 毎日新聞:時代の風 改憲3分の2議席の意味=作家・中島京子

2017年07月19日 01時08分46秒 | 一年前
7月18日(火):
160717 毎日新聞:時代の風 改憲3分の2議席の意味=作家・中島京子

7月17日(日):毎日新聞:時代の風 改憲3分の2議席の意味=作家・中島京子 2016年7月17日 東京朝刊メディアの責務自覚を   参院選後の各テレビ局の特番を見て、ほんと......


170718 馬鹿の政治は洒落にならない。軍事費、6年連続の前年度比増。税金がどぶに捨てられ続けていく。

2017年07月19日 00時19分22秒 | 時代の記憶
7月18日(火):

日刊ゲンダイ防衛費また過去最高へ ムダな兵器を軍事専門家がチェック  2017年7月18日 
  安倍政権がまたぞろ防衛費を増やそうとしている。防衛省は来年度予算の概算要求で5兆円超を計上する方針。安倍首相の再登板から6年連続の前年度比増となり、過去最大となる見通しだ。
  「日本の防衛予算が増え続けている背景には、北朝鮮の核ミサイル開発や中国の海洋進出といった安全保障環境の変化があります。ただ、よく調べてみるとベラボーに高い兵器や、不要としか思えない兵器を毎年のように購入している。日本は米国の対日貿易赤字を縮小するために米国製の防衛装備品を購入している面があります」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)
  今月、ドイツ北部ハンブルクで行われた日米首脳会談でも、安倍首相はトランプ大統領に日米の貿易不均衡を改めて指摘され、戦闘機などの購入を強く求められる場面があったらしい。トランプによる兵器の“押し売り”によって今後、日本の防衛費はますますかさみそうだ。
  防衛省は来年度予算で、弾道ミサイル防衛(BMD)強化のため、地上配備型の迎撃システム「イージス・アショア」の研究調査費の増額を予定している。いざ調達となれば、日本全域をカバーするには2基で1600億円程度かかるとみられている。
  さらに、新型輸送機オスプレイの取得費用も来年度予算に盛り込まれる。最近、指摘され始めたのがオスプレイの護衛問題だ。
  「同伴飛行するにあたり、ヘリでは遅すぎるし、戦闘機では速すぎる。そこで機体外部にミサイル装備などを備えた“武装オスプレイ”導入の計画が浮上しています。1機の値段はオスプレイの2倍、400億円近くするといわれています」(防衛関係者)
  上空から離れた地上の敵を攻撃できる“空対地ミサイル”の導入も来年度予算で検討されている。
  「飛行速度がマッハ3以上の対艦ミサイル『ASM―3』と、射程約300キロの対地・対艦ミサイル『JSM(ジョイント・ストライク・ミサイル)』の関連経費が来年度予算に計上されます。今後、問題になりそうなのがJSM。最新鋭ステルス戦闘機F35に搭載でき、射程も長い。その気になれば北朝鮮の核施設に打撃を与えることもできてしまう。“専守防衛”に反しないかが問われることになると思います」(世良光弘氏)
  防衛省は毎年批判されている米国製の水陸両用装甲車「AAV7」を来年度も購入する予定だ。
  「旧型のAAV7は最大速度が時速13キロと遅く、現代の戦場ではほぼ役に立ちません。最終的に52両を調達しますが1台が7億円もします。これぞ税金のムダです」(世良光弘氏)
  トランプとの“義理”で憲法違反や不要な兵器を買い漁るなんて言語道断だ。

170718 大切な提言:【社説】憲法70年 多様な人々の共生社会を

2017年07月19日 00時05分48秒 | 時々刻々 考える資料
7月18日(火):

民進党の蓮舫代表の戸籍開示には、本当に失望した。これは個人に対してではなく、民進党という政党に対する失望である。民進党は一日でも早く解党することが、真に日本のためになる。今や民進党は、安倍自民党の最大の支持勢力になり果てている。

少しでも心有る、ましな民進党の議員は、民進党から自立して小沢一郎さんの自由党の呼びかけに応えて、反自民党の「オリーブの木」構想に結集するべきだろう。そして、安倍自民に対して反原発、国民の生活第一、社会保障など明確な対立点を提示して国民に選択肢を設けるべきである。

朝日デジタル【社説】憲法70年 多様な人々の共生社会を 2017年7月17日05時00分
  観光地で、飲食店で、そして学校や職場でも。海外からやってきた人びとの姿は今や、日常に溶け込む光景になった。
  日本に暮らす外国人は昨年末の時点で238万人と過去最多となった。登録された国籍・地域は196にのぼる。
  欧米の国々と同様、日本も多様な社会への道を確実に歩み始めている。
  では日本国憲法は、外国人の権利を守っているのだろうか。答えはイエスだ。70年前に施行された憲法は、外国人の基本的人権の尊重も求めている。

 ■外国人の人権等しく
  すべて国民は法の下に平等で、人種、信条、性別、社会的身分などで差別されない――。憲法14条はそう定めている。
  「国民」とは誰か。最高裁は1978年の判決で「権利の性質上、日本国民のみが対象と解されるものを除けば、基本的人権の保障は外国人にも等しく及ぶ」との見解を示した。
  むろん「入国の自由」などの権利は原則、外国人には及ばない。また、この判決は人権保障の対象を、日本政府が在留を認めた外国人に限っている。
  そうした留保はあっても、原則として人間の平等をめざす趣旨は忘れてはなるまい。
  外国人の人権を保障しているのは、憲法だけではない。79年の国際人権規約批准、95年の人種差別撤廃条約加入によって、日本も「人種や民族による差別は認めない」との普遍的な規範を国際社会と共有してきた。
  憲法が、条約や国際法規の順守を求めていることも留意しておくべきだろう。
  ただ、実際に外国人は平等な生活を営んでいるだろうか。
  法務省が昨年、日本に長期滞在する18歳以上に尋ねたところ、差別が日常化している実態が浮かんだ。
  外国人であることを理由に入居を断られた――。過去5年間に家を探した人のうち39%がそんな体験をしていた。「『外国人お断り』と書かれた物件を見てあきらめた」人も27%いた。
  就職や職場でも、壁がある。 就職を断られた(25%)▽同じ仕事なのに日本人より賃金が低かった(20%)▽昇進できない不利益を受けた(17%)。

