日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

お金の使い方・・・

2014-01-20 14:11:30 | Weblog

 平成26年1月10日(金)の深夜11時からのNHK教育テレビの「白熱教室」で、ブリティッシュ・コロンビア大学の心理学部准教授の「エリザベス・ダン博士」による「幸福学」の講義がありました。その中で、「お金はあなた方を幸せにしますか?」との命題に対して・・・→幸せになる為のお金の使い方の「3原則」を解説していました。(←ナルホドと思いました!)
 その3原則とは、「経験を買う」「ご褒美化」「他者への投資」でした。つまり、お金を経験することに使いなさい、御褒美として使いなさい、他人の為に使いなさいと言うことでした。(以下、私なりに少し内容を変えていますが、ご了承の程、お願い申し上げます。)

「経験を買う」
 アメリカ作家の「マーク・トウェイン」は、「したことよりもしなかったことの方が20年後に後悔することになる」と言っていますが・・・ヒトは、お金を経験することに使った方が、物を手に入れることに使うよりも、後悔しないとのデータがあります。
 例えば、高いお金を出して買った物に対しては、金額が数字にはっきりと出て、確かに、高ければ高い程、満足度は高くなる傾向にあるでしょう。しかし、それで幸福度がそれだけ先々まで高くなっているかと言うと・・・疑問で・・・それに対して、例えば、海外旅行をするなどの経験にお金を使った場合は、はっきりした数字で示されませんが、人それぞれの楽しみ方があり、いろんなトラブルも含めて後々までよく記憶に残り、幸福度が高くなっています。

「ご褒美化」
 熊本大学出身の人(医局にいるドクター)に、「今まで何回天守閣に登った?」と尋ねると、「何度も・・・」と言う人は殆どいなく、たいてい1~2回で(多くて3回)・・・。
 天草の御所浦町にある「恐竜館」、龍ヶ岳町の人で、「恐竜館」どころか、(龍ヶ岳町から20分で行けるのに)御所浦町にも行っていない人もいたりして・・・「何故?」と尋ねると、「いつでも行けるから」と言う。そう言えば、私も、大川にいた時、近くにあった「吉野ヶ里遺跡」、いつでも行けると思って行かずに、天草に来てから行きましたが・・・!
 どんなに贅沢しても、ヒトは、もっともっと病になって、贅沢に慣れてしまうのです。そして、ヒトは、慣れると、困ったことに、感謝しなくなるんです。ですから、いつでも出来ることで好きなことは、出来るだけ控えめにして、ご褒美として、たまに贅沢してお金を使う方が、幸福度をより上げることが出来るのです。

「他者への投資」
 2歳前の私の孫が、傍の大人や犬に、食べ物をあげ様とします。その時の孫の顔は、孫が大人からもらった時以上に、嬉しそうな顔をしていますね。そうなんです、こんな小さい時から、ヒトは、他者への思いやりを持ち、与えることの喜びを感じられる様に出来ているのです。
 自分にしてあげたことよりも、他人にしてあげたことを思い出す方が幸せを感じます。それも、ヒトは、他人から強制されずに、自発的に他人の為にお金を使うことに、より幸せを感じる様に出来ているのです。
 恐らく、ヒトって、生きる上で、自分の事ばかり考えていては、人類滅びる運命になるので、他者を自分よりも、より生かす様に、遺伝子に組み込まれたのではないでしょうか・・・?!

 余談ですが・・・→イスラムの世界では、「喜捨」と言う言葉があります。旅人がイスラムの世界を旅して、ムスリム(イスラム信徒)に出会うと、出会うこと(一期一会)自体をムスリムは、とても大切に思ってくれ、更に、この「喜捨」を実感します。
 例えば、店に入って物を買おうとする時、「どこから来たの?」から始まって、延々といろんな会話が続き、その後、お茶(紅茶やコーヒー)まで出してくれたのに、何も買わずにそこを出ても、何ら問題ありません。日本人だと、買わないで大切な時間を相手に浪費させてしまって申し訳ないと思いがちですが、そんなことは、イスラムの世界ではまずないと思われます・・・?!
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20140109/1
http://www.islamreligion.com/jp/articles/46/

*写真は、イスタンブールで撮ったものです。
 

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ある小児科医の自問自答(その8、イスラーム)

