暮れのチャリティの時のエピソード

今更だけど、ふっと目についたパソコンのスピーカー、顔に見えるよね。
今更だけど、ふっと思い出した去年の暮れのチャリティの時のエピソードがありまして・・・。

初回からチャリティで品物をお買い上げいただいたお客様にはささやかな粗品を用意してお持ち帰りいただいています。
暮れには会社の人からの差し入れでかわいらしく包装されたジブリキャラクターのミニタオルなどがありまして、つつましく「お一人様、おひとつどうぞ」と表示してあったにもかかわらず、そのお客様は（お気に召したのでしょう）ふたつかかえて「いいですか？」と聞いてこられました。
一瞬、（あ、）と思い、「ほんとはお一人様、おひとつなんですけど、たくさんお買い上げいただきましたので、結構です、どうぞ」と申し上げました。
このちょっと恩着せがましいセリフは、ひょっとして遠慮してくれるかも知れないという計算高い心理が働いてのことだったのですが、そのお客様は嬉しそうにありがとうと仰って、そのままふたつお持ち帰りになりました。
（あらら、よほど気に入ったんだな）とその時はほんの少しがっかりしたような気もしますが、忙しさに取り紛れてそんな瑣末なことは忘れてしまっておりました。
ところが、翌日、紙袋にぎっしり詰まった何やら粗品めいた物が会場に置かれており、いつも応援してくれる友人の差し入れかと思って心当たりに確認しても知らないと言います。
誰が（？）と首をかしげておりましたところ、何と前日ジブリのお土産をふたつ持って帰られたお客様が姿を現して、良かったら使ってくれと仰る。
（ええええ？）
さあ、こういう場合「捨てる神ありゃ拾う神あり」ということわざがふさわしいのかどうか分かりませんが、わたくしとしては一転「ありがたや～」となった訳です。
その方も手芸好きらしく、今後のチャリティにはご案内を出す約束をいたしました。
ささやかな縁のお話というところです。