 ■生かされぬ理念
  人種や民族、国籍の違いが理由で、当然の権利が阻まれているとすれば、外国人と共に暮らす社会は成り立たない。
  なぜ憲法や条約の理念が生かされないのか。外国人が置かれてきた状況を振り返る。
  戦後しばらく、外国人は明確に「管理」の対象とされた。
  憲法が施行される前日の47年5月2日、日本国籍を持つ朝鮮や台湾の旧植民地出身者を「外国人」とする勅令が出された。52年に日本が主権を回復すると、この人たちは日本国籍を失い、外国人登録法で登録時の指紋押捺(おうなつ)が義務づけられた。
  あたかも犯罪の容疑者のように指紋押捺を強いる制度は人権侵害とする批判が80年代に高まり、在日コリアンら特別永住者について93年に廃止された。
  その後も日本の入国管理政策は厳しさで知られたが、それでも経済成長により就労や留学で来日する人が増えた。日本人との国際結婚も珍しくなくなった。外国人は今では日本社会の不動の一員といえる。
  だが、その現実に意識や制度が追いついていない。
  確かに、外国人の入居や入店を断る行為を、違法とする司法判断は積み上がっている。
  だが、今回の調査は、裁判に至るのは一握りで、被害者の大半が「泣き寝入り」していると見るべきことを示している。
  人種や民族を標的にした差別的言動については1年前、ヘイトスピーチ対策法が成立した。一歩前進ではあったが、差別をなくすにはさらなる方策を考える必要がある。
  国内法の不備を再三、問題視した国連の人種差別撤廃委員会に対して、日本政府は「立法が必要とされる人種差別行為はない」と苦しい反論をしてきた。
  政府も国会も現実を直視し、事態の改善へ向けた真剣な論議を始めるべきである。

 ■心の垣根なくす試み
  「外国人お断り」などの露骨な排斥や、低賃金・長時間労働といった人権侵害は当然、なくしていかねばならない。
  一方、「マナーが悪い」「言葉が通じないから面倒」といった誤解や偏見から外国人の入居を断る事例も後を絶たない。
  日本の賃貸制度や居住マナーを外国語で説明した冊子を配ったり、外国人と日本人双方の相談に乗る窓口を設けたりして、差別を防ぐこともできる。
  日本人と外国人をつなぐ試みは、日本語の学びの場の開設や防犯活動など、各地に広がっている。自治体や市民団体の努力をもっと支援していきたい。
  心の垣根を取り払い、外国人に「この社会の一員」との自覚をもってもらえる方策こそ、憲法を生かし、日本の繁栄と安定をもたらす道だろう。




170714 安倍の醜い飼い犬たち。腐敗臭にうんざり。今後のメディアの変化に関心を持とう。

2017年07月15日 19時21分26秒 | 時代の記憶
7月14日(金):   20170714 時事通信
朝日デジタル:首相動静 13日  2017年7月14日05時00分
安倍首相【午前】9時58分、官邸。
【午後】0時2分、二階俊博自民党幹事長、政治評論家の森田実氏と昼食。2時1分、林幹雄同党幹事長代理。22分、金杉憲治外務省アジア大洋州局長加わる。40分、林、金杉両氏出る。41分、森健良外務省北米局長、防衛省の前田哲防衛政策局長、河野克俊統合幕僚長。3時24分、岸田文雄外相。4時50分、北村滋内閣情報官。5時2分、外務省の杉山晋輔事務次官、岩井文男駐イラク大使、上村司中東アフリカ局長。20分、岩井、上村両氏出る。30分、杉山氏出る。33分、神津里季生連合会長と会談。塩崎恭久厚生労働相、加藤勝信働き方改革担当相同席。6時49分、東京・紀尾井町のホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」。レストラン「WASHOKU 蒼天」で曽我豪・朝日新聞編集委員、山田孝男・毎日新聞特別編集委員、小田尚・読売新聞グループ本社論説主幹、石川一郎・BSジャパン社長、島田敏男・NHK解説副委員長、粕谷賢之・日本テレビ報道解説委員長、田崎史郎・時事通信特別解説委員と食事。10時10分、東京・富ケ谷の自宅。


170713 蓮舫の「無責任な戸籍公開」に絶対反対。自分の立場を救うために「差別助長の前例」を作るつもりか!?

2017年07月15日 00時58分18秒 | つぶやき
7月13日(木):

蓮舫の政治家としてのこの意気地の無さはどうしたことか。なぜ党内の間違った要求に毅然とした態度で拒否できないのか。公党の代表たる者が「無責任な戸籍公開(戸籍謄本の一部開示でも全く同罪だ!)」することに断固反対する。蓮舫は自分の立場を救うために、これからどんどん多様化していかねばならない日本社会に戸籍による<真正な日本人?>という「差別助長の悪しき前例」を作るつもりか!? 