2014-01-19 11:48:15 | Weblog

 初めてムスリム(イスラム教徒)の人に接したのは、故郷の佐伯市でした。日本でのインドネシアからの研修生で、佐伯市で沢山の人が、会社の寮で集団生活をしていました。(私も、そこを訪れたことがありましたが・・・)
 その人たちが実際にしている礼拝を見せて頂きましたが・・・いつもの柔和な顔付きと違って、皆が真剣にメッカの方向を向いて祈っている姿を見て、敬虔な信者の姿を見た思いでした。
 日本人の多くは、「1日に5回も、それも、仕事の合間にもして・・・」何て言う人もいますが・・・→日本人だって、コーヒーブレイクの時間を設けた方が能率が上がりますし・・・それに、ムスリムの人達、毎回10分間の立ったり座ったりで、いいストレッチ体操になっていて、気分転換にいいのではと私は思ったりもしてるのですが・・・?!(←実際にしている人の話だと、体の変調があると、それを1日5回の礼拝の時に感じるそうですが・・・?!)
 礼拝のパターンは、いつも同じですが・・・(いろんな事情で少し)遅れて来た人は、(初めを飛ばして)周りの人に合わせる必要はなく、自分のペースで、初めから行うことになっている様ですが・・・?!(←テレビの映像では、多くの人が、同じ行動をしていますが、そうでなくてもいい見たいですが・・・?!)
 「アッラー・アクバル」と「アッラーは偉大だ!」と大きな声で言ったり、最後の方で、周りの人に、「アッサラーム・アライクム」と挨拶をしていますが・・・。
 日本では、アフガニスタンのタリバンや9・11事件で、「イスラムは、怖い!」とのイメージが強い感じですが、私が沢山のムスリムに接したり、バングラデシュのダッカやトルコのイスタンブールで、2週間余滞在して、実際にイスラムの世界に身を置いて感じた印象では・・・→我々日本人は、もっともっと、正しく、この世界(イスラム)を知るべきだと思いました。(←過激派の非人間的な行動に、多くのムスリムが迷惑しているのですが・・・)
 バングラデシュのダッカに行って、ベンガル語を教わったAPUの学生さんの自宅にホームステイする前に、その学生さんから、「田原さん、行って、とても驚くと思います、今まで経験しないことを経験して・・・」と言われました。その意味がその時、解りませんでしたが・・・→そのダッカでの温かい「おもてなし」に、私は驚いたのです。
 帰る時に、どうしてもお金を受け取ろうとしませんでした。私は日本流で、お金を少しばかりあげようとしたのですが、そうすることで、逆に、ムスリムの人はとても傷付いてしまうことを後で知りました。
 お金持ちがお金に困った人の為にお金を出すのは当たり前で(誇ることでもなく)、ケチは(特に大金持ちがケチだと)、イスラムの世界では、とても嫌われます。面前で、性のことを話題に出すのも、人格を疑われます。ましてや、下ネタなど、もっての他です。
 イスラムの世界では、自殺は、厳しく戒められています。自殺すれば、あの世に行って、地獄に真っ逆さまに落ちて行きます。隠れて悪いことをすることも出来ません、だって、アッラーが全て見ているからです。
 「イスラム」の世界では、「アッラー」の前では、1対1の関係で、皆、全く平等ですので、ある人が政治的に異常に強い権力を持って私利私欲に走ったり、(偶像も堅く禁止しているので)政治家を描いたものを皆の前で掲げることなどに違和感を持っている人、多い様です。

 余談ですが・・・
 昔、小学校(か中学校?)の社会の教科書に、「回教」と書かれていたのを覚えています。預言者マホメットの名前を取って、「マホメット教」との別名もあった様な気がしますが・・・?!
 西方から来たウイグル(回紇)族の宗教と言うことで、「回教」と言う言葉が派生している様ですが・・・今は、「イスラム」と言うのが慣例になっている様です。正確には、冠詞(←アラビア語には、アルの一つしかないのですが・・・)を付けて、「アル・イスラーム」と言うのが一番正確な様ですが・・・?!
 他の宗教を言う場合、キリスト教やユダヤ教や仏教などと言いますが、狭義でイスラム教の意味で、イスラムと言う場合と、広義で、社会のあらゆる面も含んで、イスラムと言う場合がある様です。
 又、マホメットは、正確には、ムハンマドと言った方が、イスラムでの唯一の神は、アラーの神でなく、「アッラー」と言った方が正確な様ですが・・・?!
 宗教を言う場合、教名、開祖名、経典名、信仰対象名がまず問題になりますが・・・→「イスラム」「ムハンマド」「(コーランでなく)クルアーン」「アッラー」と言った方が正確な様ですが・・・。
 イスラムの三大聖地は、ムハンマドの生誕地である「メッカ」と、ムハンマドが亡くなった「メディナ」と、アッラーの聖地である「エルサレム」ですが・・・これも、「メッカ」は、「マッカ」、「メディナ」は、「マディーナ」と言った方が正確な様ですが・・・。

