日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

連休3日目・・・

2018-09-20 07:08:26 | Weblog
 8年前の平成22年9月20日(月)に記載した内容です。

 既に消灯して、寝ていたのだが・・・。
 昨日の22:20に、当直医からコールあり(深夜連続の呼び出しだなあ・・・)。
 3歳の女児で、喘息発作。初診の患者さんで、里帰りの県外の人。今まで、2回、喘息で入院をしているとのこと。で、その時に、1回は、5泊したと言う。
 点滴と吸入と酸素を救急外来で既に当直医がしていたが、SpO2が88%で(来院時、84%)、顔面蒼白で、肩呼吸、陥没呼吸をしている。鼻ぴくぴくで、正に、大発作(危ない!)。
 既に、写真を撮っていて、検査もしていた(白血球多くなく、CRPも上がっていない)。胸部写真は、典型的な気管支喘息像。右にシルエットサインがあるが、肺炎と言うより、右の下肺の無気肺を思わせる所見で、聴診上も、その部位に、左右差少しあり。喘鳴は、2日前からだが、強い咳は、その日の夕方からとのこと。咳とともに嘔吐もあり。
 ICUに入院させて、モニターを付けた(心電図、心拍数、呼吸数、SpO2の値が、常に表示され、専属のナースが、絶えず観察している)。外来でメプチンをしていたが、入院後に、アスプールの吸入をすると、少し落ち着いた感じになって、眠ってしまった。ICUでずっと診ていて、家に帰ったのが、0:20だった。
 で、今日の6:00、様子を見に行くと、眠っていた。肺の音は明らかに改善(経験的に、熱が上がると改善することが多い感じだが・・・?!)。だが、尿がまだ出てないと言う。エッ!それに、来院時、熱が37度ちょっとしかなかったのに、38度と熱発。起きたら採血して、検査との指示を出す。
 ICU・・・→部屋が子どもにとっては監獄みたいなので、ひどくなって行かなければ、昼頃、小児科病棟に移すとナースに言う。検査の所見で、抗生物質を使用するかも知れませんと、親に説明する。(10時間経過の推移:白血球数9420→7980、CRP0.11→0.63で、細菌感染は、否定的だし、肺への空気の入りに、左右差がなくなっているので、抗生物質を使わずに、様子を見ることにした。来院時、気管支に痰が詰まって、無気肺になっていて、それが、取れたのかな?)
 そのまま、4階の病棟に行くと、42週のベビーが4:00に生まれていたが、少し、落陽現象があると言う。診ると、肩がひっかかって、なかなか出て来れなかった様だ。が、診察しても、特に問題なく、落陽現象も、正常範囲。
 その後、家で朝食を摂り(今日は、パン食にしたが、食欲があまりなかった・・・)、8:00過ぎに、ICUに再び行くと、目をパッチり開けていて、苦しくないと言う。尿も出ていた。
 そのまま、再び4階の病棟に行って回診して、クループ(その後、気管支炎になっていたので、退院時に清肺湯を処方)と蕁麻疹(中毒疹?十味敗毒湯が効いた?)の子どもを退院させた(二人とも、4泊5日)。
 連休3日目。今日は、忙しいのかな・・・?!

