もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

130114 映画「ディアドクタ-」(2009)感想5 「武士の家計簿」(2010)感想3

2013年01月14日 17時47分42秒 | 映画・映像
1月14日(月):西川美和監督「ディア・ドクター」(2009) 感想5

 BS録画を観た。初めての主演という笑福亭鶴瓶さんが実に良い。瑛太、余 貴美子、香川照之、八千草 薫の脇役陣も充実。

 茨城県の1500人の無医村に現れた偽医者の鶴瓶さんを、うすうす怪しみながら、本物と信じようとする村人の思いが彼を本物の医者以上の存在にしていく。看護師役の余さんや製薬会社MR役の香川さんの存在も良かった。

 深く考えれば、いくらでも深められる僻地医療・認知症・終末期医療等の重い問題を笑いを絡めて描く。僻村で本当に必要な医療とは何か。僻村に限らず、医療全体に本当に必要な医療とは何か。手厚過ぎなくてもよい、患者に寄り添う医療の大切さは良くわかる。

 俗説らしいが、「手当て」という言葉の語源が患部に手を当てることによる治癒効果だというのを信じたくなる。

※今日一日で3回観直した。


1月13日(日):森田芳光監督「武士の家計簿」(2010) 感想3

 BS録画を観た。原作は加賀藩の御算用方猪山(いのやま)家の家計簿を分析した磯田道史による同名の新書である。

 話題の本を、映画化した労は評価できるが、やはり研究書としての醍醐味は半減以下である。まあ仕方がない。

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