もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150809 SEALDs奥田愛基さんスピーチ(前編)「利己的個人主義」発言(後編)単純におれは現実を変えたい。

2015年08月10日 01時06分22秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
8月9日(日):

IWJ Independent Web Journal自民党議員の「利己的個人主義」発言で「戦争法案だとバレた」SEALDs奥田愛基さんスピーチ(前編) ~「安保法制反対」国会前抗議で  2015.08.07 
 「戦争をしたくないっていうのが『利己的な発言』であると本当に思うんだったら、そう言ってくださいよ。言ってみてくださいよ、国民に」——。
 猛暑のなか、2015年8月7日に10回目をむかえた安保法制反対の国会前抗議。主催するSEALDsの奥田愛基さんは抗議の冒頭、自民党・武藤貴也衆議院議員が「『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義」とSEALDsを名指しで批判したことに触れ、「これは自民党として許容される発言なのか」と問いかけた。
記事目次
・「戦争に行きたくないのが利己的な発言だなんて、まるで戦争中、戦前の発想」
・戦後の民主主義・立憲主義を否定する武藤議員は「お辞めになられたほうがいい」
・「国会の前でこうやって声をあげることが民主主義なんだよ!」
【奥田さんのスピーチ全編動画】

「『利己的』発言で戦争法案だとバレた」SEALDs奥田愛基さんスピーチ(前編)
■「戦争に行きたくないのが利己的な発言だなんて、まるで戦争中、戦前の発想」
 「これ自民党はちゃんと説明してほしい。これ自民党として許容される発言なのか。自民党として戦争に行きたくない、戦争をしたくないっていうのが『利己的な発言』であると本当に思うんだったら、そう言ってくださいよ。言ってみてくださいよ、国民に。
 そしてもし、おかしいと思っているのなら、きちんと謝罪をした方がいいんじゃないでしょうかね。戦争に行きたくないのが利己的な発言だなんて、まるで戦争中、戦前の発想じゃないですか。
 だいたい『戦争法案じゃない』とか、『戦争をしなくなる法案です』とか言っておきながら、そんなこと言ったら、『(やっぱり)戦争法案だ』ってバレるじゃないですかね。バレるっていうか、そういう法案なんですけど。そういうふうに自爆したってことなんで、思い切って『戦争法案廃案』と声出していきたいと思います」
 奥田さんは、武藤議員の発言をはじめ自民党議員から、またネット上などで「就活できなくなるぞ」「どこかの政治政党がバックに付いてるんだろ」などと誹謗中傷が巻き起こっていることで、毎日のように取材が来ていることを明かした。
 「毎回思ってるんですけど、記者の方が『どう思われますか?』って言われるんですね。毎回聞き返しますよ、『どう思います?』って」
■戦後の民主主義・立憲主義を否定する武藤議員は「お辞めになられたほうがいい」
 武藤議員は、7月23日の自身のブログで、日本国憲法の「三大原理」である「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」について、「私はこの三つとも日本精神を破壊するものであり、大きな問題を孕んだ思想」だとし、「基本的人権の尊重」については「これが日本精神を破壊した『主犯』だと考えている」などと持論を展開している。
 奥田さんは、こうした武藤議員の戦後の民主主義、立憲主義を否定する姿勢について、「この3つの原理は国家の根幹なんですよ。3つの原理っていうのは。それを認めることができないなら国会議員をお辞めになられたほうがいいのではないでしょうか。それが嫌だったら、もうこの国で国会議員はできないと思います」と批判した。
■「国会の前でこうやって声をあげることが民主主義なんだよ!」
 「『学生が煽動して集まっている』って言い方されていますけど、冗談じゃない。馬鹿にするな。集めているのはお前らだ!
お前らがここまで国民を怒らせて、人々を怒らせて、毎週毎週ここに集めてるんだよ!