 非常勤医師でしたが、常勤医並みに仕事をしていました。まとめて長い休みをもらっていましたが、それ以外は、殆ど毎日、診療していました。 

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そうはく・・・

2018-09-19 18:31:25 | Weblog
 8年前、平成22年9月19日(日)に記載した内容です。

 早剥(胎盤早期剥離)で、自分が蒼白って感じだった。
 (土曜日の)夜、22時40分、もう、電気消してウトウト眠りかけていた時、突如、電話が鳴った。直接、若い産婦人科のドクターから、少しうわずった声で(いつも、冷静なのだが、これは、おかしいぞ・・・?!)・・・→「早剥みたいで、カイザー(帝王切開)になりそうですので、・・・その時は、お願いします・・・」とあり。「用意しときます・・・」と言って電話を切った。
 助産師さんの話だと、隣の島の人で、39週のお産前で、陣痛がないのに、この日の20時30分に突然出血したとのこと。で、船で直ぐに来てもらって、ドクターが診て、早剥だろうと言うことになった。
 しかし、条件は最悪。この日、いつも帝王切開の時に使う広い手術場が3日前から1週間使えない(無菌室にするための工事中で)。やむなく、他の科がする狭い部屋ですることになった(その準備も大変)。しかも、も一人の(20年近くいる)当院の産婦人科部長が、あいにく、遠方にいて、間に合わない・・・。
 卒後9年目の当院常勤医のこの先生(女性)、部長と相談して、手術に踏み切ったのだ。
 (急げ急げって感じで)0:00過ぎには、執刀。0:40にベビーが出て来た。
 泣かない!私が鼻から吸引しても、助産師さんが刺激しても泣かない!全身チアノーゼのまま。早剥のため、貧血もあるのかな?早剥で、こちらも蒼白って感じだったかな?!
 聴診すると、徐脈だが、心臓は、しっかりと動いている。吸引と刺激を繰り返すと、突如、泣いた!心拍数が急に多くなった。酸素を上げると、いつもの様に、ピンクになって行った。肺のラ音が、次第に、少なくなり、いつもの帝切後の赤ちゃんの姿になった。5分後アプガール9点(末梢チアノーゼややあり)。良かった、良かった、母子共に助かって、ホントに良かった!
 1時に帰り、2時まで、眠れなかったが、何故か、充実感に満ち溢れていた。
 今日は、日曜日、少し眠くて疲れている感じだが、9時までに回診を終えた。
 この赤ちゃんの朝の回診時の元気そうな姿が、眠気と疲れを取ってくれたかな・・・!

 今、思い出しても、その時の状況が鮮明に思い出されます。このケース、上手く行って、ホント、良かったです。先に勤務した病院(上天草総合病院)では、60歳前に、常勤医でなく、非常勤医となりました(前々からの私の希望で)。それからは、仕事は、毎日の時間外が中心となりました。小児科の常勤医(部長)が金曜の午後から月曜の朝まで不在となるので、その時には、代わりに、入院の児を診ていました。又、新生児は、私が担当していました。

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10カ国語で乾杯・・・

2018-09-19 06:59:55 | Weblog
 私自身が行った10ヵ国の言葉で、「乾杯」を言ってみたいと思います。その一言、現地で使うと、友達が出来ますよ・・・?!(←日本人は、英語以外、知らないと思われているみたいですが・・・?!) 

1、韓国・・・韓国には、6回行きました。その内、3回は、演奏目的で。
 韓国語で、乾杯は、「건배 コンベ」と言います。韓国語を覚える時、漢字を思い浮かべて覚えると、単語力が飛躍的に増しますね。実際は、コン・ペと書いていますが、続けて読む時は、コンペでなく「コンベ」と言います。又、乾杯のハイのアイは、しばしば、ハングルでは、エと発音します。「ai」→「e」(フランス語も、同じ感じですね)

2、中国語・・・個人旅行で、家内と一緒に、台北に行きました。タクシーの運転手さんとの会話で、英語が通じませんでした。台北は、台湾語でなく、北京語(中国語)でした。有り難うをカムシアと気を遣って言っていたのですが、それが、間違いだと、しばらくして気が付きました。台湾の南の高雄辺りでは、台湾語らしいのですが、台北では、中国語なんですね。
 乾杯は、「干杯 カンペイ」と言います。

3、インドネシア語・・・バリ島のサヌールに、1ヶ月間いました。乾杯は、「Selamat minum スラーマッ・ミヌム」といいます。このスラーマッは、覚えておくと、重宝ですね。1日の挨拶言葉が、時間帯で、次の4通りの言い方となります。 「Selamat pagiパギ. Selamat siangスィアン. Selamat soreソレ. Selamat malamマラム.」

