日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

水増し

2007-08-30 07:22:23 | Weblog
 予備校や私立高校が、○○大学何人合格、医学部何人合格なんて、堂々と目立つ感じで公表している。実態は、同じ人間が何校も受けて、その延べ数で、実質はその半分なんてこともある。
 予備校では、模試をたった1回だけ受けに行った人までが、その予備校生生が合格しているなんて感じで公表されていた例が以前にあったが、今はどうかな。
 私立高校までが、生徒の受験料を負担してまで水増し合格を出している実態が明らかになっている。一体、学校は、教育をどう考えているのかと問いたい。
 ある私立高校では、特進コースを設けて、それで有名大学の合格率を上げて、生徒を集めようとしている。それも、特進の生徒を安く、一般の生徒を高くして(そうでなくても、私立は学費が高いのに)。
 受験の為の勉強、受験をしないと受からない入試問題、塾も予備校も家庭教師も、合格と言う名の元に、所詮は、金儲け。ある話では、大学入試の問題作成を予備校に委ねている大学まである。有名大学に入学できる数は決まっている。どんなに頑張った所で、頑張った人以上の成績を他の人が取れば、落ちてしまう。受験勉強後の入学試験とは、土台そんなものなのだ。競争競争で共生の精神はなくなり、後で、失ったものが如何に大きかったかを知るだろう。残念なことに、そんな競争を経験した親でさえも、まだ、その愚かさに気がつかないで、自分の子どもに同じ様な経験をさせようとしている。そんな中で、自分に厳しく他人に寛容で、思いやりがあって、多くの場合に自分なりに冷静に判断が出来て、常に大きな視野に立って物事を捉えることが出来、かつ、実行力のある人間をと期待することは、まず不可能と言うべきかも知れない。一体どこで本当の教育がなされると言うのだろうか。

 以下は、8月19日の産経新聞の内容。

 水増しの背景には、私立高校の経営環境の厳しさがある。東京都の場合、17年度の私立高校234校の収入は1999億円。うち647億円(32.4%)が都からの補助金だ。
 少子化に加え、公立の中高一貫校が相次いで開校、私立は独自性を失った。さらに数年以内にすべての都道府県で学区制が廃止され、公立同士の競争も激化する。
 教育評論家で法政大教授の尾木直樹氏は次の様に述べている・・・「昨年騒がれた未履修問題と同じ成果主義が根っこにある」、大学、高校に加え、特進コースを利用して「格差社会の中、子供に残せるのは教育だけ」と少しでもいい大学へ入れたい親-この連鎖の中で起きた問題だ、「合格者水増しは、(豚肉などを牛肉と偽った)ミ一トホ一プの偽装と同じ。教育者は高校教育を根底から考えてほしい」と。


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為になるかも知れない本(その194)

2007-08-30 07:18:54 | Weblog
○昭和54年12月2日(日)晴。
 ○○君の父親と○○ナ一スが言い合って、親が怒って、この日に退院なんて言い出して、どうしようもない状態になったとのことで、自分が言って、丸く収めた。だいたい、ナ一スの言い方がきついのだ。ナ一スの言い方がどうあるべきか、誰も教育しようとしない。医者以上に問題だ。患者側からあんな感じではっきりと言ってくると、少しは考えるだろう。
○昭和54年12月5日(水)晴。
 ボ一ナスをもらった。何と34万以上あって、驚いた。経験年数がだいたい同じ位のナ一スに聞いたら、30万ほどもらっているとのことで、更に驚いた。
○昭和54年12月20日(木)晴。
 午前中に、H教授に付いて2回目のCHDの講義をした。自分がバッチリ選んだ極めつけのスライドでした。学生さん、真剣に聴いてくれていた感じだ。これで、専門2年生への僕の講義も終わりだなあ。寂しいなあ。H教授には、大変感謝している。何故なら、自分を信じてくれ、自分の思う様に講義をさせてくれるからだ。
○昭和54年12月23日(日)晴。
 当直明けであった。大学って、自分の時間が作れない所だと思う。ナ一スの方が上って感じで、ドクタ一でなくても出来る雑用をドクタ一がしている。もっとドクタ一は、使うべき所で頭を使うべきだと思う。
○昭和54年12月24日(月)晴。
 9kgの○○君の心カテ、やっと入った。小さい子での穿刺は、やはり難しい。一瞬動脈に入ったかと思ったが、静脈であった。
○昭和54年12月25日(火)晴。
 今年最後の回診であった。形だけって感じがするなあ。いつも診ている主治医が一番よく知っていると思うが。大学は、書くことが多過ぎる。バイトも本心きつい。自分には、教育が一番疲れるが、一番楽しい。
○昭和54年12月26日(水)曇。
 当直であった。頻回に起こされた。この日、IRDSで未熟児が死亡した(自分は、もう、新生児を担当していなかった)。IRDSなのに、CPAPを使用していなかった。何故かなあ。自分は主治医でなかったので、分からない。新生児医療では、自分の目を信じ、ちょっとの変化を見逃さないことが大切だと思う。
○昭和54年12月27日(木)晴。
 点滴を7人し、ルンバ一ルを2人した。処置も沢山した。点滴も、何故か、スパスパ入る。家に帰ると、恵ちゃんがプリントゴッコで年賀状を書いていた。ミ一コの写真を入れて。
○昭和54年12月28日(金)晴。
 今日も当直をした。明日からの年末・年始、(佐伯の救急病院の)西田病院で1週間(院内泊まり込みで)診療をすることになっている。楽しみがいい。


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