戸籍謄本の一部開示も含めて、そんなに戸籍を公開したいのであれば、民進党の代表を辞めてからやってくれ。先に民進党代表を辞めろ! 「多様性・多文化共生への理解」を失った<第二自民党>に用はない! もう民進党は早急に壊れてしまえ。解党しろ!

山口二郎 ‎@260yamaguchi
蓮舫が今、「真正な日本人たれ」という同調圧力に屈したら、それは選挙の敗北なんかよりはるかに大きな害悪を後世の日本に残すことになる。公職に就く人が自分の戸籍謄本を公開して自分は神聖な日本人だと言わさ得るような社会を想像してみよう。それは悪夢だ。 2017年Jul11日 21:35

毎日新聞<民進>党内から差別助長危惧の声 蓮舫代表戸籍公開方針  7/12(水) 20:16配信
  民進党の蓮舫代表が日本と台湾の「二重国籍」問題で戸籍謄本を公開する意向を示したことに、党内から「外国人や日本国籍の取得をした人への差別を助長しかねない」と危惧の声が上がっている。
  二重国籍問題は、昨年9月の党代表選の際に発覚。台湾籍が残っていたため、蓮舫氏は翌10月7日に日本国籍の選択を宣言したが、説明が二転三転して批判され、東京都議選の敗因の一つとの指摘もある。蓮舫氏は宣言日の戸籍謄本を示して収束させたい考えだ。
  ただ党幹部の一人は「差別的な感じで(党内が)嫌な空気だ」と指摘し、有田芳生参院議員は自身のツイッターで「一般人への攻撃材料になることは目に見えている」と記述。蓮舫氏が「前例」になり、国籍確認のために個人情報の公開を強要されるなど、差別的な対応が拡大しかねないと懸念した。
  大串博志政調会長は「通常は絶対あってはならず、多様性を求める党是にも合わない。ただ、野党第1党の党首という立場を考えるとやむを得ない」と話した。【樋口淳也】

朝日新聞さん、反応が遅えよ! 大新聞社のくせに、周りの様子を右顧左眄して出遅れるなよ!

朝日デジタル【社説】民進党 勘違いしていませんか  2017年7月13日05時00分
  民進党は大きな勘違いをしているのではないか。
  東京都議選の敗因分析に向けた党内議論を見ていると、そんな疑問を抱かざるをえない。
  国会議員の会合では「解党的出直し」を求める声に加え、蓮舫代表の「二重国籍問題」に矛先が向いた。蓮舫氏は「いつでも戸籍開示の用意がある」と、戸籍謄本を公開する意向を示したという。
  民進党の議員たちに問う。
  蓮舫氏が戸籍を公開すれば、党勢は上向く。そう本気で思っているのか。
  旧民主党政権の挫折から4年半。民進党が民意を受け止められない大きな原因は、そうした的外れな議員たちの言動にこそあると思えてならない。
  今回の都議選で民進党は、前回の15議席から5議席に獲得議席を大幅に減らした。国政での野党第1党の存在意義が問われる危機的な敗北である。
  さらに安倍内閣の支持率が急落する中、民進党の支持率は本紙の世論調査では5%にとどまっている。
  「共謀罪」法や加計、森友学園の問題などで、民進党が安倍政権を問いただす役割を担ってきたのは確かだ。
  なのになぜ、野党第1党の民進党が、政権の受け皿として認知されないのか。
  都議選では小池百合子知事率いる都民ファーストの会の躍進があった。しかしそれだけではない。政党にとって何よりも大事な政策の軸が、定まらないことが大きい。
  象徴的なのは原発政策だ。
  なし崩しの原発回帰を進める安倍政権に対し、民進党が脱原発依存の旗を高く掲げれば、鮮明な対立軸を示せるはずだ。
  そのことが分かっていながら、電力会社労組などへの配慮を優先し、政策をあいまいにする。大きな民意を見失っていることが、党勢低迷の根本的な要因である。
  「二重国籍」問題で、蓮舫氏の説明が二転三転したことは、公党のリーダーとして不適切だった。
  だが、主な敗因とは思えない「二重国籍」問題に議員たちがこだわるようなら、国民はどう受け止めるだろう。
  もう一つ懸念されるのは、蓮舫氏が戸籍謄本を公開することが社会に及ぼす影響だ。
  本人の政治判断とはいえ、プライバシーである戸籍を迫られて公開すれば、例えば外国籍の親を持つ人々らにとって、あしき前例にならないか。
  民進党と蓮舫氏はいま一度、慎重に考えるべきだ。