4、タイ語・・・チェンマイに1ヶ月半余、いました。最後の方は、殆ど、タイ語で生活していました。乾杯は、「ไชโย チャイ・ヨー」と言います。チャイは、英語のイエス、マイ・チャイは、ノーの意味となります。チャイ・チャイ・チャイと言えば、そうそうそうって感じでしょうか。
 タイ人は、「チャイ」と言えば、「ヨ-」、再び、チャイ」と言えば、「ヨー」、更に「チャイ」と言えば、「ヨ-」とツーカで、3回繰り返すことが多いのですが・・・。

5、フランス語・・・個人旅行で、家内と一緒に、パリに1ヶ月間いました。物価が高いので、アパートに住んで、自炊していました。フランス語で、乾杯は、「À votre santé ア・ヴォ-トル・サンテ」と言います。直訳では、貴方の健康に、の意味になるかと思います。

6、イタリア語・・・フィレンツェにあるイタリア語学校に1ヶ月間程通いました。イタリア語で、乾杯は、「Salute サルーテ」と言います。スペイン語だと、サルーと言います。

7、トルコ語・・・個人旅行で、家内と一緒に、イスタンブールに15泊、しました。超楽しかったです。乾杯は、「Şerefe シェレフェ」と言います。

8、ポーランド語・・・個人旅行で、家内と一緒に、ワルシャワとクラクフに行きました。クラクフから、アウシュビッツにも行きました。良かったです。乾杯は、「Na zdrowie ナ・ズドローヴィエ」と言います。ロシア語と似ています。

9、アラビア語・・・個人旅行で、家内と一緒に、アラブ首長国連邦のドバイとアブダビとシャルージャに、冬、行きました。夏は、40~50度の暑さですね。乾杯は、「フィ・セッハトクム في صحتكم」と言い、あなた達の健康のためにの意味です。これは、相手が二人称の複数の場合で、男性独りだと「フィ・セッハトカ」、女性独りだと「フィ・セッハトキ」、と言います。

10、英語・・・アメリカには、3回行きました。乾杯は、「Cheers! チアーズ」と言います。喝采の意味ですね。


*海外では、どこに行っても、初めに、まず、「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」の3つがサッと言えるといいですね。「どこから来たのか?」と、よく聞かれます。その受け答えが出来るといいですね。

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当番医・・・

2018-09-18 07:09:18 | Weblog
 9月17日(月)は、祝日で、当番医でした。
 朝、8時30分から、当院の産科の退院の新生児を診た後に、小児科外来に行くと、既に、5人ほど、来院していたので、8時40分過ぎから外来を診ました。
 掛かり付けで薬をもらっているのに、経過が悪くなって来院しているケースが多く、それなりに難儀しました。
 アデノウイルス感染症、RSウイルス感染症、溶連菌感染症・・・どうかなあ、違うかなあ、と思いながらも検査して、陽性のことが何度かありました。
 エンテロウイルスによる急性胃腸炎が多くいました。それでの点滴は1人だけで、後は、五苓散の注腸で何とかこなして行けました。
 午前中は、行き着く暇なしって感じで、忙しかったのですが、13:25から25分ほど、昼食を摂り、その後は、ゆっくりでした。気管支喘息の急性増悪が数人いて、メプチン+インタール+デカドロンの吸入で、点滴せずに軽快しました。
 県病には、三人紹介しました。
 薬を長めにもらえないでしょうかとか、掛かり付けの薬が切れたので、それを下さいとか、父親も兄弟も急性胃腸炎で、この児は、まだ症状がないけど、なっても軽くなる様に薬を下さいとか・・・いろいろな親御さんからの要望がありましたが・・・。
 18:00ちょうどに来た児がいて、五苓散の注腸をして、しばらく様子を見て、帰ってもらいました。
 74人受け付けて、73人診ました。
 この当番医での診察、やはり、かなり緊張して診ています。終わって、ドット疲れていることに気が付きました。スタッフが多くて、助かりますが、それなりに、休みと言うのに、スタッフも、大変ですね。

