定年後、いきなりいい趣味をと言われても、出来ない。出来ている人は、それなりにそれで努力してきた人。高学歴で、いいポストに就いて、仕事一途で、時には、それのみで自分の存在感を味わって来た人間にとって、趣味を新しく自分のものにすることは、なかなか難しい。 生きる上で、仕事以外に、やってみると実に面白いこと、沢山ある訳であるが、そのことを実感してない人にとっては、導入の段階だけでも、至難の業である。
「ナポレオン・ヒル」の成功哲学の理論を思い出すといい。歳に関係なく、子どもの様に好奇心を失わずに、何事にも目を輝かして、野次馬根性的精神で世の中をもう一度、見直すことである。
最近、都会では、アフター５に、いろんなことに挑戦している年配の男性がいる。それも、めりこんでしまうぐらいに。皆の前で上手に唄えば、多くの人から拍手をもらえるし、ダンスにしても、それなりにいろんな段階があって、上手になれば、大会まで出場ということになる。会社でのストレスを、自分なりに別の世界で解消できれば、もう、それだけでも、充分であろう。
理想的には、仲間がいること、それでいて、一人でもそれなりに出来て、しようと思えば、１時間以上、それに没頭できるものがいいでしょう。直ぐに出来る趣味は、不思議に、直ぐに飽いてしまう。ちょっと出来そうでないかも知れないが、自分なりに努力すれば、出来そうな気がすることがあれば、是非、チャレンジしてもらいたい。
体を動かす趣味も大切で、無理なく、生涯続けられる感じの運動を、週２回前後するといいでしょう。２つ以上の趣味のグループに属することが出来て、更に、１～２年に１度は、新しいことに挑戦する感じで、出来るだけ長く続ける様に努めること。決して相手の欠点を指摘する様なことがない様にして、お互いに教え合い、助け合って、ギブが３なら、テイクは、１ももらえればいいと言った広い気持ちで行くことである。
人生、仕事だけでは、つまらないですよ。現役の人は、今、趣味らしい趣味がなければ、今からでも自分なりに見つけて、それなりに、努力してみては、如何でしょうか。そこには、自分で切り開いて行く感じの、味わい深い人生が横たわっていますヨ。
私の場合、続かなかったことの方が多い。機会があれば、又、ヨーガや太極拳（剣）や卓球（自宅に卓球台がある）やサイクリングをしたい。日本画（水墨画）や囲碁や将棋も、再開したい。晩年には、陶芸をするつもりでいるが・・・。