朝日デジタル蓮舫氏、戸籍情報開示の意向表明 影響に懸念・批判も 中崎太郎  2017年7月13日19時28分
  民進党の蓮舫代表は13日の記者会見で、台湾籍を離脱したことを証明する戸籍情報を18日に開示する意向を表明した。具体的な示し方は検討中としている。東京都議選の敗北で党内から再燃した「二重国籍」批判を沈静化させるねらいだが、出自にかかわる個人情報の開示がもたらす社会への影響を懸念した批判の声が出ている。
  蓮舫氏は、台湾籍の父と日本籍の母との間に日本で生まれた。昨年9月の代表選で「二重国籍」との批判がネットを中心に広がり、自身の説明が二転三転。台湾籍離脱の手続きをとり、10月に戸籍法に基づく日本国籍の選択宣言をしたと記者団に説明した。
  蓮舫氏は13日の会見で「私自身の二転三転した説明に若干の曇りがあるという疑念が残っているのであれば、それは明確にしたい」と情報開示の理由を説明。「すでに台湾の籍を有していないことがわかる部分をお伝えする」として、戸籍謄本をすべて公表するのではなく、開示の仕方については検討中であることを示した。
  蓮舫氏が開示に踏み切るのは、執行部に対する都議選敗北の責任論が強まっていることが背景にある。今井雅人衆院議員は「都議選の大敗を受け、まずは蓮舫代表の二重国籍問題を解決することだ。戸籍も見せて、はっきり説明することから始めなければいけない」と主張。都議選総括のために開いた11日の党会合でも出席議員からの指摘があり、蓮舫氏は「いつでも戸籍開示の用意がある」と応じた。
  しかし、蓮舫氏のこの発言が伝わると、今度は党内から開示に反対する意見が噴出。有田芳生参院議員は「政党の代表が戸籍という最もプライバシーに属することの公開を強いられて、それが一般人へのさらなる攻撃材料になることは目に見えている」と批判。13日の党会合では「同僚議員に言われて戸籍を出します、みたいなうわべを取り繕うこと自体が、一番の国民の不信の原因だ」などといった反対意見が相次いだ。
  賛否両論が噴出する事態を受け、蓮舫氏は13日の会見で「戸籍謄本そのもの(を開示する)という風には言っていない」と軌道修正。「戸籍というのはすぐれて個人のプライバシーに属するものだ」とも語り、「差別主義者、排外主義者に言われて公開するようなことは絶対にあってはいけない。前例にしてはいけない」とあくまで自身の説明責任を果たす意味での情報開示になることを強調した。(中崎太郎)

有田芳生 ✔ ‎@aritayoshifu
蓮舫代表が戸籍を公開(メディアを通じて戸籍をさらす?)して何が明らかになるのか。国籍選択日が記入されているというが、それがどんな意味を持つのか。政党の代表が戸籍というもっともプライバシーに属することの公開を強いられて、それが一般人へのさらなる攻撃材料になることは目に見えている。 2017年Jul12日 09:18
有田芳生 ✔ ‎@aritayoshifu
法務省から「国籍選択をした者の戸籍」(見本)を見せてもらいました。身分事項の「出生」「婚姻」の次に「国籍選択」の項目が加わります。「国籍選択の宣言日」として「国籍選択届」を提出した日付があります。それを知って何の意味があるのでしょうか。そもそも戸籍は日本人であることが前提です。 2017年Jul12日 13:35

小池晃 ✔ ‎@koike_akira
今日の記者会見で民進党の蓮舫代表代行の国籍について問われ「蓮舫氏は日本国籍をもって3回の選挙で信任をえて公人として仕事をされてきており、何の問題もない」「お父さんが外国籍だからということで排除するような議論は差別的で、こういう不当な攻撃は断固として跳ね返すべきだ」と答えました。 2016年Sep12日 19:28


おまけ:

170711 97万PV超: 再掲「160331 安倍は「人物」ではなく「現象」として捉えるべき。公共電波を私物化するNHK島田敏男の背任糾弾」

2017年07月12日 19時34分14秒 | 閲覧数 記録
7月11日(火):記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2103日。  

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NHK7時のニュースで、今ごろぬけぬけ帰ってきて、全く手遅れで九州の被災地を訪れ、お言葉を述べる安倍晋三のお姿が麗々しくNHKで放送されていた。吐き気以外の何物も生まないシーンである。NHKの権力に阿る「大本営発表」体質にもうんざりするだけである。一年ちょっと前の「安倍晋三についての考察」を掲載する。

「160331 安倍は「人物」ではなく「現象」として捉えるべき。公共電波を私物化するNHK島田敏男の背任糾弾」    2016年03月31日 23時01分08秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」

3月31日(木):

たまには心に浮かぶよしなしごとを吐き出したくなることもある。ほとんど推敲してません。乱筆乱文お許しください。

今さらかもしれないが、だんだんと身に染みてわかってきたことがある。「なぜ安倍晋三のような堪え性のない無知蒙昧で恥知らずな世襲政治屋が総理大臣に君臨し続けることができるのか。本来あってはいけない現実がなぜあるのか。」「そもそも安倍のような馬鹿で実力のない人間が国会議員になれて、総理大臣にすらなっている異常さ。これを安倍個人についていくら論評しても仕方がない。彼の実力で政治家になっていないのだから」

安倍晋三の”人物論”は、ある意味では無意味であり、愚痴にしか過ぎない。今の状況は安倍の「人物」の問題ではなく、大きく安倍を取り巻く「現象」として捉えるべき問題なのだ。安倍という政治屋の値打ちは「愚かで自身の中身が空虚であること」自体なのだ。つまり、99%の国民を自在に操り、支配し、搾取しようと考える1%の権力集団は、自分たちの主張や欲望を無批判に受け入れ実現してくれる”うつわ“(器;傀儡、ロボットと言い換えてもよい)が欲しいだけなのだ。そのためには、器・傀儡に自らの意志や思考・判断能力は必要ない。

安倍が憲法を破壊し、集団的自衛権を強行し、沖縄を蹂躙し、反省なしで原発再稼働を強行できることを、「自分の考えで、信念でやっている」と反発することに意味はない。なぜならそれは自らの意志と判断力のある人間として安倍を扱うことになるからだ。ロボットに腹を立てているようなものだ。

たとえ安倍自身が「自分の意志と信念でやっている」と思わせられてるとしても関係ない。肝心なのは安倍の背後にいる巨大な権力集団(財界、霞が関、アメリカ、他アンシャンレジームの復活を求める勢力)の意志を安倍が自分の意志として刷り込まれているだけなのだ。

