もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

R 002F かめおかゆみこ「演劇やろうよ! 指導者編」(青弓社;2011) 印象3+

2014年10月07日 22時30分54秒 | Review F読み(5秒)、T読み(10秒)
10月7日(火):

248ページ F読時間 0:25  編集時間 0:35   図書館

著者 年齢不詳。中学校演劇部の外部指導員を経て、あらゆる層の人を対象に、演劇指導、表現とコミュニケーションのワークショップ、講演のために全国各地をかけめぐっている。

あまり縁のない世界だからこそ、図書館で手にとった。奇抜さはないが、演劇指導者の経験を織り交ぜた真っ当な本だとお見受けしました。「かめわざ語録」の解説が、反語・逆説的なものも含めて面白そうだった。

・表紙:「演劇のなかには、人生のすべてがある!/小学校・中学校の教員や指導的立場の人にとっての演劇指導の魅力、/演劇教育が人間性や人間関係を育てるための有効なツールであり、/人間性育成のためにはどのような姿勢で取り組めばいいのか、/を実践経験をとおして熱く語る。」

・演劇とは「心をあつかう活動」だ。演劇を通して子どもたちの人間性の育成に立ち会う演劇指導者はどのような姿勢で取り組むべきか、さらに、演劇的指導力の魅力は何なのかを、豊富な演劇指導経験をもとにドラマチックに語る、演劇指導者のための指南書。

目次:
まえがき――自分で考え、自分で決めて、自分で選ぶ体験
第1章 本気で生きる大人として――中学校演劇部指導員の記録から
第2章 表現すること、生きること――お米づくりを劇に(小学五年生)
第3章 自分の痛みと向き合って――即興による劇づくりの体験
第4章 自己解放・自己表現の場として――指導者の視点
 1 真実だけを見つめて/2 声とからだは連動しています/3 「力を抜く」ということ/4 「イエス・アンド」――否定しないということ/5 本気で伝える/6 信頼と尊敬でつながる関係/7 本当にやりたいこと/8 「かっこいい!」/9 覚悟するということ/10 その先の可能性を見る
第5章 レッツ! 「かめわざ語録」
「間違っていいんだよ」/「全部正解、全部OK!」/「やりたくないことはやらない」/「いま、何を感じているの?」/「相手を感じて!」/「役になりきっちゃだめ」/「エスパーにならないように!」/「同じことは二度起こらない」/「かぼちゃに劇を見せたいの?」/「すべては影響しあっている」/「好奇心をもって!」/「感じなかったら反応しない」/「お客さんをなめるんじゃない!」/「本番はあなたたちのものだよ」/「なんとかなる!」/「大切なのは自分で選ぶこと」/「マンネリ化したら交代してみる」/「アドリブ禁止」/「センターをとれ!」/「脚本を疑え」
あとがき

R 002F のRは「Review(紹介)」の意。002は、「2冊目」の意。Fは「1ページ5秒(five)」読みの意。Tならば「1ページ10秒(ten)」読みである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。