*写真は、2005年1月下旬に、ダッカで撮ったもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99
 

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ある小児科医の自問自答(その7、脱皮を)

2014-01-18 16:05:27 | Weblog

 海外での日本人の評判、私が今まで海外の人に接した限りの経験では、とてもいいですね。国民の9割がムスリム(イスラム教徒)の国であるバングラデシュでは、特にそれを感じました。
 年間の国際特許出願数では、(1月17日の民放テレビ放映の内容では)米国51.207件に対して、日本43.660件で、2位、次がドイツ18.855件となっていて、日本は、アメリカと同じく、発明王国ですね。
 それに、日本メーカーが好きな国でも、1位、ウクライナ・ベトナム、2位、シンガポール、3位、エジプト・フィリピン・ロシアとなっていましたが、正に、世界中の信頼を得ている感じですね。
 中国政府の声明やマスコミの報道は別にして、中国の人と個人的に付き合うと、日本人の評判、悪くないですが(←それが証拠に、中国人の日本へのリピーター、多いですね!)・・・→私自身、中国の漢方医(二人)から、中医学を直に学ぶことが出来て、ラッキーだったと思って、有難く思っています。
 韓国に行った時、韓国の人から「モノが日本→韓国→中国の順にいい・・」とはっきりと言われました。私は、韓国の政治やマスコミは別にして、韓国大好き人間で、既に6回も韓国を訪れていますし、今後も、行く予定にしていますが(←安いし、近いし、美味しいし、安全で、それに私の話すカタコトのハングルでも、少しは通じるみたいですから?!)。
 北朝鮮の金正日も、寿司や電気製品など、日本オタクですし・・・ロシアのプーチンも、日本の柔道が得意ですね・・・。
 トルコに行った時も、(トルコ語を教わった人の)家を訪れて、大歓迎をされました(←イスラムでは、外から訪れる人のもてなしは、日本人流の「お・も・て・な・し」以上で、それに、日本人となると最大級って感じですね!)。
 ヨーロッパのイタリアのローマを訪れた時、あるレストランで、そこで食事をしていた(アフリカ系の?)人から、○○人と間違えられて、汚い言葉を発せられました。その時、(同じイタリア学校に通って同行していた)日本の人(←この人と一緒にローマを散策)が、「日本人と言ってやろうかと思ったけど・・・」と言われていましたが・・・そうなんです、海外では、日本人と友達になるだけでステイタスになる国もあるんですよ。
 日本では、やっと海外からの観光客が1.000万人を超えました。フランスが断凸世界一の数ですが、(1カ月)パリに滞在しての私の経験ですと・・・→日本も決して負けていない、いや、総合点では、日本の方がいいのではと思いました。 (←パリの地下鉄には、トイレもないですし・・・)
 日本の素晴らしさを実感する方法としては、海外から日本を眺めるのが一番手っ取り早いですね。その日本の素晴らしさに気が付かずに、幸福度も諸外国に比べて低い何て・・・どうしてこうなってしまったのでしょうか・・・?!
 「将来何になりたい?」と日本の子どもに尋ねると、「サア・・・」とか、「公務員(退職後に認知症が一番多いのは、国家公務員?!)」って応える子どもが多く、更には、最近は、「さとり世代」何て言われていたりして・・・?!
 1億人を抱える日本では、北から南まで、超安全ですね・・・これは世界の例外ですね。それに、水が豊富な国、これも全くの例外ですね(何せ、飲める水で車洗ったり、食べる野菜にそれを惜しげもなくかけていますから・・・)。乗り物の時間が超正確ですね。新幹線で5分も(!)遅れると、何度も詫びていますが・・・。荷物も、届かない事はまずなく、それも、時間指定で直ぐに配達されます(←こんなこと、海外では、とても無理!)。皆保険で、新生児死亡率も乳児死亡率も平均寿命も健康寿命も世界のトップクラス。季節に応じての自然の変化が素晴らしく、日本料理も健康食で、どの食べ物にしても、安全ですね。それに、大人の学力も、世界一みたいですから・・・?!
 しかし、時代はどんどん変化して行き、10年先の事なんて、皆目、見当が付きませんね・・・災害の多い日本では、大きな地震の心配もありますから・・・?!
 本屋さんに行くと、いろんな本があって、全く正反対に先の予想をしていて・・・→将来、日本が世界を引っ張って行くと言う内容から、その全く逆に、大変なことになってしまうとの内容まで・・・?!
 クラーク博士の「少年よ大志を抱け!」って感じで、私が小さい時は、よくアチコチで言われていた感じですが、今の若者、スマホで満足し切っていて、いいのでしょうか?!
 せっかくのこの世で生を受けた限られた命、選択を海外にも求めれば、楽しみを海外にも求めれば、そして、友達を海外にも求めれば、人生が大きく変わり、いろんな発見が出来て、生きていることを強く実感出来ると思うのですが・・・。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%A8%E3%82%8A%E4%B8%96%E4%BB%A3(←さとり世代)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20131013/1(国際派人材不足)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/categories/1241(←パリ)

