日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

為になるかも知れない本(その74)

2007-05-02 07:45:51 | Weblog
○専門4年、4月11日(金)曇。(今から32年前の日記)
 放射線科のポリクリは、教授でなく助教授の先生で、ホッとした(この週は、放射線科の教授は、出張で不在だった)。放射線科の入院の患者さんの多くは、殆どガンだ。特に肺ガン。一学期の臨床講義の半分は、内科だ。臨床の基礎は、やはり内科だなあ。
○専門4年、4月18日(金)雨。
 ○原教授のポリクリだった。教授は、生徒が勉強しないものと決め付けている。胸部のレントゲン、間違って言ってしまった。胸部レントゲンは、籠の中に入っているものを見るので、やはり、難しいと思う。何か、こんな感じで、この先、患者さんの命を預かるのかと思うと、恐ろしくも感じた。

 ○原先生は、鹿大の名物教授であった。気の小さい医学生は、先生の前にいるだけで上がってしまって、普通の実力が出せなくなっていた。基本的なことが答えられないと、教授は顔を真っ赤にして大きな声で叱責し、その時の医学生は、正に蛇から睨まれたカエルの様であった。特に女性の医学生に対する言い方は、きつく、「もう、医者になるのを止めたら・・・、他の職に就いた方がいい・・・」などと言われて、泣き出す女医の卵もいた。

○専門4年、4月22日(火)晴。
 オペを見学した。外科医って大変だと思う。朝の9時からオペを始めて、夜の9時になってもまだ終わらないケースもあるなんて。やはり、医者は、特に外科系は、体力勝負って感じだ。教養部に行って、高橋晄正氏の講演を聴いた。先生は、予想に反しておだやかで、真面目そうな学研肌の人であった。医者になるのは簡単だが、本当の医者になれるのは難しいなあ。


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