もし安倍に主体的な意志があるとすれば、それは保護者にほめられたい子ども(ガキ)の意識だ。つまり「背後で自分を支える巨大な利害関係者(ステークホルダー)たちの意思を先読みし、忖度することが一番大事な基準であり、そこから絶対に逸れてはいけない。背後の勢力のエージェント(代理人)としてふるまえば絶対に間違いはない。」安倍の視野に国民の生活や視線は入らない。「民主主義とはあくまで権力者にとって方便であり、握った権力はあくまで私物化して、やり逃げをすればよい。後の責任逃れなどは、いくらでも言い訳することができる」と考えている。だから、平気でうそが言えるし、安倍の言葉は軽く、有権者の心を引き付ける言葉はないのだ。

安倍の「人物像」を論じて批判することは、糠に釘であり、何の意味も効果もない。「恥知らず」という批判が有効なのは、恥を知る者に対してのみだ。恥を知らず、理解もできない者に「恥知らず」を論うのは気持ちはわかるが愚痴にしかならない。

安倍に対する最も効果的な対処法は、彼のアイデンティティ(自己意識)が、財界・財閥、官僚、アメリカ、ほか旧制度の復活を望む有象無象の利益代表・代弁者であるという意識をしっかりと押さえた上で、安倍本人よりもその背後にいる存在の意思を知ることに力を注ぎ、その存在に狙いを定めて、彼らに対してどうすれば大きな打撃・ダメージを与えることができるのかを考えて行動することだ。安倍というのはただの「記号」に過ぎない。権力を握るために悪魔に魂を売る恥知らずは無数に存在する。安倍はたまたまタイミングよく現れ、家柄が高くて、しかも知性が極めて低いのにわがままで恥知らずな性格が利用するのにおあつらえ向きだっただけだ。

このままでは間違いなく形を変えて安倍という「現象」は繰り返し現れ続ける。安倍の背後にいる勢力を見抜き、痛撃をくらわし、危機感を抱かせ、彼らの意思の修正を図らせるような取り組みを考えるべきなのだ。

安倍の取り巻きの政治屋集団や、公共放送の電波を見え見えで私物化して安倍に取り入る(これを「背任」という)NHKの島田敏男、朝日新聞のアイヒマン曽我豪らが、本当に本心から安倍のようなガキに心酔して安倍を支えているわけがないことは誰でもわかる。それではなぜこの恥知らずな連中が安倍に群がっているのか。当たり前のことだが安倍を通じて背後に広がる巨大な権力集団とコネクションを作り、その端っこにくっついて甘い汁のおこぼれを頂戴しようという腹でしかない。だからこそ、この連中は卑しい、最低の人間集団なのだ。おこぼれの甘い汁は、経済面以外にも組織で虎の威を借る夜郎自大な振る舞いであったりいろいろあるだろう。汚らしいうんこバエ野郎たちだ。

今俺が、特に赦せないのは、冷酷な爬虫類面の総務相高市早苗、公共放送の電波を見え見えで私物化して安倍に取り入るNHK島田敏男朝日新聞のアイヒマン曽我豪の三人だ。先日、島田敏男の時論公論を聞いてみたが、まったく公論になっていない。こいつは視聴者を完全に操作可能な愚民として観じているが、その安倍という権力者に阿る姿がどれほど醜く全国の人々の目に映っているのかが、本人なりにはわかっているつもりかもしれないが、本当の怖さが解っていない。天に向かって唾を吐くことの怖さが解っていないという点で、NHKの島田敏男の頭脳は相当に低劣であると言える。朝日新聞の小役人アイヒマン曽我豪は、もうすぐ辞めるだろう。醜く居座りたければ居座ればいい。俺は軽蔑して断固として糾弾し続けるだけだ。そして今、もっとも強い糾弾を全国民から受けるべき下衆の極みは、NHKの背任島田敏男だ!こいつの存在がNHKに対する受信料を払い続ける意志をどれほど傷つけていることか!島田敏男の姿を見るたびに、そのレベルの低い恥知らずな言説を公共電波で耳にするたびにNHKに受信料を支払う気持ちが傷つき萎えてしまう。いっそ反対運動でも起こしてやろうかと思うこともある。

 安倍の走狗NHKは期待を裏切らない。 
↓“よもつへぐい”した宦官去勢豚、権力の腐れ犬ども↓絶対に赦さない!特に朝日新聞の曽我豪とNHKの島田敏男

6 082 中村哲・澤地久枝「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束」(岩波書店:2010)感想5

2017年07月12日 03時15分23秒 | 一日一冊読書開始
7月11日(火):  

242ページ    所要時間8:25     アマゾン258円(1+257)

中村哲 64歳(1946生まれ)。医師。PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。1984年、パキスタン北西部の都市ペシャワールに赴任し、ハンセン病の治療やアフガン難民の診療に従事。近年は、ペシャワール会現地代表として、アフガニスタンにおける水路建設など復興事業の先頭に立つ。若月賞やマグサイサイ賞など受賞多数
澤地久枝 80歳(1930生まれ)。作家。編集者生活ののち、1972年、『妻たちの二・二六事件』を著して作家として出発。『火はわが胸中にあり』(日本ノンフィクション賞)、『記録ミッドウェー海戦』『滄海よ眠れ』(ともに菊池寛賞)など、著作多数。朝日賞受賞

この数日間、なめまわすようにして付箋と線を引きながら読んだ。最後にチェックした部分を中心に始めから全部見直した。

本書は、中村医師のアフガニスタンにおける活動を知った澤地久枝さんからのたっての申し出によって編まれた著作である。内容は、ペシャワール会の活動、寄付、協力を求めて、日本帰国時に寸暇を惜しんで東奔西走超多忙の講演活動をしている中村医師に対して、無理を承知で「次世代へのメッセージを残す」つもりで対談を申し込んだ内容である。すなわち、澤地久枝さんが<聞き手>となって語られる中村哲医師のインタヴューである。