いい加減にしろよ。国会の中に民主主義が収まっているわけじゃないんだよ。国会の前でこうやって声をあげることが主権在民の意味なんだよ。それが民主主義なんだよ」
 奥田さんは国会に向かって声を張り上げてこう訴え、「憲法守れ!」「勝手に決めるな!」「国民なめんな!」のシュプレヒコールを響かせた。   (取材:原佑介・阿部洋地・遠田哲也、写真:原佑介、記事構成:佐々木隼也)

 日刊ゲンダイ 2015年8月9日
IWJ Independent Web Journal「単純におれは現実を変えたい。この法案を廃案にしたい」――SEALDs奥田愛基さん、「こんな日本で悔しい」と涙(後編)~「安保法制反対」国会前抗議で   2015.08.08
 「8月6日の新聞で『核兵器を日本は運ぶことが可能だ』って書かれている日本が悔しい」――。
 SEALDsの奥田愛基さんが2015年8月7日、安保関連法案に反対する国会前集会で悔し涙をにじませた。
 中谷元(げん)防衛大臣は5日の安保法案の国会で、他国軍への核兵器の運搬について、「全く想定していない。あり得ない」と強調しながらも、「法文上は排除していない」とし、核兵器も運搬が可能であることを認めた。
 翌6日の紙面には、「広島原爆投下から70年」の見出しの横に、「核兵器も輸送可能」の見出しが並んだ。同日、広島の平和記念式典でスピーチした安倍総理は、1994年以降、毎年言及されてきた「非核三原則」に触れず、会場からは大きな野次が飛んだ。
 「なんでおれたちの国ってこうなんですかね?
 奥田さんは声を荒らげる。
 「単純におれは現実を変えたい。この法案を廃案にしたい。次の世代の人たちが、こんなことに悩まなくても済むように、『核兵器は武器か、弾薬か』とか、国会で悩まなくて済むように、もっと声をあげていきたい」
 以下、奥田さんのスピーチ動画と発言を掲載する。
【奥田さんのスピーチ全編動画】
■奥田愛基さんスピーチ全文 
 「このあいだも『何が武器で弾薬か』っていう基準が実は議論されていなかったってことがよくわかりましたよね。
 手榴弾は武器ですか? 弾薬ですか? 『弾薬です』
 ミサイルは武器ですか? 弾薬ですか? 『弾薬です』
 え、じゃあもしかしたら核兵器はどうなんですか? 
 核兵器は『Nuclear weapon』ですが、武器じゃなくて『弾薬です』
 まともに議論してない。新3要件の歯止めがあるってずっと政府は言っていますよね。『3要件あるから大丈夫だ』って。このあいだ、法律の専門家の人とみんなで勉強会しながらこの法案どうなってるんだ、って話し合いました。
 新3要件の1個目についてはみんな議論しているんですけど、2個目、3個目は法案上、明文化されていない。これ国会で今すぐ議論してください。2個目、3個目の新3要件の要件が書かれてない。
 こんなめちゃくちゃな法案で、全然、自国が攻撃されていないのに戦争に行くんですか? 日本は。アメリカに『運べ』って言われたら核兵器運ぶんですか? 
 悔しいですよ。8月6日の新聞で、『核兵器を日本は運ぶことが可能だ』って書かれている日本が悔しい。式典で日本の首相が挨拶して、ブーイングされるような国に生きているのが悔しい。高校生とか大学生も、大人の方も戦争に反対したら『利己的だ』と言われて、しかも国会議員から言われるような国に生きているのが悔しい。
 これから長崎の式典もあるし、8月15日もくるし、そして安倍さんは談話を出すって言っているし…全然期待してないんですけど。なんでおれたちこんな生き方しているんですかね? なんでおれたちの国ってこうなんですかね? 
 負けてられないですよ!
 いいですよ、こんなの理屈は聞きたくない。ネット・ウヨクがどうだとか、そんなのおれは聞きたくない。自民党がどうだとか聞きたくない。単純におれは現実を変えたい。この法案を廃案にしたい。
 次の世代の人たちが、こんなことに悩まなくても済むように、『核兵器は武器か、弾薬か』とか、国会で悩まなくて済むように、もっと声をあげていきたい。
 最近、インタビューとかでも、『これ通ったあとが大事だよね』とか、そんな話ばっかりで、まぁそれも大事なんだけど、次の選挙に勝つっていうのもね。だけどさぁ、まだ通ってないんだよ。
 ふざけんじゃねぇぞ。怒ってるぞ。
 おれは諦めきれないし、絶対に国民主権とか基本的人権の尊重とか平和主義を守ったほうがいいと思っている。誰がどう言ったってそれはそうだとおれは信じている。
 8月15日の前の日、8月14日が今度の金曜日だけど、お盆の時期で人数も減ると思うけど、ちょっと実家帰らずに、今年は国会前にこようと思います。けど、実家帰って友だちと、今、大阪とか神戸とか色んな地元でやってるんで、そっちにもぜひ行ってください。
 憲法守れ!(憲法守れ!)」 (取材:原佑介・阿部洋地・遠田哲也、写真:原佑介、記事構成:原佑介)

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