日本の心・さいき

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為になるかも知れない本(その64)

2007-04-13 07:00:35 | Weblog
○専門3年、9月2日(月)晴。
 新しい校舎での初めての講義、実にいい(医学部が城山のふもとの七高のあった鶴丸城跡から、宇宿町の山の上に移転した)。
○専門3年、9月5日(木)晴。
 小児外科の実習講義があった。二外科の講義、素晴らしかった。小児外科は赤字になる話を小児外科の先生がしきりにしていた。小児愛する医者って皆、何か共通したものがある様な気がする。昼からの臨床講義では、皮膚癌の患者さんが来た。患者さんは、癌ということを知らない。ガンと言っては絶対にいけないのだなあ。
○専門3年、9月6日(金)晴。
 井形先生(元学長)の家に、Tと一緒に行った。息子さんはラサ一ルで、奥さんは教授にピッタリって感じの上品な人だった。後でTが、「あの先生の前では、自分が恥ずかしく、自分がみすぼらしくなる。」と言った。不思議なことに、僕と同じ気持ちなのだ。あんまり立派過ぎて、こわい感じがする。しかし、先生はそれとはまるっきり反対で、全く普通に話し掛けて来る。先生は、毎週末、出身校の東大に飛行機で通っている。朝、誰よりも早く大学に来て勉強されている。夕ご飯の準備が出来てないことを先生は、詫びていた。もったいないお言葉、素晴らしい。本当に実力のある人は威張らないし、他人の批判を露骨にはしない。僕の最も尊敬する先生だ。
○専門3年、9月12日(木)曇。
 「医学用語の学び方」の本がうまく行けば、明日には終わりそうだ。兎に角、一秒たりとも無駄には出来ない現世ナノダ。尿と血液の実習をしたが、やはり慣れることが大切だと思った。心臓の境界が打診で分かる様になった。嬉しい。
○専門3年、9月13日(金)晴。
 一内科の診断学があって、皆の前で僕がバッチリして、川野先生が、上手だと誉めてくれた。自分でも、上手だと思った。
○専門3年、9月14日(土)晴。
 川明助教授の診断学があった。川先生は、アメリカの医学生を教える為に渡米したことのある先生で、先生の理学的診断は兎に角凄く、又、生化学が実に詳しい先生なのだ。川先生の様に腕のある医者になりたい。
○専門3年、9月21日(土)晴。
 松岡外科医院に行った(外科の開業医の姿が見たくて、毎土曜日午後、そこでしばらく勉強させてもらっていた。そこでは、医学以外に、医者のあるべき姿を勉強させて頂いた。松岡先生は、医師会の理事をされていて、患者さんからの信頼が非常に厚く、土曜の午後も遅くまで忙しく働いておられた。)
○専門3年、10月2日(水)雨。
 結核の勉強の件で資料を集めに保健所に行った(公衆衛生学では、グル一プ別にテ一マを決めて、それを詳しく調べてスライドにし、発表することになっていた。我々のグル一プは、結核に付いて調べた)。
○専門3年、10月29日(火)晴。
 法医学で、裁判所に行って法廷を初めて見た。裁判長は、ごく普通の人だった。被告人が手を縛られて裁かれていた。皆の前で恥をさらされて可哀相だった。弁護士と検察官が後でニコニコして話を交わしているのには、ビックリした。

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