本書を読む場合の注意事項としては、アマゾンのプレビューにも書いてあったが、「中村哲医師の活動を知ろうとするのであれば、本書は最低でも3冊目か4冊目の本にすべきです」というのは本当である。中村哲医師のアフガニスタンでの活動をある程度理解して、「もっとこの人の謦咳に触れたい!」と思う人間が読めば、本書は舌足らずではあるが、やはり感想5の値打ちがあると思う。しかし、いきなり本書で中村哲医師の活動を知ろうとすれば、恐らく炭酸の抜けたサイダーを飲むような味気無さを覚える。別の言い方をすれば、隔靴掻痒というか、何か本質に迫れないもどかしさを覚えるだけだろう、と思う。

【目次】1 高山と虫に魅せられて(ペシャワールとの縁/二〇〇一年十月、衆議院 ほか)/2 アフガニスタン、命の水路(よみがえる大地/「時差」四時間半 ほか)/3 パシュトゥンの村々(復讐の掟/「戦争」の名分 ほか)/4 やすらぎと喜び(日々の楽しみ/生きものたち ほか)

【内容情報】オバマ大統領に送る平和へのメッセージ。戦乱と干ばつに苦しむアフガンの地で“命の水路”を切りひらく日本人医師の崇高な闘い。/アフガンの平和と復興のためには何がなされるべきで、何がなされれてはならないのか。パキスタンでの医療援助活動を開始して以来25年。いまアフガニスタンの平和と復興のために身命を賭して活動する中村医師が、聞き手を得て、戦争と地球環境の悪化がもたらす劣悪な生存条件をいかにして変えるべきか、自らの個人史的背景とともに、その熱い思いを語った貴重な発言録。


この辺で、ちょっと力が尽きてきた。明日も仕事があるので、寝ます。また、書けたら書きます。

中村医師は、自分を九州とアフガニスタン東部しか知らない田舎者という。
中村医師の儒学は、陽明学だそうだ。さもありなん。

170711 敢えて言う!。党首の蓮舫の二重国籍?を問題視する感覚が民進党を古臭い安倍自民党と同質視させ支持率を失わせているのだ!気が付けよ、バカたれ!

2017年07月12日 01時49分49秒 | つぶやき
7月11日(火):

敢えて言う!。党首の蓮舫の二重国籍?を今さら問題視するせこい感覚が民進党を古臭い稚拙な安倍自民党と同質視させ信頼と支持を失わせているのだ!気が付けよ、バカたれ! 党首の蓮舫が二重国籍だったら、何か問題があるのか!? 法律違反だったら、もっともっと前に問題になってるだろう! 問題になってないということは、法律違反ではないということだ。後に残るのは、民進党の中に巣くっているせこい差別意識だけだ。

俺は蓮舫の支持者ではないが、蓮舫の二重国籍を問題にしている奴らこそ民進党を出ていけ!逆でもいい。その差別主義者を民進党に残して、他のマシな連中は、小沢一郎・山本太郎の自由党と福島瑞穂の社民党と合流して、鳩山由紀夫総理の原点に戻って「新民主党」を作って、政権交代可能な野党連合の枠組みを創ればればいい。俺(もみ)はとことん支持し続ける。

6 081 おおたとしまさ「名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件」 (朝日新書:2015) 感想3+

2017年07月11日 20時26分29秒 | 一日一冊読書開始
7月11日(火):  

325ページ    所要時間1:50     図書館

著者44歳(1973生まれ)。

図書館で見かけて興味本位だけで手にした。じっくり読むほど本ではないし、1ページ15秒を徹底して最後まで眺めた。

「名門校と呼ばれる学校には、長年にわたって積み上げられた不易流行な部分がかならずある(べきだ!)。自由、ノブレス・オブリージュ(志の高さ)、反骨精神。それぞれの学校独自のハビトゥス(当たり前)が無ければならない。それを知るには学校の背景を知る必要があるというわけで、延々と有名校の歴史的背景を解説していく。最後に、著者なりのまとめをしているが、そんなに丁寧に読んでないので、それが妥当なまとめかどうかの判断はできない。

全体としての感想は、「ふーん。そうですか…、概ね俺の考え方と同じだな。」というのと、「えらいしんどいのに、ヒマなことやらはりましたな。」程度である。いちいち伝統校の背景を目を三角、四角にして理解する気には到底なれないので、大した感想はもてなかった。ただところどころ興味深い部分もあったので付箋はたくさんしたので、その部分をもう一度ざあっと見直してみようと思う。著者は、総じて<中高一貫校>の評価が高い。前に読んだ本も、そうだったのでやはり<中高一貫校>の方が本来の学校の姿であって、現在の中学・高校は、本来一つのものを不自然に分離した学校と捉えるべきなのかもしれない。

各学校の進学実績自体は、旧七帝大の過去30~50年分の高校ランク表、東大・京大の過去25年分のランク表、国公立医学部の過去10年分のランク表と47都道府県の偏差値上位校リストを別に掲載している。この表は、推移を知るという意味では結構楽しめる。

【目次】第1章 日比谷高校の悲劇/第2章 旧制中学からの系譜/第3章 藩校からの系譜/第4章 女学校からの系譜/第5章 専門学校・師範学校からの系譜/第6章 大正・昭和初期生まれの学校/第7章 戦後生まれの星/第8章 学校改革という決断/第9章 単なる進学校と名門校は何が違うのか?