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ある小児科医の自問自答(その6、グローバル時代)

2014-01-16 16:31:39 | Weblog
 

 (陸軍中野学校出身の)小野田寛郎さんが亡くなりました。91歳でした。御冥福をお祈り申し上げます・・・合掌。
 小野田さんは、戦後29年間もの永い間、戦争が終わってるのではと思いつつも確信出来なくて、フィリピンのルバング島で隠れて生活していました。
 人間って、自分が信頼できる人の話だと、簡単に信じてしまう傾向にありますが、そうでない人から言われても、普通は、いきなり信じれないですね・・・。
 小野田さんのその後は・・・帰国後の日本での姿を知って、(戦前と違って、戦後、日本人が自己中心の生き方になってしまって、失望して?!)ブラジルに行き、その後、日本での金属バット事件などを知って、(これでは日本が駄目になってしまうと思って)帰国し、子ども達に夢と希望を与える話をアチコチでしていました。(←正に、生きた教材ですね!)
 情報って、生きる上では、とても大切と思うのですが、その情報の真偽を見極める能力が、それ以上に大切だと思います。
 昔、「韓国って、怖い所で、日本人が韓国旅行に行って、そのまま帰って来なかったんだって・・・」何て話を耳にしていましたが・・・北朝鮮の拉致の事だったんですね・・・?!
 ある時、佐伯市の教育委員会により、佐伯市民講座の一環として「韓国語講座」が開かれ、韓国の人(←その後、別府大学の教授になってしますが)が教えに来てくれました。そこで教わったHさんが、そのハングルを使って、独りで韓国に行って来て、その経験を直に聞くことが出来ました。
 ・・・(Hさんは、農業をしている関係で)韓国の地方の農村に行くと、「よくまあ、日本の人がこんな所まで来てくれて・・・」と言われて、丁重にもてなしてくれて、危ない事なんて、全くなかった・・・と言われました。
 これが、独りで海外に行こうと思う様になった私の出発点で・・・→しばらくして、実際に、独りで太鼓を持って行き、清州市で演奏が出来て、自信を持つことが出来ました。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/6348/kankoku-1.htm(←清州市1回目、1999年)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/categories/1405(←清州市2回目、2012年)

 バングラデシュのダッカにホームステイした時、そこで偶然に知り合った韓国の大学生の話、とても意味深くて・・・→
 「日本の学生はいいですよ、コンビニのバイト料高いので、直ぐに、海外旅行出来ますね、その点、韓国でのバイト料、安いですから・・・」と。
 この学生さん、卒業前に、独りで、中東から韓国まで、安い旅行費で、トルコ・シリア・イラン・イスラエルなど、アチコチ周っていましたが・・・英語はもちろん、日本語も上手で(←別府のAPU:アジア太平洋大学での留学経験あり)、各国の言葉もそれなりに使って、就職前の貴重な海外体験をしていました・・・!
 毎年海外旅行をしている(とても仕事熱心な若い独身の)ドクターがいて、彼が初めて旅行した国が、卒業直後に行ったインド→中国で・・・その話を聞くと、信じられない感じの内容で・・・
 ・・・「ニューデリーの空港に着くと、自分の名前を書いた人が二人立っていて、まず、ホンモノはどちらか選ばないといけなかった・・・その後、中国に行っても、いろんなトラブルがあったけど・・・中国のトラブル何て、インドのトラブルと比べれば、可愛いもんですよ・・・」と。
 そんな彼が、又、10年前に旅行したインド→中国に行って、どんな風に変わっているのか確かめたいと言っていますが・・・!!
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%AF%9B%E9%83%8E(←小野田寛郎)

