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日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

「この世界の片隅に」見て来ました

2017-01-29 23:01:07 | 映画、演劇、コンサート


この作品はクラウドファンディングの作品だということで、その言葉を調べました。

ある目的、志などのため不特定多数の人から資金を集める行為、またそのためのネットサービスのこと。大衆(crowd)と財政的支援(funding)を組み合わせた造語であり、ソーシャルファンディングとも呼ばれる。クラウドファンディングの実施者は、インターネットを利用して不特定多数の人々に比較的低額の資金提供を呼びかけ、必要とする金額が集まった時点でプロジェクトを実行する。

見たいと思ってた映画で、現在ユーフォーテーブルシネマで上映中ということを本日の徳島新聞の週刊阿波っ子タイムズで知り、行ってきました。
前回訪れた際には観客はわたくしひとりだったという小さな映画館ですが、今回はほぼ満席に近い賑わいでした。

良かったですね。もう一度観に行っても観賞に耐える作品です。
しみじみと優しい世界がてらいなく拡がります。
友人になら「まあ、見てきたら?わたしはお薦めするワ」と言いますが、世代によって受け止め方が違うかもという感触は持ちました。

個人的に感じたこと、ランダムに列記してみます。

・モブシーンで人々が歩く速度がゆっくりなんですね。現代人は忙し過ぎて常に早足で歩いてるのかもしれません。
・程よい数の伏線が丁寧に拾われていて、まあるく世界が収斂します。
・絵を描くのが好きな(うまい)主人公すずが爆撃で右手を失い、突然不自由な身体になってしまうのですが、そのこと事態にうらみつらみの感情をぶつける様子はなく、従容として受け入れているように見えるすずの柔らかく強い生命力に喝采を送りたくなります。
・すずが嫁いだ広島県呉市を夫が「クレというのは九つの霊峰に囲まれた土地だから」と説明します。わたくしには初耳学です。

世の中には色んな性格の人間がいて、中には「わたしが、わたしが」と常に人の前に立ちたがる人間もよく目にしますが、それはそれでそうしたお役目を果たしているんだろうと解釈してます。
でも、感情的には、幼馴染がすずをちゃんと普通に生きてると評したような普遍的な慎ましさを持つ人間の方に敬意を表します。
つまり、自然と自分を内省させてしまう巧まぬパワーを持った作品じゃないかと言う風なことも感じたのでした。
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