【内容情報】「進学校」と「名門校」とは何が違うのか?旧制中学・高校、藩校、女学校や明治・大正生まれなどの伝統校から、新興勢力校まで広く深く考察し'名門校のクオリア'を解き明かす。東大をはじめとする旧7帝大、国公立大医学科合格者ランキング50年分も収録。/ 名門校に共通する「何か」を見いだし、「学校」とは何か、「教育」とは何かを問う。東大・京大・旧帝大国公立医学部合格者年代別ランキング。最新47都道府県高校偏差値ランキング。保存版。

170710 安倍政権の下で、言葉が死んでいく。真実がウソと詭弁で狡猾に埋め尽くされる。

2017年07月10日 23時36分36秒 | 時代の記憶
7月10日(月):

 仕事から帰って、国会の「加計問題」の閉会中審査のニュースを繰り返し観ている。今の日本の荒廃ぶりがいやっと言うほど見せつけられている。「記憶にございません」は、その通りですが、都合が悪いので言いたくありません」ということだろう。そうすれば、参考人の前川さんだけが真実を述べていることと、安倍自民党マフィアの明白なウソがよくわかる。どうしたら国民の前でこんなにも平気でウソをつき続けられるのか。こいつらは一体どっちを見てウソを発し続けてるのか?国民を舐め切っているとしか言いようがない。ただあきれ返るのみだ。

 このニュースを日本中の子どもたちが見ていることを思うと、その悪影響に空恐ろしくなる。愚劣な為政者を持つことが、これほども国・社会を本当に荒廃させるとは…。正直者は馬鹿を見るので、ウソをついたり、とぼけて知らないふりをするか、逃げ出して行方をくらませばいいのだ。居直り上等だぜ!ってか?

 子どもたちは、これを見て大人になっていくのだ
菅官房長官の言葉の冷たさと相手を侮辱し切って捨てる汚い詭弁を子どもたちが見ていると思うとぞっとする。もう限界だろう。辞めてほしい。

朝日デジタル【政治断簡】反骨心で首相務まりますか 編集委員・松下秀雄       2017年7月10日05時00分
  東京都議選最終日の秋葉原駅前。自身に抗議する人たちを指さし、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫ぶ安倍晋三首相の姿にため息がでた。またか。
  4年前の都議選の時にも渋谷駅前で、抗議する人たちを非難した。腹の虫がおさまらなかったのか、首相はフェイスブックでも彼らを「左翼の人達」「恥ずかしい大人の代表」とののしった。実際には環太平洋経済連携協定(TPP)反対派で、日の丸を手に参加する人もいたのに。
  だいたい、批判を連呼しても主権者じゃないか。このむき出しの敵意、なんなのか。
     *
  首相の著書「新しい国へ」を、本棚から抜き出す。自身の少年期や青年期を記したくだりを読み、へーっと思ったのは、その反骨心だ。
  高校の授業。日米安保条約破棄の立場で話す先生が、岸信介元首相の孫である自分に批判の矛先を向けているように感じ、安保条約の経済条項をどう思うかと質問した。実は条文をほとんど知らないまま突っかかった。けれど先生は、岸の孫だから読んでいるに違いない、へたなことはいえないと思ったか、不愉快な顔をして話題を変えた。
  首相はこう記す。
  「中身も吟味せずに、何かというと、革新とか反権力を叫ぶ人たちを、どこかうさんくさいなあ、と感じていたから、この先生のうろたえぶりは、わたしにとって決定的だった」
  「『お前のじいさんは、A級戦犯の容疑者じゃないか』といわれることもあったので、その反発から、『保守』という言葉に、逆に親近感をおぼえたのかもしれない」
  最近、聞いた話を思い出した。沖縄の若者には「反対派への反対」のような気分が漂う、と若者の一人が言っていた。若者には、遠くの国家権力より身近な大人たちが権力にみえ、反発しやすい。そのため、基地問題での抗議にも冷めた見方が広がるという。
  沖縄戦を体験した世代の思いは簡単には伝わらず、伝え方次第では「正義」の押しつけに映るということか。
  耳の痛い話だ。私も読者に伝わるよう、押しつけにならないよう努めているけれど、難しさは身にしみている。
     *
  それにしても、首相は若者のつもりなのか。反骨心で務まるか。よく考えてほしい。
  あなたは先生という身近な権力に反発しました。首相という巨大な権力に反発するのがおかしいでしょうか?
  反発した相手は、安保条約破棄という自分の「正義」を押しつける先生でした。あなたは反対意見に耳を傾けていますか? 自分の「正義」を押し通していませんか?
  いま、あなたを悩ませる数々の問題の根は何か。私は、全国民を代表する立場をわきまえず、人を敵と味方にわけるあなたのふるまいだと思います。味方(お友だち)には甘い。敵はなじる。だから反対意見をいっても届かないと思い、「やめろ」と抗議するのではありませんか?
  あなたへの抗議は、けんか腰のあなたの写し絵。鏡に映る自分の姿をののしっていませんか?

