日本の心・さいき

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5人の総裁候補

2008-09-20 22:03:42 | Weblog
  本日(9月20日、土)の14:00から、熊本市の熊本バスセンター角ななめ前の辛島公園で、5人の自民党の総裁候補の演説会があった。この様な5人による総裁立候補街頭演説会は、今回は全国16ヶ所で行われ、演説後直ぐに熊本駅から鹿児島会場へ行かれた。
 しかし、兎に角、この時、とても暑かった(台風明けで、とても日差しが厳しかった)にも関わらず、それなりに沢山の人が集まって聴きに来ていた。マスコミの人が多い感じだが、護衛って感じの黒いスーツの服の人も目立ったかな。高齢者の人が多かったが、よく見ていると、若い人の中には、演説を聴くと言うよりもデジカメで写真を撮って(暑いので)サッと帰る人が少なからずいたかな。
 初め壇上に5人の人が並び、それから、石原→小池→麻生→石破→与謝野の順に、一人ずつ10分間ずつ話された。ほぼ各人時間通りに始まり、ほぼ時間通りに終わり、最後に又5人が壇上に並んだ。お互いの候補の意見の違いに付いての話やお互いの批判は、全くない。民主党の意見に対しての強い批判は、石破さんが一番強かったかなあ。自民党の不祥事続きに対しての丁重なお詫びの挨拶は、誰もしない感じだ。あるのは、自民党をお願いします。今からの自民党を見ていて下さい。私に頑張らせて下さい。本当に頼りになるのは、自民党ですって感じの内容だったかな。演説者の内容が少しダブルのもあり、総論はなるほどと思うのだが、具体的な内容となると言及を避けている。消費税率、全く出てこない。天下りの問題、全く出てこない。
 土台、初めから麻生さんって決まっているのに、何か不自然な感じだ。今回の総裁選びの投票にしても、自民党党員全員でするべきだと思うのだが、どうも、急いでことを済ましたい感じに思えてならない。総理が決まっても、直ぐに解散かな?大事な法案が目白押しって感じなのに、特に今は問題山積なのに、支持率を上げる目的でこんなことが遠回りでされているとしたら、こんな政治家の集まりで将来の日本、大丈夫って感じどうしても思えませんけど・・・(演説者の中には、官僚の批判をしていた人もいたけど)。
 石原さんは、小学生が公園で殺害されることから始まって、今の日本の姿が異常って感じで言われ、日本人の生き方の問題などを話し、小池さんは、北京オリンピックでの女子ソフト金メダルの話などから始まって、3年間の環境問題の経験を強調し、麻生さんは、熊本人のエコロジーでの大賞獲得や、北京オリンピックでの活躍を絶賛することから始まって、日本は、戦後、いろんな試練を日本人の英知で何とかこなしてきており、貯蓄額が多いし、長寿世界一で、将来は元気なお年寄りで、外国からうらやましがられる存在なるだろうって感じで言って、明るい日本の将来像を訴え、石破さんは、インド洋での実際の厳しい給油活動の内容を紹介し、東チモールでの自衛隊の紳士的な行動を報告したりし、与謝野さんは、経済が一番大切って感じで言われ、年金・医療・介護に、国民の痛みの協力が必要(消費税アップのことかな?)などと、演説されていたかな。(マスコミの人が、自分の隣で一生懸命にノートに書き込んでいたが、私にはそんな元気はなかった。)個人的な私の感想を言えば、石原さんも与謝野さんも、高学歴で取り巻きが多いので、やはり今までの総理とあまり違うことなく、官僚的な考え方で、さほど期待できないのでは?小池さんには、彼女の書いた「アラビア語が3日間で覚えられる」って感じで書かれた本を持っていて、勉強させて頂いたが、エジプトにいた関係でイスラム世界のことにも通じて、この人がホントに総理になると面白いかなとは思うが、全くの未知数。石破さんは、真面目で何となく信念を持っている感じに思ってはいるが、頭が少し硬い感じかな。麻生さんは、吉田茂氏が「馬鹿野郎解散」何てことになっている様に、又、失言がどんどん出てきて、それで命取りになりそうな感じもしているが。オリンピックのクレー選手だったことや漫画オタクであることより、若者には受けるかも知れないが、総理となるとどうだろうか?元中曽根総理は、そんな麻生太郎さんを、吉田茂氏と比較して、まだ、全く足元にも及ばないって感じで言われえいたが。  
 しかし、この炎天下の暑い中、正装で、その場に1時間以上いて、多くの有権者に最後まで笑顔を振り撒きながら低姿勢で親しく握手をしている5人の姿、立派でした(これも仕事と言えばそうかも知れませんが)。

*世界に通じる政治家は、現存する元総理の中では、やはり、中曽根康弘氏だ。彼は、二世の政治家ではない。彼の父親は、大工さんで、それをすごく気にしていて、それに付いてマスコミから触れられるのを気にしていた様である。しかし、総理を辞める時、自分は大工の息子で・・・と自分から言っていた。そこに私は、一周りも二周りも大きくなった中曽根氏の姿を見ることが出来た。

 そんな中曽根氏は、総理在任中には常にいろんな人を周りに置いて、ちょっとした昼食の時でも、ちょっとした時間があれば、呼んで知恵をもらっていた。

 で、中曽根氏は、つい最近、次の様に言われていた、「政治家は、別に政治家でなくて、政治と違った世界の人、たとえばお坊さんでもいいのだが、自分を常に律する感じの人を身近に置いておくといい」と。

 中曽根氏は、今、茶道の道に邁進している様だが。

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