小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

去年の保護者と,今年の保護者は,こんなにも違う。

2012-03-09 06:44:17 | 保護者への攻略法

以前の記事で紹介しましたが,今年は私自身初めて

「学級担任の評価」

を,クラスの保護者にアンケート紙でお願いしています。

学級経営・学習指導等,10項目ほどにわたって4段階評価をしていただき,加えてコメントによる感想もいただいています。

まだ回収している途中ですが,心温かい評価が多く,それらを見るたびに今年一年の仕事が報われるような気がしています。

私の自分の実感として,今年一年は5年生担任としてどれほど充実していたかと自分に問うてみると,正直,自信をもって「よくできた」とは言えない部分もあるように思っています。

慣れた(つもりの)高学年担任として,少し怠慢だったところがあるんじゃないかな…

そう感じる部分が否めません。

自分の中で反省すべきは反省し,またこれからに生かそうと思うのですが,保護者のみなさんは,私にうれしい評価を寄せていただいています。

それはもちろんうれしい材料として,素直に受け止めるつもりですが,これって,その年の保護者のカラーにもよると思うんです。

「保護者のカラー」

って,ありますよね。

毎年受け持つ子どもたちにカラーがあるのと同じように,その保護者の代にもカラーがある。

これも経験から分かることです。

学級担任って

その年の保護者のカラーをとらえた上での学級経営をする!

という腕も必要だろうと思います。

じゃあどんなカラーがあるかというと

◆教育に熱心か,熱心でないか

◆学校のことに協力的か,そうでないか

◆学校,学級からのお便りをよく読んでいるか,読んでいないか

◆学校,学級によく意見をしてくるか,してこないか

◆提出物が早いか,遅いか

◆経済的に裕福か,そうでないか

◆担任に一番期待しているのは,学力の向上か,生活指導か,人間性か・・・

そういったことに保護者のカラーが表れ,これらはその年々で一様ではなく,違いあるものです。

不思議なもので。

「去年の親はとても『教育熱心』だった」のに

「今年の親はどこか『お任せ』な感じがする」ということ,ありますよね。

こういった保護者のカラーを,担任としては学級経営上,無視することはできません,

十分に配慮する必要があります。

熱心な保護者が多いなら,その人たちが満足する仕事を見せなくてはいけません。

学級便りを多めに出したり,宿題へのコメントを丁寧にしたり。

少し頼りなく,提出物が遅い保護者が多いなら,またそれに対処する必要があります。

なんでも提出期日を早めに設定したり,毎日の帰りの会で提出物チェックをする時間を設けたり。

「自分はこういう担任だ」と頭でっかちになり,どんな年も同じようなスタイルの学級経営しかしない担任よりも,そうしてその年々の子ども,そして保護者のカラーに合わせた柔軟な学級経営をできる担任は,また一つ「上手な担任」ですよね。