こずくな生活

写真付きで山暮らし

好天に降参

2010年01月30日 | 引っ越し前
    
たまには一人でただただのんびりと妻手作りのバニラビーンズ入りシュークリームを親指と人差し指でつまみながら昼間時間をやり過ごすのもいいかな?と90パーセント決め付けていたが、ソファーに横になりながらレースカーテン越しに空を眺めていると、あまりにもの陽気の良さに残りの10パーセントがいとも簡単に膨らみ始めて、あんなに決め付けていた90パーセントを限りなく0パーセントへと押しつぶしてくるではないか!!

    
そんな訳で、いそいそと軽く心を踊らせながらテレマークスキーを担いで徒歩10分程でリフト乗り場に着いた。4人乗りのクワットリフトだが外見がマフラーを首に巻いた普段着姿の私を異様人に見えたのか?誰も一緒に乗ろうとしないので座席を独り占めし飯綱山を前方に眺めながら3回一人乗りを繰り返した。スキー場の上部に立つと眼下に善光寺平が淡く望め、遠くには八ヶ岳連峰の奥に富士山がこれまた淡く浮かんでいた。

雪にも負けず

2010年01月29日 | 引っ越し前

玄関を出たとたんに雪が降り出し時間とともに大粒で密度が濃くなってきた。雨にはた易く負けるが雪には負けず散歩楽しからずやの心境で引き返さず黙々ではなく幾つかの会話をしながら歩を進めた。濡れた路面が凍り、その上に雪が積もると何時何時、急につるっと滑るか判らないので常に予測し対応しなければならない。今までの人生において予測というものをせず感情のおもむくまま行動し何度か辛酸を味わったことがあるが、今朝散歩は3度ほどつるっと滑ったけれども決して転びはしなかった。途中に在りその場を動かないでずーと道行く人や車を見つめている道祖神が雪に埋もれながらも負けないで僅かに頭を出していた。何を願うか?妻はいつも手を合わせている。

   
一体全体あの雪の降りっぷりはどうしたのか?午後には太陽が顔を覗かせ暖かくなり今現在は雪面を妖しく照らす月夜となっているではないか!帰宅し家の中から灯りを灯さないで西窓を見ると暮れ行く空に木々のシルエットが映りたまらなく心に染み入ってくるではないか!

HALさん・・・きのこですが、秋に採られなかったのが自然乾燥しているのです。友人は「ヒラタケ」というきのこを採るつもりでいましたが無かったです。昼食時、少し若い頃は友人(別)が中華鍋までザックに入れ料理を作り、アルコールもどんどん飲み雪中大宴会をよくしていました。

22回目の冬

2010年01月27日 | 引っ越し前
我家から平行真東に位置している菅平高原の今朝最低温度が-24℃で国内で2番目の低い温度とか!ほぼ同じ標高である飯綱玄関温度は-9℃と意外と暖かい? このところ微妙に感じるのだが、「寒い」のでなく「冷たい」と思えるようになってきた。さらに付け加えるのなら、気が早いかも知れないが微妙に春の気配を嗅ぎ取れる気がする。かなりの先走りだろうか?ここ飯綱で22回目の冬を体感するにつれて、知らず知らず犬のように季節を感じる嗅覚が研ぎ澄まされてきたのかも知れない。

       
太陽が東稜線から顔を覗かせようとする僅か前に、散歩進行方向に漂っているちぎれ雲に稜線を飛び越えた光が当たりほんの短い時間だが桃色雲となることがある。今日はその日だ。

   
             お気に入り場所光景

        
散歩終点の我家に着くとダイヤモンド鉱石のように少し固くなった雪表面がキラキラとしていて、あたかも、ダイヤモンドを含んでいるようだった。

真冬の「きのこ採り」

2010年01月24日 | 引っ越し前

近くに住む友人から「きのこ採りに行かない!」との電話があり「えー!き、きのこ採り!」と驚きつつも頭のどこかでは適度な運動にもなるので「まあ、いいか」と眉に唾をのりつけながらも、お互い奥さん同伴の4人で戸隠へ真冬のきのこ採りと相成った。けれどこの時期にいつもよりさっそうと進む友人が腰にびくを付けてる姿はアンバランスで可笑しさがこみ上げてきた。友人から少し遅れて歩く妻達は女性特有のおしゃべり声が止まらずに少し離れた我が耳にずーと聞こえていた。


どこか馬鹿にしていた自分だが、友人のきのこを探す真剣な眼差しの純粋さに影響され気がつくと枯れ木を見つけようとしているこれまた純粋な自分がいた。おかしなもので普段と違う目線で眺めるとサルノコシカケやブナハリらしい乾燥したきのこが目に飛び込んでくる。それに熊棚(熊が木に登り食べた実のついたドングリの枝を折って尻の下に敷いた塊)も目に飛び込んできた。


昼食の始まりはガスで上部が見えなかった戸隠連山が、バーナーで熱したコッヘルの水が沸く頃になるとガスが消え圧倒的な姿で我々の視界に入ってきた。

趣な雪面

2010年01月23日 | 引っ越し前

飯綱スキー場に週に一度妻が昼時の3時間ほど厨房の補助を頼まれている揚ヤキソバが人気な小さな庶民的レストハウスがある。10時少し前、妻をそこまで送りそのまま家に戻るのはもったいなく1時間ほどテレマーク散歩をした。灰色な雲間から寒そうな日差しが木々の枝を10cmほど積もった雪面に投影していた。快晴だと雪面は眩しいくらいキラキラと輝いているが、今日のような雪面もしっとりとしていて趣があっていいもんだ。
    
自分一人だけかと思ったら、姿は見えぬが、キツネやリスがつい今しがた通ったような足跡に遭遇した。すぐ近くにいるだろうが隠れ緊張して息を潜めているに違いない。犯人の残した足跡をたどるようなことはしないで、さっさっさとその場をあとにした。