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ある小児科医の自問自答(その5、生き方)

2014-01-15 20:46:15 | Weblog

 いろんな生き方がありますが・・・日本人は、ある調査では、優秀みたいですが・・・→先に行われた「PIAAC(国際成人力調査)」では、日本の大人は、世界一優秀とか・・・?!
 「林修」さんと「小池百合子」さんの対談の本「異端の本」が出ていて、その中で小池さんが、日本の子どもたちを中東地域への修学旅行に連れて行きたい・・・→「メソポタミアの遺跡」や「(古代エジプト時代の巨大な)ルクソールの神殿」や「ピラミッド」や「ダマスカスのウマイヤ朝の寺院」や「(イエスキリストが十字架を背負って行ったとされる)エルサレムの丘」などのような、生きた歴史を目で見られる修学旅行にしたい」と。(←今は、アラブの春の延長で、まだ、落ち着いていないので、無理ですが・・・小池さんは、エジプトの大学を卒業して、実際に、アラビア語の通訳をしたり、観光案内をしていたのですが・・・)
 そうですね、出来るだけ若い時に、海外に、それも欧米よりも東南アジやアフリカなどの発展途上国へ行って、出来ればそこでホームステイなどを経験するといいと思うのですが・・・。
 「今でしょ!」で有名になっている林修さんは、本の中で、次の様に言っていましたが・・・→「(松下幸之助さんの言葉を引用して)出る杭は打たれる。出すぎた杭は打たれない」・・・(当時、東大法学部卒業の就職先1位が大蔵省で、2位がC銀で)自分が就職したC銀行の新入生は、東、京、阪、九・・・の旧帝大、そして早慶、一橋、一部の私大出身者しかいなく、ああ、この銀行は実際に能力があるかどうかでなくて、ただそこ(学歴)だけで見てるんだなあ・・・」と思って・・・先を見越して半年足らずでスパッと辞めていますが・・・(←案の定、C銀行は、しばらくして潰れてしまいましたが・・・!)。
 又、林修さんは、多くの伝記物の内容を分析して、その結果、(幸福度・成功度が)たいてい(親が死んだり貧乏だったりして)低い位置から始まり、そこから努力して上昇カーブを描き、何度か大ピンチもあったりして大きく上下して、兎に角グングン伸びるカーブの人ばかりで、最後は、上がったり下がったりとに分かれる・・・このパターンは、皆同じとのことですが・・・?!
 海外(タイのチェンマイ)に行った時、次の3点に気を付けるべしと、海外生活を永くしている日本人から言われましたが・・・→1、ビジネスに手を出さない事!、2、異性に手を出さない事!、3、不動産に手を出さない事。
 しかし、世界へ飛び込んで行った沖縄県出身の「金城拓真」さんの本を読んで、意識を新たにせざるを得ない感じにもなりましたが・・・!
 金城さんは、アフリカでビジネスを始める前、25歳の無職のプータロー・・・→それが、アフリカで10年して、年商300億円(!)、40社以上を経営する社長になっています。
 学歴もない(韓国の大学を出ているのに、ハングル話せないし、かつ、日本語以外話せない)、資格は自動車免許のみ、スキルも意識も高くなくて、日本でダメと思って海外でとなって(←日本では、能力がなくて食っていけないと思って、今でも・・・?!)、選んだ所がアフリカ(!)で、それが大当たりとなっていますが・・・!
 そこでの金城さんの話で・・・→しっかり構えられて10m以内で銃を向けられれば、手を挙げるしかないが、10m以上離れていて、急に打たれそうになっても、当たることはまずなくて、その時、一目散に逃げることが大切とか・・・今まで、(ビジネスをしている関係で金銭が深く絡んでいるので)何度も銃で撃たれているが、一度も当たっていない・・・しかし、初めて撃たれた時は、しばらくトラウマになっていた模様ですが(←当たり前ですね!)・・・?!
 金城さんの本の中に、次の様な教訓めいた内容がありました。
1、サバイバル力をつける為には、トラブルはあって当たり前だと思っておく。
2、サバイバル力をつける為には、トラブルを経験することで、対処法を学ぶ。
3、サバイバル力をつける為には、トラブルはネタとして面白がる。
4、家族的な付き合いをし、まずは自分が信頼される人になる。
5、家族的な付き合いをし、損得勘定だけでつながっている相手とビジネスをしない。
 アフリカで活躍している金城拓真さんも、アフガニスタンで地道に医療活動をしている中村哲さんも、自分が銃で打たれそうになったら、周りが身代わりになって守ってくれると言われていました・・・そんな強い人間関係が、何処にいても、生きる上で、一番大切なのかも知れませんね・・・?!

