園地内を歩いていると，マルハナバチ達の羽音があっちこっちで響き渡っています．旭岳の高山植物の受粉にも欠かせない存在です．
エゾノツガザクラの開花と共に，毎日一生懸命働いている様子が見られてますが，ツガザクラの季節が過ぎて今はミヤマアキノキリンソウなどから採取している様子．
ミツバチやマルハナバチが，生涯かけて集める蜂蜜の量はわずかティースプーン1杯ほどです．
また，蜜と一緒に花粉も運ぶため，たまに後ろ足に花粉団子を付けた個体がいます．
温かく見守りつつ，探してみてはいかがでしょう．
【日付】2020/8/9（日）
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れのち霧
【気温】～15℃
【風速】4m/s
【エゾオヤマリンドウ Gentiana triflora var.japonica subvar.montana】
リンドウの根をかむと非常に苦いそうです．クマの胆より苦いことから竜の胆として，漢字で書くと「蝦夷御山竜胆」と書くそうです．古くから健胃薬とされており，食欲不振・消化不良・腹痛に薬効があるとされています．良薬口に苦しですね・・・
【撮影時間9:43】
【撮影時間12:17】
晴天も気が付いたら曇り空．これが旭岳の気候です．この後，どんどん霧が出て16時頃には視界は150mほど．山は霧隠れしてしまいました．明日は天気が崩れそうです．登山計画の見直し，中止ご検討ください．
硫黄が落ちていました．
黄色くて目立つので探したら直ぐにわかります．
綺麗ですが，持ち帰りはご遠慮ください．在るべき場所にあるから綺麗に見えるものです．
厳しい気候や人の出入りで崩れていってしまう道は，浸食を抑えるために必要な石を運び込んで整備します．
連休2日目．午前中天気が良かったこともあり，朝からロープウェイの駐車場も満車に近い状態でした．
多くのお客さんで賑わう姿見の池園地内に，今日も張り切ったカラスがいました．
第5展望台で，ひっそり狙っていました．どこに隠れているかわかりますか？
第5展望台↑ 姿見展望台↓
2枚ともカラスのいる場所から撮ったものです．
鳥は紫外線も見ることが出来るため，私達人間よりも広い視界を持っています．色の識別も人間よりも優れており，常に明瞭な視界を維持したりもできます．一体，カラスにはこの景色がどのように見えているのでしょう．
展望台では，約9割のお客さんが食べ物や荷物を広げていました．広げ方や，「カラスに注意してくださいね．」と声掛けした際の反応で，レクチャーを聞いたか聞いてないか何となくわかります．
盗られてしまうのは，もう自業自得です．ただ，そのあとのゴミ問題を考えると今後も考えていかなければならないですね．
旭岳自然保護監視員：社本 麗南
