あのですね、まず剥くのも大変でした。ひとつひとつ手でコレだけの量剥きましたら、肩は凝るし、指のひらもシワシワになりましたわ。
鍋に少量の水(コレは考えてみたら必要なかった)と剥いた甘夏と適当な砂糖を放り込んでコトコト煮つめりゃいいとタカをくくってたのだが、何度覗いてもたっぷりのジュース状態で、味見をすると酸っぱい。
ヘラで混ぜながら何度も砂糖を足す。甘夏って水分90%以上あるんじゃない?このまま冷やしてジュースとして仕上げる方がいいんじゃないかなあと思ったことは思った。(ここでエイヤっと方向転換すりゃ良かったんだ)
しかし、食卓で布いじりしながら、いや、そのうち水分は抜けるだろう、気長に待とうと尚も火にかけること数十分。
焦げ臭い匂いがしたような気がして鍋を覗くと、これは~、いわばカラメル状態。
スプーンにすくって舐めてみると、「苦い!」
もうとても美味しいジャムに変身してくれることは望めない。
甘夏も砂糖もガスも、そして、かけた時間と労力全て無駄。
希望的観測のもとに、自己流でいい加減な仕事をしてしまった自分が悪いのか、この惨憺たる結末に“どっよ~ん”である。
ま、たまにはあるさ、こんなことも。
無駄に落ち込まずに、何故こうなったか検証してみようね。トホホ。