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同門会・・・

2018-09-17 07:04:48 | Weblog
 平成30年9月15日(土)の19:00~21:00過ぎまで、平成30年度の宮崎医科大学医学部小児科同門会が、宮崎観光ホテルで開催されました。参加者、40名余ほどいたでしょうか。
 その前日、大学から電話があり、「乾杯のご発声を」と依頼され、受けました(アルコールを摂らない私なんですが)。で、その時、篠笛演奏を打診すると、OKでした。
 行くと、席が、上座が、教授と前教授になっていて、私の斜め真向かいに教授、そして、前教授の隣が、私でした。宴会前の写真撮影では、教授の隣が、私でした。もう、私も、そんな歳なんだなあと思いました。
 宮崎医科大学の診療が始まったのが、昭和52年10月でした。その時、教授、助教授、講師、助手、全部で7名しかいなくて、その数で、当直・外来・教育など、頑張っていました。その中で、私が一番の若輩で、とても忙しく働いていました。その7人の内、2人が残念なことに他界され、残りの5人の内、今回は、私のみの出席でした。
 会長(教授)の挨拶の後、私の乾杯の発声となりました。
 今まで私が行った国の言葉で、「乾杯」の言葉を言いました。韓国語→中国語→インドネシア語→タイ語→フランス語→イタリア語→トルコ語→ポーランド語→アラビア語→英語
 で、最後に、「では、日本語で!」と言うと、ドット笑いが置きました。
 で、食事・歓談がかなり進んだところで、新しく入った先生達の紹介があり、その後、司会者から、「恒例の田原先生の篠笛演奏・・・」何て言われて、私の篠笛の演奏が始まりました。
 古賀政男の曲、「影を慕いて」「人生の並木道」「人生劇場」「悲しい酒」と、4曲、欲張って演奏しました。
 演奏前に、「古賀政男、ご存じない方、おられますか?」と尋ねると、大半の人が手を上げて、驚きました。気が付いたら、タイムスリップして、今の時代に来ているって感じでした。
 演奏は、残念ながら、時々、音が出なく、又、間違えて、それも数カ所、落ち込んでしまいました。10日から喉頭炎で、12日がそのピークで、この日も、まだ、少し嗄声が残っている状態でした。練習不足もあり、エアコンの関係もあるのか、それに、初めから気負い過ぎたのが裏目に出た感じで、上手く出来ませんでした。
 21時過ぎまで、アチコチで、笑い声一杯で、和やかで、楽しい同門会でした。ありがとうございました。来年は、手品をしようかなあ・・・?!

* 昭和51年(6月から県病院勤務)~平成30年の今までの42年間で、大学で働いたのは、私の場合、正味2ヵ年半のみで、それから、直ぐに佐伯の西田病院に、小児科を創設し、新生児・未熟児センターを立ち上げ、そこでの(10ヵ年半の)最後の方で、2カ年間、宮医大から、常勤医を派遣して頂きました。

