もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150619 最近のイライラの訳 絶対的原則を無視した「量だけの中立性」の欺瞞と本質の相対化・希薄化

2015年06月20日 01時05分53秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
6月19日(金):

最近のTVニュースや、新聞報道に対する不信感・いら立ちの中心にあるのは、安保法制の問題にしても、派遣法改悪にしても何でも、政府による憲法違反や人権・常識として論外なことが、見ない振りをして隠されたまま、報じられることだ。まず前提として、成り立たない法案や主張が、反対する野党や国民・市民の声と並べて報じられ、如何にもかみ合って議論が成立してるかのように見せる演出手法が中心になっていることだろう。

経済・外交・政策よりもまず基本的人権(自由・平等、幸福追求、生命、財産)や、立憲主義(憲法は権力を縛るためにある最高法規である)という大原則から見れば同列に報じられたり、論じられること自体がおかしいもの同士が横一列に並列に論じるのが如何にも中立的報道を守ってます、のような感じで報じられ、絶対的原則を如何にも相対化してみました。相対化できるのです。といったニュアンスを視聴者、購読者に与え、結果政府の横暴、人権侵害、憲法違反が大手を振ってまかり通る現状にいら立ってしまうのだ。

「そうじゃないでしょ! 味噌も糞も一緒にしたらダメでしょ! まず双方ともに絶対守るべき大原則を踏まえた上で議論すべきでしょ。そこを無理やり権力でずらして国民に押し付けようとする政府に対して、マスコミや報道はきちんとそこの土俵のあり方をしっかりと整理して、政府・権力の横暴を抑えて議論の健全化を図るのが仕事でしょ。なぜ政府が権力で歪めた議論の土俵を補強する側に回るのか? わかっていて、我が身かわいさと保身のために権力に恭順するのは本末転倒でしょ!」ってことだ。

■ちなみに、以下は自民党新自由主義広報紙「産経新聞」による17日(水)の民主党岡田代表との党首討論報道である。産経新聞の記者は、この安倍晋三の意味不明の言葉を「おらがリーダーの雄姿を是非見て頂きたい!」とでも思ったのか? サンケイさんの頭の中、もう終わってるネ!

首相「そこで、そこで、よろしいでしょうか。そこでですね、まさに、どういう事態になるかということは、その事態が起こってさまざまな状況を判断をしなければならない。今、あらかじめ、こうしたこうしてこうした事態があるということを今ここで申し上げるということはいかがなものかと思うわけである。つまり、そうならなければ、いわば、そうならなければ、われわれは武力行使をしないということは、これが明らかになってくるわけである」
 「そこで、その上で、その上で申し上げれば、いわば朝鮮半島で、朝鮮半島で有事が起こる中において、米艦船がその対応にあたっていく。これが重要影響事態に当たれば、われわれは後方支援を行う。その中において、某国が東京を火の海にする発言をどんどんエスカレートさせていき、さまざまな状況が、日本に対してミサイル攻撃するかもしれないという状況が発生してくる。その中において米艦船、あるいは、その米艦船がミサイル防衛に関わる艦船であった場合、それを攻撃するということは、その攻撃された艦船を守らないということについては、これはやはり3要件に当たる可能性があるわけだ。しかし、そういうことをケース、ケースで私が述べていくということは、まさに日本はどういうことを考えているのか、どういうことでなければ、武力を行使しないために政策的な中身をさらすことにもなるから、これは国際的にもそんなことをいちいち全て述べている海外のリーダーというのはほとんどいないということは申し上げておきたいと思う」

小川氏(委員長)「傍聴の方は静粛に願います。そして発言は簡潔に願います」


誰が聞いても何を言ってるのか? さっぱりわからない。これはどう見ても、頭の悪さ、理解力の低さの表明以外の何ものでもないだろう。

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