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/Others/1287165.htm
*「異端のススメ」 林修・小池百合子 平成25年12月発行 宝島社 1143円 
*「世界へはみ出す」 金城拓真 平成25年5月発行 ディスカヴァー 1200円

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電子カルテ初日・・・

2014-01-15 11:26:39 | Weblog


  「電子カルテ」が連休明けの14日(火)から始まりました。この日、病院内、どの部署も皆殺気立った感じで、てんやわんやって感じでしたが・・・(私も疲れました・・・)。
 13日(月)に、天草本渡の宿泊先を午前中に出発して、どこにも寄ることなく龍ケ岳町(高戸)のアパートに戻って来ました。
 電子カルテの事が気になっていたので、15時過ぎから病院に行って、「電子カルテ」の私なりの「セット」作りに一生懸命でした・・・(←しかし、失敗続きで、この日、ちょっとしか出来ずに終わりました・・・)。
 病院側としては、私が就職してしばらくして、スムーズに「電子カルテ」に移行出来るようにと、同じF会社のパソコンを使ってオーダリングをしていたので・・・→簡単に行くかなと楽観視していたのですが・・・→電子カルテ初日、いきなり持ち運ぶ外来カルテがなくなり、F社の人が常に傍にいる訳でもなく(←傍にいてしっかり見守ってくれると思っていたのですが・・・)、患者さんの前で、どうしていいのかしばしば分からなくなり・・・この日は、10回前後、F会社の人に教えて頂いて、何とか無事に終わりましたが・・・。
 この日(14日)は、小児科では、午後に乳児健診と予防接種があり、その予防接種の入れ込みがややこしくて、それに、ベビーの黄疸の入院もあり(光線療法実施)・・・又、夕方、嘔吐でグッタリした子どもさんも来て、まだそのセットが出来てなくて・・・その治療をしながら、セット作りに遅くまで精を出しました。
 こんな感じで、導入初めは、どこも大変だと思います・・・?!
 自分好みの「セット」がしっかりと出来れば、今まで経験しない感じで、「電子カルテ」の方が、能率良く出来そうな気が確かにしますが・・・一番のメリットは、ある人に言わせると、「周りの人が、ドクターの読めない字で悩む必要がなくなる・・・」とのことですが(←私も、胸が痛いです・・・)・・・紙も節約出来るし、スタッフンも節約出来るし(?!)、コスト的にも合うのではないでしょうか・・・?!ある病院の話では(←真偽の程は定かでありませんが・・・)、電子カルテに付いて行けないドクターは、リストラ対象になるとかならないとか?!
 しかし、診療中、パソコンばかり見て、患者さんの顔色を見ない感じにならない様に気を付けたいと思います。(兄弟で来院して、診察中に、も一人の子が、よく、私の後ろにある別のパソコンを私のマネをしてよく打って遊んでいますが・・・←電源を入れてないので、差し支えないのですが・・・)

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成人の日・・・

2014-01-10 10:11:05 | Weblog

 1月13日は、「成人の日」です。
 「子どもの日」、「敬老の日」、それに、「勤労感謝の日」と同じように休日ですが、この3つと、「成人の日」の大きな違いは、誰しも生涯に「成人の日」を1回しか経験しないことだと思います。
 私が中学生の時、ある教師が、「君等は、”おとな”でもなく、”こども”でもなく、その中間の”ことな”だ!」と、言われたことがあります。確かに、急に子どもから大人になりませんね。又、海外の高校生と接触して観察していると、考えている事や行動している事など、もう、立派な大人ですね。
 成人式を迎えた時点で、精神的にも経済的にも自立した感じになっているといいのでしょうが・・・?!
 1月10日(金)の朝、林修先生が、「成人の日」に関して、「谷川俊太郎」さんの次の詩を紹介していました。(この詩は、NHKの「青年の主張」の番組の中で、詩人谷川俊太郎氏からの「二十歳へのメッセージ」として、俳優滝田栄氏によって朗読されたもの)