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認知症・・・

2018-09-16 15:39:10 | Weblog
 ちょうど8年前の9月16日に、「認知症」と題して記載した内容です。

 昨日のNHKの「ためしてガッテン」で、「認知症!介護の新技で症状が劇的に改善する」との内容だった。自分の母のこともある関係で、真剣に見た。
 今や、認知症患者さんは、「200万人以上もいる」と言われている。その介護が大変なのは、もの忘れ、家事ができない、判断力の低下などの症状よりも、むしろ、妄想、徘徊、夜中に騒ぐ、興奮、暴言、幻覚などの問題行動と思われる。これ等の問題行動が、家族を追い詰めているケースが多いと思われる。
 で、最新の研究で、“新技”を使うと、症状が劇的に改善するとのことだが・・・?!
 アルツハイマー病の予防法として有効なのは、「定期的に有酸素運動をする。(3倍の効果あり)」「生活習慣病にならない食生活をする。(6倍の効果あり)」「話し相手を持つ。(8倍の効果あり)」とあり。
 しかし、必死の介護の結果が、激しい興奮や暴言や介護拒否や下着を隠す行動に出ているとしたら・・・?!
 大脳生理学的に、感情を伴った記憶は、よく記憶される。これは、多くの人が経験していること。これは、喜怒哀楽の「扁桃体」と一次記憶の「海馬」が隣り合っているから。
 注目すべきことは、この扁桃体の機能が、今までは、アルツハイマー病の人ほど低下していると思われていたのに、実際は、高まっていることが報告されたからだ。(エッエッエッ!)
 認知症の人が、何処何処に行きたい、何何をしたいと言った時、それを否定することは、普通の人以上に、傷付くのだ。認知症の人には、「否定」「説得」は、よくないし、むしろ、タブーなのだ。
 相手の気持ちになることが大切だ。気持ちを察して、出来るだけ感情の赴くままにさせてあげること。(それは無理と言う介護者が多いだろうが・・・)
 認知症では、モザイクに脳が壊れている感じに思っている人が多いと思う。壊れた所は、見つけやすいが、まだ、壊れてなくて、保たれている所もある訳で、それをしっかり見つけてあげることが大切である。
 「センター方式」と言うのがある。患者さんの絵を描いて、患者さんの口癖を書き出す。それから気が付くことを書き出す。そうすることで、患者さんの気持ちをよく理解していく方法だ。
 かっては、暴言や徘徊などの症状に対して薬で抑える治療が先行していた。しかし、今は、感情を大事にして介護することで、症状を減らせることが分かってきた。
 そして、更に大切なこと・・・→それは、介護する人の「笑顔」である。
 介護する人が疲れて笑顔を失うと、患者さんも不安になる。介護する上で、他のサービスを充分に利用して、余裕を持って、笑顔で介護する人が患者さんに接することが大切である。
 「バリデーション」と言う言葉がある。価値を認めることであるが・・・→具体的には、「アイコンタクトをする」「同じ言葉を繰り返す」「思い出話をする」「優しく触れる」・・・などである。
 患者さんの言った言葉を繰り返して、同調することが大切なのである。

 「暑いねえ・・・」
 「そうですねえ、暑いですねえ・・・」
 「どうしてここにいるの?」
 「どうしてでしょうか?私も考えてみます・・・」
 って感じかな。

 で、私の家内と私の母との会話で、
 「○○(家内の名前)さん、今、何歳になったんかなあ?」
 「57歳ぐらいです。」(思わず、そう言ってしまったのだが)
 「ぐらい?!」(と母は言って、自分の年齢もはっきり言えない家内の言い方に、大笑いしたそうな・・・。

 まる8年後の今、思い出して読んでも、頷くこと、多いです。私の母は、永いこと認知症でしたが、もう他界して、この世には、いません。
 多くの人が認知症で苦しんでいます。80歳過ぎると、5人に1人(強)が、認知症で、その割合は、年々、確実に増加しています。このままで行くと、将来的には、65以上の8割もが、認知症になるとのことですが・・・?!
 新治療にも、期待したいところですが、取り敢えず、食事・運動・睡眠以外に、多方面に関心を持って、それを防いでおきたいものです。

