扇子と手拭い

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盛会だった初春寄席

2015-01-17 23:31:30 | 落語
▼街でご贔屓とバッタリ
 初春寄席と銘打った第18回文七迷人会は16日午後6時30分から東京・浅草の「茶や あさくさ文七」で開かれた。今回は落語5席のほか、新春を寿ぎ、粋な三味線の弾き唄いなど新年にふさわしい落語会だった。

 早めに浅草に着いたので正月気分が漂う雷門から仲見世界隈を散策した。両側に連なる江戸小物や土産物屋をぼんやり眺めていたら、声をかけられた。なんと、あたくしの千葉のご贔屓様である。ご夫婦と秋田から来たお嬢さんも一緒だった。

▼楽屋入り先約が2人
 5時半過ぎに楽屋入りしたところ、既に先着が2人いた。開口一番を務める演者と、三味線の音合わせをしていた演者だ。この音合わせが難しくて、その日の気温、湿度の微妙な違いが影響するそうだ。

 彼から番組表を受け取った。はがき大の大きさに一輪の梅の花をあしらった見事な出来栄えである。それぞれの演目の下に、演者の名前が連ねてあった。

▼「ネタおろし」に心配
 開口一番の「弥次郎」に続き、「時そば」「宮戸川」の落語3席でいったん、中入り。10分の休憩の後、木遣りくずし、梅は咲いたか、など粋な三味線の弾き唄いで後半の幕開け。次いで落語「初音の鼓」と、あたくしの落語「明烏」でお開き。

 「明烏」は登場人物が多く演じ分けが難しいので、昨年夏から約半年かけて稽古を重ねた。とはいえ、初めて高座にかける「ネタおろし」。心配だった。出番が近づいてくると喉が渇く。コップで何倍も水のお代りをした。オチまで噺がたどり着いた時はホッとした。最後は新年を寿ぎ、全員で威勢よく三本締めで手を締めた。

▼NHKアナのOB
 この日は初めてのお客様がかなりいた。お願いして来ていただいた元テレビ局のディレクター、着物姿の女性2人連れなどのみなさんだ。そんな中に、店先に掲げた落語会の幟を見て来た方がいた。

 大学の客員教授でNHKアナウンサーのOB。お孫さんが落語好きで、中学入学を機に学校のオチ研(落語研究会)に入部したという。

▼大阪から駆けつけた友
 びっくりしたのは大阪にいる古くからの友人。経営していた事業は子供にバトンタッチし、今は自由の身。開演直前にひょっこり顔を見せた時は驚いた。まさか、大阪から来るとは思ってもみなかった。

 当方のブログで文七迷人会の案内を知り、駆けつけてくれたという。ただ、ただ感謝である。会がはねた後、2人で久しぶりに痛飲した。