どんな美しい記念の晴れ着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点

 そうですね、全くその通りだと思います。
 外面よりも内面が問題ですね。他人の生き方を認め(その前に、いろんな生き方を知るべきですが・・・)、一方的な情報に振り回されることなく、自分の頭で考え、そして、自分の信じる道に向かって自分なりに行動し、それが間違っていないか、絶えず謙虚に自分を見つめ、そして、日々前進するべきでは・・・?!
 成人式を迎えるのは簡単だけど、ホントの大人になるのって、難しいですね。日々、絶えず努力ですね。
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110110/1

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ある小児科医の自問自答(その4、二人三脚)

2014-01-09 12:33:51 | Weblog

 「インフルエンザの検査して下さい・・・(園が、学校が、職場が)検査してもらって来いと言うもんですから・・・」→「検査で陽性ですね・・・タミフル(イナビル)上げますね・・・」。
 「熱さまし下さい・・・この子、中耳炎したことあるので、抗生剤もお願いします・・・」→「熱さまし、上げておきます・・・抗生剤も前と全く同じですよ・・・」
 「レントゲンお願いできますか、咳が長いので・・・」→「レントゲン、今の所、正常ですね・・・」(こんな場合、レントゲンでもしも少しでも異常があると、再び、レントゲン検査・・・)
 インフルエンザが疑われると、その多くで検査をし、特効薬がその多くに使われる国、ないのでは・・・?!(インフルエンザによる医療、研究費や予防費も含めて、毎年、かなりお金を費やしているのですが・・・皮肉なことに、毎年、流行していますが・・・)
 ホントの治療って、どうあるべきでしょうか・・・?!
 インフルエンザに罹患しない為には、「隔離」が一番いいと思っているのですが・・・潜伏期にも感染したり、症状がはっきりしない時でも感染していたりしているので、それも難しいですね・・・→そうなると、インフルエンザに罹患しても、ひどくならない様に、免疫力を普段から高めておくことが一番大切と思うのですが・・・?!
 抗体値を上げておくことがいいのですが、その為のワクチンも半年も持たなくて、結局は、罹患しますね・・・実際に、春先にインフルエンザB型が近年多くなっていますが・・・?!!
 抗体値を最も上げるのは、インフルエンザに実際に罹患することです。それも、ソ連型、香港型、B型と、3つ共に罹患してしまえば、3年近くは、何とか持つかな・・・?!それに、(私自身の考えでは)特効薬(症状が軽ければ)出来るだけ使わない方がいいと思っているのですが・・・??!!(いろんな意見がると思いますが・・・特効薬を直ぐに上げると、抗体値が下がるのでは・・・?!!)
 で、私自身は、普段から(特に冬の時期は)、規則正しい生活をし(食事、適度の運動、睡眠)、姿勢を正して速足で歩き、漢方薬を利用したり、ショウガの粉末や紅茶を摂ったり、厭なことや悪いことを出来るだけ考えずに、先々の楽しいことを沢山考える様にしていますが・・・。
 そうなんです、ホントの治療とは、それぞれの人の生活を知って、いつもしている食事・運動・睡眠などを詳細にチェックし、心のチェックもして上げることと思っているのですが(再来の時は、それが改善しているかどうかをしっかりとチェックするといいですね!)・・・?!(←1人10~20分前後では、それは、とても出来ませんね。特に、初診の場合は。
 自分の体は、医者任せにせず、自分で守る姿勢が大切ですね。病気になった時は、「二人三脚」って感じで、しっかりとした有益な情報を医療側に伝える必要がありますね。

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ある小児科医の自問自答(その3、親御さん)