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国際看護学・・・

2018-09-14 06:56:59 | Weblog
 8年前の9月14日に記載した内容です。

 来年の1月に、3回だけ、「国際看護学」を看護学生に教えることになっている(教務との話し合いで、アラビア語やベンガル語などの東南アジアのいろんな言語の紹介を中心にすることになっているが・・・)。で、昨日、看護学校に行って、「国際看護学」の関係の本を読んで勉強した(それに関しての本が沢山ある訳ではないが・・・)。
 フランスとドイツとイギリスとアメリカでの、それぞれの国の医療に対しての違いが書かれていた。特にその違いが顕著なのは、帝王切開って感じで書かれていた(妊婦さんの帝王切開率は、アメリカが突出して多い・・・)。
 ナショナリゼーション(国際化)、グローバリゼーション(地球規模化)って言葉が、頻回に出てくる。そうだなあ、今はそんな時代なのだ。それに、ナース不足は、全世界共通って感じだ。
 5歳未満の子どもは、栄養失調が基盤にあって、急性呼吸器感染症(19%)や下痢性疾患(17%)やマラリア(8%)や麻疹(4%)で命を落としている。
 ビタミンA不足で見えなくなったり、鉄不足による貧血や、ヨウ素不足で甲状腺が大きくなっている子ども、世界には、メチャクチャ多いのだ。
 渡航の関係で、海外から帰っての不明な発熱では、デング熱やマラリアの疾患、常に考えてないといけないかな・・・?!

 書いた内容を今見て思うことは・・・看護学校のお陰で、私の多国語も、整理が出来たって感じで、感謝感謝です。国際看護学(多国語講座中心で、多国語のプリントとスライドと試験がありましたが)、初めは、3回でしたが、その後、(私の都合で)2回になりました。バングラデシュのダッカの大学病院の救急外来の(私が直に撮った)写真なども、講義中に、見せていました。今は、ホント、国際化の時代ですね。海外からも介護の人が来る時代ですから。
 いろんな国の簡単な挨拶言葉だけでも、ちょっとでも出来るといいですね。それに、文字にも、少しでも積極的に取り組むと、いいと思うのですが・・・(卒後でいいと思いますが、そのきっかけを私がちょっとでもしていれば、こんな嬉しいことはないのですが)。

https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A4%9A%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%80%80%E7%94%B0%E5%8E%9F%E5%AE%97%E6%AD%A3%E3%80%80%E7%94%B0%E5%8E%9F%E6%AD%A3%E8%8B%B1(←多国語講座、田原正英、田原宗正)

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嗄声・・・

2018-09-13 13:34:24 | Weblog
 9月10日(月曜日)から、少し、かすれ声だったのですが、11日(火曜日)には、朝はそうでもなかったのですが、夕方には、(11日の昼過ぎに、30分間、母親学級で、かすれ声状態で、何とか話が出来ましたが)完全に、かすれ声になり、12日(水曜日)、起きると、声がホント出ない感じになっていて、高い声が全く出ない状態。で、しばらくすると、その日に、幸いに、高い声が出る様になりましたが・・・。
 今、外来は、季節の変わり目で、天気も変化が激しいせいもあるのか、喘息発作(喘息増悪発作)が多く、又、クループも、少なからずいて、数は多くないけど、それなりに忙しい状態。
 まあ、自分の代わりがないし、頑張るしかないかな・・・。
 色のついた痰が出るので、抗生剤と去痰剤を、12日(水曜日)の朝に直ぐに飲んだら、次第に良くなっている感じもするけど(まあ、そう思いたいところもあるけど)・・・?!
 11日(火曜日)、39人、12日(水曜日)、同じく39人、13日(木)午前中に18人(+新生児3)、声がかすれた状態で、「すみません・・・」と何度も言いながら、診ていると、子どもを連れたあるお父さんから、「先生の方が悪そう・・・」何て言われたり、数人の母親から、「大丈夫ですか?」と言われたりもしましたが・・・。
 13日(木曜日)の午後からは、代診の先生が(宮崎市から)来たので、助かりました。時々、雨で、来れないこともあるけど(大雨だと、線路や道路が不通になることも、12日だったら来れなかった・・・)。
 やはり、健康ってありがたいですね。病気になると、ひょっとしたら、このまま、回復しないのでは何て、考えてしまいます。まあ、鈍感力で、そんなことがない様になるといいのでしょうが・・・歳が歳だけに、最悪のことを考えたりもしますね・・・。


https://www.youtube.com/watch?v=DL30GXBfJsk(←私、ペコちゃん?!)