170709 賛否が割れるだろうなあ・・・。ETV特集「キミのこと聞かせてよ~木原雅子さんの出張授業~」

2017年07月09日 00時55分28秒 | つぶやき
7月9日(土):

今晩のETV特集「キミのこと聞かせてよ~木原雅子さんの出張授業~」を観た。きれいな話にまとめてるけれど、本音を言えば「当たり前過ぎる」結論。きれいごとでは済まない、中学校教員の学校現場での余裕のない過労状態、個々の子どもたちの家庭の事情(母子家庭、貧困、家庭の荒れ、クレーマー親、他)、を無視して、一方でスクールカウンセラーが配備されてるはずだが、それにも触れず荒れたクラスの問題の原因を思春期の中学生の不安定さと周りを気にする意識に、お互いを知り合うきっかけの無さに限定して、救世主のように木原先生のアイデアと取り組みで学校が変わる。この内容設定はウソくさ過ぎる。

一つの取り組みとしては面白いかもしれないが、学校現場の問題の原因を単純化して、それさえきちんと取り組めば学校は良くなる。という誤解を広げることになる。また、ベテランや中堅の先生方の余裕がなくぎりぎりの状況での取り組みに対して配慮が無さ過ぎる。木原雅子先生の取り組みを評価するが、番組の編集の仕方は安直で誤解に対する配慮が無さ過ぎる。

この番組は、きっと賛否が割れるだろうし、でなければ無神経で誤解を広げる配慮のない作品という評価になるだろう。少なくとも俺はそう感じた。学校現場は、そんなに単純ではない。何よりも、まず中学の先生方の労働環境にゆとりを保障すること。そして、個々の子どもたちの家庭事情(特に子供の貧困)への配慮、スクールカウンセラーなどの学校機能が生かし切れていない問題にこそ目を向けるべきだろう。最近は、SSW(スクールソーシャルワーカー)ってのも普及し始めてるはずだよ。

何よりも現場の中学の先生方に対して失礼な「きれい事」番組である、と思った。

【番組内容】京都大学の医学博士・木原雅子さんは、いじめや学級崩壊など課題を抱える学校で数々の出張授業を行ってきた。その手法はとてもユニーク。エイズの予防研究で培った“実践的な性教育”で、子どもたちに不安定な思春期の心と向き合ってもらい、そこから解決の糸口を探っていく。社会の変化と共に複雑になる子どもたちの問題と、大人はどう向き合っていけばよいか。ある中学校を舞台に、思春期の子どもたちと向き合った半年の記録。

6 080 村林守「地方自治のしくみがわかる本」(岩波ジュニア新書:2016)感想4+

2017年07月08日 20時46分12秒 | 一日一冊読書開始
7月8日(土):  

222ページ     所要時間2:30     図書館

著者68歳(1948生まれ)。三重県生まれ。京都大学卒業。三重県に勤務。総合企画局長、政策部長を経て、2007年退職。三重中京大学現代法経学部教授、同地域社会研究所長を経て、2013年退職。現在、三重中京大学名誉教授、三重県立看護大学非常勤講師。

地方自治は、政治としてはマイナーに見えて、その実我々の生活に直結している日々の生活にとってメジャーな存在である。そんな地方自治をメインに論ずる普及版としては珍しい本である。しかも新しい。読み始めると同時に、ちょっと痛かったがアマゾンプライムで新本907円を注文した。明日9日(日)に届く予定だ。

著者は、三重県庁を勤め上げて、2007年退職後その行政経験をもとに高校や大学で教鞭をとっていた人である。『154冊目 神野直彦「財政のしくみがわかる本」(岩波ジュニア新書;2007) 評価5』に触発されて本書を書いたとのこと。地方行政の現場たたき上げの役人だった人だが、年齢にもよるのか穏やかな人柄を感じさせる。内容も、三重県の地方自治を具体的な例として多用しつつ、わかりやすさを第一に書いている印象である。

一読全部了解とはいかない内容である。明日、新本が届いたら付箋を移して、手元に置いて折に触れて読み返していこうと思う。第二次世界大戦憲法には、全く項目のなかった「地方自治」は、現行憲法では第8章の第92条から95条まで、計4か条で規定されている。地方自治は戦後新たに憲法でしっかり保障された政治の項目なのだ。しかし、条文の内容は漠然としていて心もとなかったが、本書を読んで知識に随分厚みができた気がした。

先日の東京都議選挙で俄かに出てきた「二元代表制」及び小池知事の代表辞任による「二元代表制」の正常化という話題の意味もよく分かった。要するに、憲法では地方自治制は、議院内閣制ではなく大統領制ですよってことでした。あと最近のキーワードとしては「地方分権一括法(1999成立、2000施行)」にともなう「機関委任事務」の廃止がとりあえず要チェックです。

【目次】第1章 私たちの暮らしと行政サービス/第2章 どうして地方自治があるのだろうか/第3章 住民が地方自治の主権者/第4章 自治体の組織は二元代表制/第5章 住民は政治に参加できる/第6章 政策はどう決まり、どう実施されるか/第7章 自治体財政はどうまかなわれているか/第8章 国と自治体の関係はどうなっているか/第9章 地方自治の過去・現在・未来/第10章 地方自治の未来のために

少なくとも、選挙で選ばれたからといって公約のすべてについて支持を得たかのようにふるまう候補者(最近多いように思います)は、専制的な体質をもっているといえるのではないでしょうか。74ページ

(住民投票への批判に関して) 選挙で民意がしめされたのだから、あらためて住民投票する必要はないというのは、間接民主主義者のよく使う論理ですが、略、選挙での公約はパッケージでしめされますから、原発立地は是か非かといった単一争点についての民意がしめされたわけではありません。96ページ

【内容情報】自治体は内閣や省庁に従属するの?市町村長と議会の役割は?現実に自治体は何をしているのだろう?じつは、憲法はひじょうに強い自治権を保障し、住民は政策決定に間接・直接に関われるようになっています。暮らしをよくするための地方自治のあり方と住民の役割を、いっしょに考えてみませんか。

150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)