日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

不自然・・・

2012-02-06 16:24:03 | Weblog
 ある高齢者向けの療養型病院で、入院患者26人と職員10人の計36人がインフルエンザに集団感染し、90代と80代の患者さんが不幸にしてお亡くなりになり、マスコミの前で、院長が深々とお詫びの言葉を述べていました。
 これを知った医療機関の関係の方々は、この報道の仕方を不自然に思ったのではないでしょうか・・・。
 ・・・と言うのは、このことは多くの医療機関で今後起きても、不思議でないと思うからです。(以下、私なりの考えもありますので・・・その点、ご了承下さい。)
 手洗いやうがいやマスクをして、廊下もカーテンで仕切っていても・・・殊インフルエンザに関しては、その手段で防げないことも多いかと思います・・・?!
 インフルエンザでは、発病前にも感染力があります(麻疹やエイズでも・・・)。感染の形態は、主として飛沫感染ですが、空気感染も少なからずあります。と言うことは、しばらく空気中にインフルエンザウイルスが浮いていることになります。インフルエンザの症状と言っても、皆が皆、高熱・咳嗽・疼痛などとならない場合もあり、熱がたいしてないのに、感染している人もザラです・・・。
 私の子どもがインフルエンザによく罹患していました・・・それも、クラスで一番初めに。私はたいしてどうもない時でも・・・→今思えば、私がインフルエンザウイルスを移していたんですね。
 思うに、人が集まる所は、見えないだけで、ウイルスなどのバイ菌だらけと思っていた方がいいでしょう。健康そうにしている保育園児から、鼻汁を取って培養で検査すると、インフルエンザ菌などの菌が出ます(紛らわしいのですが・・・昔、インフルエンザの原因が、インフルエンザ菌が原因と思われた時期があって、その時、その名前が付いてしまいました・・・←明らかに間違いでしたが、こんなことは、医学の世界では、しばしば・・・?!)。
 インフルエンザ菌(Hib)は・・・→乳幼児の細菌性髄膜炎の原因菌として多く、中耳炎や副鼻腔炎や気管支炎や喉頭蓋炎でも、多いことが知られています。でも、持っていても、免疫力が高いと、発病しないことが多いんです・・・?!
 そうなんです、インフルエンザの場合も、インフルエンザの抗体値を上げること(ワクチンを打たずに感染して、その時にも症状が強くなければ、抗インフルエンザ薬を使わない方が、抗体値がしっかりと上がり、来年や再来年の準備が出来るかと思いますが・・・?!昔は、検査も薬もありませんでした。日本の様に、検査を異常に社会が求め、薬も抗インフルエンザ薬を沢山使っている国、ないのでは・・・?!)も大事ですが、それ以上に、免疫力を普段から上げておいて、発病しても大事に至らない様に、しっかりと休養を取って休むことが大切だと思います。
 栄養状態が悪かったりして免疫力が低下しているケースでは、不顕性感染に終わらずに発病し易くなり、それに、いろんな基礎疾患を持っていると、それなりに合併症も起き易いのです。(高齢者であればある程、感染した場合、いろんなことが起き易くて、高いリスクが伴うと思います・・・←もちろん、個人差は大きいと思いますが・・・)
 小さな子どもを抱いて病院に見舞いに来ている人もいます(大変危険です!)。子どもも危ないけど、子どもがバイ菌を外から持ってきて患者さんに移す可能性もあるんです・・・。
 私は(無料だからと言って)軽い症状で小さな子どもさんをしばしば連れてくる親御さんによく言っています、・・・→「大きな病気をもらわないかと、そっちの方が心配・・・」と。(乳児の場合、RSウイルスやロタウイルスや百日咳などでは、命に関わる程の症状になることもありますので・・・)
 自分が医学生の時、ある大学の医学部の臨床の先生(その後、教授になりましたが)が言われた言葉を今でも思い出します(当時も、院内感染が問題になっていましたが)・・・「(大学)病院何て、見えないだけで不潔そのもの。(出来ないことだけど)時々、燃やして又建て替えた方がホントはいいんだけど・・・」と。

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選 択・・・

2012-02-06 10:17:51 | Weblog
 人生は「選択」の連続ですね。
 今日今からすることにしても、自分でそれを選択して行動していることになります・・・全てがそんな感じですね。
 その「選択」も、あまり考えないで習慣めいてしている場合、人から言われてしている場合、そうせざるを得ないと考えてしている場合・・・自分の夢を叶える為に、他の人と違った感じでしている場合、いろんなメニューがある中で、好きな方を選択してしている場合など、いろいろあると思います。
 佐伯市や天草の老人施設(老人ホーム)をアチコチ慰問していますが、(健康な人の集りの)老人クラブですることもあります。老人施設(老人ホーム)では、こちらから話し掛けることが殆どです。「唄いましょう・・・」と言っても、唄ってもらえないことも多いです。無表情に近い感じで、聞かれてる場合も多いです。
 対照的に、老人クラブになると、何も言わなくても、大きな声で唄い出すケースが殆どです。とても積極的です。
 ある海外での実験で(参考:NHKコロンビア白熱教室、シーナ・アイエンガー教授の講演内容)、ある老人施設に入居している同じレベルの老人に、扱い方を違えてその後の反応を調べています。
 1階の老人には、受身の選択・・・→立派な植物を置き、何もかも、介護士が立派にお世話をする感じにしました。
 2階の老人には、兎に角、自分の意思で選択・・・→植物を置くかどうか選択して下さい、植物を置くとしたら、どんな種類がいいのか、それも選択して下さい、植物の世話を自分でするかどうかも選択して下さい。自分の世話をしてもらいたいかどうか選択して下さい、世話をしてもらいたい場合、どんな世話をしてもらいたいか、選択して下さい。テレビを置いた方がいいかどうか、選択して下さい、置いた場合、どう利用するかも選択して下さい・・・。
 その後の結果は、歴然でした。積極的に自分の意思で選択した方が、明らかに予後が良かったのです。(・・・←当たり前ですね!)
 日本の老人ホームが、入居者の「気」を奪ってしまうことがない様にと願います。老人ホームでは、QOLを尊重する介護をしてもらいたい。それが出来る制度に厚労省は尽力を尽くしてもらいたい。(・・・←それが出来ないなら、出来る様に、国政選挙で選択しましょう!!)
 人間は、ぶつかった時、いろんな「選択」があります。もう、絶望だと思っても、実際は、いろんな道があることが多いのです。
 登山家アーロン・リー・ラルストン(Aron Lee Ralston)の話は有名です。彼は、2003年5月、アメリカ・ユタ州の渓谷で事故に遭い、岩に挟まれた右腕をナイフで切断することにより脱出しました。絶体絶命の中で。この事故は自伝として小説化され、2010年には『127時間』として映画化までされています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3
 「魔法の杖」の話も、私は大好きです。
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080722/1
 

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