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きっまろさんを見て・・・

2018-09-12 17:29:49 | Weblog
 「綾小路きみまろ」さんの公演内容を、ユーチューブでしばしば見ています。
 初めは、同じ内容が多いなと思っていましたが、今は、どんどん内容が変わっています。よく、いろんな内容が次から次へと出てくるものだと、驚くと同時に、感動しています。
 年間、1時間の公演を200程こなしているとのこと。会場は、多い時は、5000人とか。凄いですね。もう、凄いを越えていて、超凄いですね。
 ここまで来るには、彼なりの苦労が沢山あった様で、大きくブレイクしたのは、50代の後半から。それまでは、綱渡り生活だった感じですが・・・。
 何故中高年に的を絞って、今のスタイルを取ろうとしたのかの理由として、彼は、「テレビで見ていると、若者向けが多いから・・・→中高年にしてみた、それにテレビでは、時間が短いので、もっと長い時間で勝負しようと・・・」。
 今や、「綾小路きみまろ」さん、中高年のアイドルって感じですね。
 まだまだ、彼の人気は、しばらく続くと思われます。
 あまり突出した人が出ると、同じ様な人、出ない感じですね。腹話術の「いっこく堂」にしても、同じ感じの人、いるのでしょうが、テレビでは、あまり見ませんね。「コロッケ」のものまね、上手過ぎて、同じ感じの人、テレビであまり見ません。
 芸能界では、多くの人が、例外なく初めは、下積み生活で、次第に仕事が増えてきて、収入が多い時でも、次の仕事のことをしっかりと考えていないといけないとか。
 「綾小路きみまろ」さんは言います、「もしも、今から、売れなくなったらどうするんですか?」「元々、何もない状態でここまで来てますから、何もなくなっても、何てことありません。元に戻るだけですから・・・」と。
 彼(私より1歳年下)は、多くの人に笑ってもらえることに、最大の喜びを感じています。その為に、絶えず、努力をしています。こう言い出せば、こう言う、ああ言い出せば、こう言うって感じで、話す枝分かれが沢山、彼の頭の中に出来上がっているのです。会場のお客さんと彼が、正に、一体となって、笑いの渦の中で、1時間が無駄なく過ぎています。私も、そんな内容で、1時間の「独りボランティア演奏」が出来る様に、努力したいと思います。

*色紙の内容は、「出逢うもの 全てがいきる 手本かな」。

https://www.youtube.com/watch?v=rNboVQWDajY&t=21s(←篠笛、荒城の月)
https://www.youtube.com/watch?v=dSvbdMJZ4G8(←和太鼓、ばんば踊り)