2014-01-09 10:02:51 | Weblog

 親御さんが子どもの事で、とても神経質になっているケースがあります。特に、初めての子どもの場合に多いのですが・・・(自分の子どもを産むまで、小さな子どもとの接触が殆どなかった場合もあり)周りがアドバイスしても、それをなかなか素直に受け入れられないこともありますが・・・。
 そうですね、私自身の事を考えても、親も、初めから立派な親ってことないですから・・・。初めの子の場合は、親に自信がないので、ちょっとおかしいと直ぐに医療機関にかかることが多いですね・・・しかし、2人目になると、慣れてしまって、手遅れ気味になってしまって・・・で、3人目になると、ちょうど良くなる傾向にあるみたいですが・・・?!やはり、子育てに関しては、体験が強いですね。それと、同じ様な境遇の人を友達に持つことも大切ですね。気軽に相談する人がいなくて、育児書を沢山読んで、その通りに出来ないと悩んでいるケースもありますが・・・。
 小さければ小さい程、「母子一体」となっていて、親の不安が強いと、当然、子どもも不安になります・・・→親がドシッと構えていると、子どもも安心している感じで、それによって子どもの免疫力も高まって、病気になりにくくなります・・・?!
 子どもは胎児の時から母親の影響を強く受けます・・・→母親が摂る食事の好みが子どもの好みに影響します。乳児期、何も言わないから分からないだろうと思っていても、そんなことはありません・・・→家政婦は見ていたでなく、赤ちゃんは見ていたって感じで、じっと赤ちゃんは母親を観察しています。スヤスヤ眠っている様に見えている時でさえも、母親の声ををしっかりと聴いているのです(←夫婦喧嘩や嫁姑のイザコザは、赤ちゃんにとっては、とっても良くないことです!)。
 乳児健診に来ているお母さんたち、どのお母さんも、例外なくニコニコしています。脳が完全に「母親脳」になっているのです。そんな母親ですから、赤ちゃんの動作を瞬時に見抜きます・・・それは、しばらく続くのですが・・・幼児期後半になると、「母親脳」から脱却して、母親の目尻が少しずつ上がってきますね。(←この変化、私は、興味深く観察していますが・・・娘→女→妻→母親→親→仕事人→介護者って感じがしないでもないのですが・・・?!)
 ある(有名な)建築家が言っていましたが・・・→「依頼者の(理不尽な)要求をこちらの説得でどこまで抑えるか・・・(経験豊富な建築家の)自分がいいと思う様にどれだけ設計出来るか・・・それで一番エネルギーを使う。一度でいいから、いいように建てて下さい、幾らお金が掛かってもいいですからと言われてみたい・・・」と。
 又、絵を描く事だけで生計を立てている人が言っていましたが・・・→「自分の描きたいのは抽象画ですが、それでは、売れません・・・で、仕方なく、売れる絵を描いています・・・絵を描くのは好きで、毎日描いていますが、好きで描く絵は売れません・・・自分の好きな絵がいつも描けて、それで生計の心配がなければ、どんなにいいでしょうか・・・」と。
 ある小児科(単科の)開業医が言っていましたが・・・→「小児科何て、母親科だよ、子どもと母親、両方見てないといけない・・・→だから、料金倍とっていいと思うけど・・・」と。

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ある小児科医の自問自答(その2、対症療法)

2014-01-08 16:22:30 | Weblog

 解熱剤は、熱がなくても、痛い時の鎮痛剤としても使用されます(解熱鎮痛剤)。私も、鎮痛剤として、患者さんに、中耳炎などで頓服で出すことが多いのですが・・・この解熱鎮痛剤、薬店でも簡単に買えます。アメリカでは、乳幼児の風邪薬が安易に使用すると危ないとのことで、それが出来なくなっています。
 夏の暑い時の「熱中症」では、解熱剤の座薬や飲み薬何て、使いませんね。ウイルス疾患による熱でも体を濡れタオルで(氷水でなく、少し冷たくする程度で、気持ちがいい感じで)拭けばいいと思うのですが、何故か、日本の場合、解熱剤に頼ろうとする傾向にありますね・・・。
 あるバイオリニストが、風邪薬で、「スティーブンス・ジョンソン症候群」になって、視力を失ったケースがありますが・・・。
 小児科では、いちばん副作用が多い薬は、「解熱剤」と「抗生物質」となっています。解熱剤は、熱を下げるだけで、根本的な治療は出来ません。抗生物質は、ウイルスには効きませんね。
 鼻水が出て、咳が出る場合、どうしたらいいのでしょうか・・・→正解は、ケースバイケースで、これだと決めてしまうことも出来ませんね。(本当は、頻回に来院してもらって、薬の効き具合など、きめ細かく診て行くのがいいのでしょうが・・・)
 研修病院で有名なレジデントの為のマニュアル本には、次の様に記載されています。
 「6カ月未満の乳児への抗ヒスタミン薬の含まれた薬剤の投与は、呼吸抑制、意識レベルの低下をきたし、むしろ有害である。」
 「抗菌薬を使用した患者は、使用しなかった患者に比べて、気道からの耐性菌検出頻度が明らかに高い。」
 更には、「かぜは特別な薬物療法をしないことが最もよい治療法であると、述べている正書もある。」
 
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 

http://www.usjapanmed.com/index.php?option=com_content&view=article&id=192:upcpcsicaclic&catid=33:americanotes&Itemid=31

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080316/2

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