もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

119冊目 多田富雄「免疫・「自己」と「非自己」の科学」(NHK人間大学1998年1月~3月期) 評価4

2012年01月09日 07時02分47秒 | 一日一冊読書開始
1月8日(日):

128ページ  所要時間4:00

2度目の挑戦だが、また完敗である。周辺部分は何とかわかるが、核心部分では全くの理解力不足だった。ただ、<憧れるべき学問の壁>って感じで、とにかく奥深いです。いつか、わかりやすいテレビ放送などがあれば、頑張って観たいと思う。NHKは怠けてないで、新たな「驚異の小宇宙・人体」シリーズを制作再開すべきだろう!。何やってるんだ!、と八つ当たりしてもしょうがないか…。

本来の評価は断然“5”だと思う。それぐらいは、アホの俺でもわかる。

※胸腺は、免疫系T細胞に対する厳格な教育機関である。

※骨髄で作られる免疫系B細胞には、胸腺のような教育機関はない。

※「全身性自己免疫疾患では、しばしば免疫細胞に対する抗体も見つかっており、免疫反応が免疫系まで破壊してゆくのです。まさしくシステム自体がシステムを否定する形で病気は進行します。自己免疫疾患が、難病中の難病として恐れられているのはこのためです。」

◎せめて、目次だけでも丁寧に付けさせて頂く。

目次:

第1回 脳の「自己」と免疫の「自己」:免疫とは何か。「自己」と「非自己」。キメラの「自己」。ウズラの脳を持つニワトリ。免疫のもう一つの側面

第2回 伝染病と人間:免疫の登場。二度なし現象の発見。ペストの歴史。種痘の発見。ワクチン療法。抗体の発見。特異性の発見。抗原と抗体。細胞性免疫。免疫という戦略。

第3回 免疫という劇場:自然免疫と獲得免疫。自然免疫。獲得免疫。免疫記憶。免疫という劇場。免疫と予防注射。免疫寛容。裏返しの免疫―アレルギー。「自己」と「非自己」を決めるもの。

第4回 免疫の「知」:免疫学における大問題。「自己」と「非自己」―側鎖説。指令説。自然選択説。クローン選択説。胸腺の発見。胸腺と骨髄・T細胞とB細胞。細胞間の相互作用。抗原提示細胞のエポック。

第5回 私は誰?私のバーコード―組織適合抗原と個人の標識:人間の多型性。組織適合抗原。免疫応答遺伝子。バーコードとしてのMHC。MHCの立体構造。MHCと「自己」。MHCと異物の認識。ヘルパーT細胞の認識。キラーT細胞の認識。MHCと免疫反応。MHCと免疫反応性。MHCの意義。

第6回 胸腺とT細胞―免疫の内部世界:胸腺。T細胞の諸型。CD4とCD8T細胞。Th1とTh2。胸腺内でのT細胞の分化。TcRによる自己の認識。T細胞への分化。正の選択、負の選択。胸腺と免疫寛容。老化と胸腺。

第7回 多様性の起源:抗原と抗体。ハプテンとキャリアー。特異性。免疫グロブリン。抗体のクラス。T細胞抗原受容体(TcR)。多様性の起源(GOD)。遺伝子の再構成。抗体の多様性。TcRの多様性。クラススイッチと突然変異。自己免疫の禁止。

第8回 自己の体制の成り立ち:免疫造血系の発生。造血幹細胞。リンパ系幹細胞と造血系幹細胞。B細胞とT細胞。免疫応答。プラズマ細胞と記憶細胞。反応するかしないか―免疫系の意志決定。二シグナルモデル。B細胞分化における二シグナル。シグナル2の意義。

第9回 拒否の病理 アレルギー:アレルギーは国民病。アレルギーという概念。アトピーという概念。IgEの発見。IgEの特徴。アレルギーの複雑性。Th1とTh2.アレルギーはなぜ増えたか。その他のアレルギー。

第10回 自己免疫の恐怖:システムの反乱。アンチ・セルフの存在。自己免疫疾患。臓器に限局した自己免疫。全身性自己免疫疾患。自己免疫の機序。隔絶抗原、「自己」の中の「非自己」。交叉反応性―免疫系の過誤。免疫系の混乱。自己免疫疾患の治療。

第11回 あいまいな自己―移植、がん、妊娠、消化管:「自己」と「非自己」の境界。移植。T細胞による拒絶。超急性拒絶。免疫抑制剤。移植医療の限界。がんの免疫。免疫からの逃避。がん免疫の可能性。妊娠。免疫臓器としての消化管。分泌型免疫系。消化管の免疫調節作用。免疫不全。無ガンマグロブリン血症。獲得性免疫不全。

第12回 免疫の広がり―超(スーパー)システム:複雑系としての免疫。個体発生。オルガナイザー。脳神経系と免疫系の比較。システムとしての人体。超(スーパー)システム。免疫グロブリン遺伝子ファミリー。超システムとしての言語。超システムとしての国家や都市。




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