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臨床の難しさ・・・

2018-09-11 06:54:16 | Weblog
 8年前の9月11日に「臨床」と題して記載した内容です。

 あるベテランの弁護士さんが、テレビで・・・「一人前の弁護士になるには、試験に合格しただけでは不充分で、実際にいろんな例を受け持って、一つ一つ体で受け止めて体験して行く中で、いい弁護士になれる・・・」って感じで言われていたけど。
 そうだなあ、学校の先生や看護師さんや医師だって、同じと思いますけど・・・。
 教科書にちゃんと書いてあるよって言う人いるけど、各論になると、いろんなケースがあるし、それに個人差もあるので、教科書通りに行かないことも多いかな。
 昨日、(発生学の講義が終わって)12時半過ぎに、9歳の男児が急患で来た。よく、外来に来る子どもだった。学校でお腹を痛がったと言うことで来院した。
 鼻汁、咳嗽、発熱、頭痛、嘔吐、下痢全くなし。喉も赤くない。髄膜刺激症状もない。朝は、全く元気だったとのこと。顔色悪く、お腹をとても痛そうにずっと曲げている。左下腹部を特に痛がる。母親も、大事な一人息子なので、心配そうな顔をしている。
 「今朝、うんち出た?」
 「ハイ、今日は、出てます。」
 「普段、便秘がち?」
 「いいえ、便秘でこんなにきつがったこと、今まで一度もありません。」
・・・取り敢えず、感染症はない感じに思えたので、浣腸した。→すると、便が少し出ただけで、硬さも普通。
 「お母さん、便秘が原因じゃないみたい。点滴して、外来でしばらく様子を診たいと思います。点滴する時、一緒に、検査も出来ますから・・・」(母親納得)
 実は、こんな例、今まで数多く経験してきている。いろんな原因で、腸管の循環不全が起きているのでは(?)と、思っているのだが・・・?!
 大学で、心臓の手術後に、時々、お腹痛がって、小児科診察を依頼されたことがある。腸への虚血と思われる。
 10年半余勤務した佐伯の救急病院では、子どもが頭を打った後に、脳外科専門医から、「先生、頭じゃないごとある…先生の方みたい・・・」って感じで、小児科にしばしば紹介されていた。
 この場合、あまり周りが騒ぐので(?)、「アセトン血性嘔吐症(?)」になった感じですが・・・。そんな無欲状顔貌になって、嘔吐と腹痛があって、尿アセトン強陽性の子ども、数多く経験しましたが・・・。(この場合、年齢やその子の性格や既往歴がとても大切になりますが・・・)
 今回は、暑さで、脱水気味になり、腸が虚血になっていると思われた。
 点滴をすると、腹痛が嘘の様に軽快して、眠ってしまった。で、検査も、脱水所見(尿素窒素の上昇あり)以外に、特に問題なし。(レントゲンの検査もなく、薬もなし)
 で、目が覚めて元気なので、16時過ぎまで点滴をして、帰した。(暑さで脱水にならない様にと説明して・・・)
 又、この日、18時前に救急車で、15歳の女児が来院。掛かりつけでなく、数年間、全く当院を受診してない。当直は、卒後9年目の臨床バリバリの自治医大卒の女性の産婦人科医。
 その先生から、電話あり。けいれん(医師は診ていない)あり、発熱ない、呼び掛けても応じなくて、目の動きがおかしいとのこと。血圧正常、呼吸数、心拍数正常。
 CT正常。一緒に来た養護の先生が、あまり慌てていない(おかしい?)。目の動きが悪い割には、一般状態がいい(おかしい?)。神経の得意な院内の内科医が診て、「HY」じゃないかと言う。血液検査もいいし、「ヒステリー」と考えると、診断に不自然なことがない。
 それによく話を聞くと、2~3年前にも同じ様なことがあって、しばらくしたら、元気になって入院せずに帰れたとのこと。
 で、恐らく、今回も、同じ経過をとるだろうって感じになって、しばらく様子を見ていたら、嘘みたいに元気になったので、点滴終了後に、入院せずに帰した。
 目出度し、目出度し。
 臨床には、時に、思わぬ落とし穴がある。思い込みは、いけない。常に、医師は、シャープな頭の状態にして的確な情報を得て、的確な判断をしていかないといけないが・・・。経過を見て、後で診断が付けられることも多い(最後まで、付けられないこともあるが・・・)。
 医師としては、帰る時に、患者さんが元気になって、親御さんから喜んでもらえると、ホント嬉しいですね。

 これから8年後の今、改めて自分の書いたこの内容を読んでも、納得出来ます。そうなんです、病名は同じでも、一人一人、皆、経過は、それなりに違います。何年経っても、臨床では、新しい発見、しばしばです。思い込みは、自信過剰は、慢心は、誤診の元です。常に、謙虚でいて、患者さんの言うことに耳を傾け、よく診ることですね。
*写真は、龍ヶ岳から撮った「龍ヶ岳町樋島」。

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