25ftのかたつむり、、、だったことがある。

魚と道祖神の招きにあひて会社を辞め、トレーラーで旅するはずだったのだが。3年で再定住。4年でトレーラーも手放した。

続×10、ヘンリーズ・フォーク

2007-08-18 12:18:10 | Weblog
以前、くまじろうさんとMickyさんにお会いした時に、
 「日本にフライ・フィッシングのブームって本当にあったの?」
と聞かれてずっと気になっていた。「静かなブーム」というのはブームに入れないとしても、アメリカでは確かにブームが有ったようだ。3ヶ月ほど前のウォールストリート・ジャーナルにそれに関連する記事があった。フライ竿のウインストン社から竹製のフライ竿を作る職人が抜け、しばらくの間、竹竿の出荷を止めていた時期があった。確か2年ぐらい前のことだ。それに関しての記事だ。
 それによると、アメリカには確かにブームがあったようだ。映画「A River Runs Through It」が、そのブームの引き金だ。あのブラピが、
 「俺はなぁ、苦悩するアメリカ青年の芝居ができるんだぞぉ!!」
と、いうことを見せた最初で最後の映画である。また、記事は、現在のアメリカのアクティブなフライ釣り師は約200万人で徐々に減少中。 ウインストン社のCEOは、この状態に危機感を持っており、フライ釣り関連のものが全部価格が高いのが原因だと思っているようだ。確かにWinstonの竿は高いし、他も色々と高い。更に困ったことは、アメリカでは水辺を私有地にできること。中には全くアクセスできないような川もある。川辺が基本的に公共になっている州は、私が知る限りモンタナだけである。若い人達が入門しにくい。年寄りはフライが見えない、ロッドが握れない、肩が動かない、あるいは、死んだりでフライ人口はどんどん減る。
 昔、「アメリカが咳をすると日本が風邪をひく」という話があった。日本でも、そのブラピの映画がフライ釣りのブームの始まりだったのだろうと思う。最近、日本ではフライ釣り関連の店が減っているようだ。アメリカでも閉めた店や、総合スポーツ用品店で売り場面積が小さくなった店が沢山ある。北カリフォルニアのHatCreekに近いBurneyの町には、以前はフライ釣り関連のショップが3軒あったはずだ。今は1軒である。それも、釣りよりハンティングが主になっている。フライ釣り関連の仕事はこのまま斜陽産業になるのか。このまま斜陽になると、私が釣りの達人になってもフライ釣りのガイドでは食って行けないことになってしまう。
 猫も杓子も乗って来るようなブームがあまり好きではない。しかし、細かい道具等、色々便利になったのは確かだ。もう一回良いフライ釣りの映画ができても良いかなと思う。

 なお、私はウインストン社から$1も貰っていないが、ウインストンのカーボン・ロッドのファンだ。ほぼ全面的にウインストンに頼っている。大変しばしば魚を取り逃がすが、そのロッドが原因ではないと思う。竹のロッドは全然知らん。
 例に寄って例のごとく、英文の記事に関する理解には一切責任を持たないのでそのつもりで。興味がある人は勝手に記事を取り寄せて読んでほしい。


写真
 上下、どちらもトライコのはず。上の写真は生きているのを撮った。下のは死んでいる。死ぬと急速に縮んで下のようになるのか。先日、水面に落ちたトライコをネットで集めてみた時は、お腹の部分が半透明になっていたシッポの短かった。私がおなじみのトライコはシッポばかりが長いこっちだ。落ちたトライコのフライはやっぱり下のをイメージし作るのが正解なのだろうか。

釣り
 9:30頃様子を見に川に出動する。魚居ない状態に逆戻り。小さいのがチョロチョロライズしている。結局ラストチャンス前は赤アリだけが頼りということだ。赤アリ出なけりゃみな出ない。昨日嘆いていたオジサンの話では、ライズは無くても赤アリが真上を通れば出て来るらしい、しかし、あの広い川でライズ無しで魚を真上を通すのは至難の技だ。
 4時から川に再出動。メイフライが出ていてお立ち台上流の岸沿いで小型のライズがある。大きい魚のライズを探してみたが見つけられず。下流も見た。小型のライズにキャストしたが、ひどい向かい風であきらめて帰ることにした。