<3817> 奈良県のレッドデータブックの花たち(238)ヘビノボラズ(蛇不登) メギ科
[学名] Berberis sieboldii
[奈良県のカテゴリー] 絶滅寸前種
[特徴] 湿地やその周辺に生える落葉低木で、よく枝を分け、大きいもので高さ2メートルほどになる。枝は赤褐色を帯びる。葉は長さが3~9センチの長倒卵形で、先は鈍頭。基部は細くなって葉柄のようになり、主に短枝の先に集まって互生する。葉の質はやや革質で、両面とも無毛。また、葉の縁には鋸歯状の刺毛が見られる。
花期は5月で、短枝の先に総状花序を出し、明るい黄色の花を複数個垂れ下げる。花は直径6~7ミリの6弁花で可愛らしい。液果の実は直径数ミリの球形乃至は楕円形で、熟すと赤くなる。実は遅くまで残り、花と実が同時に見られることもある。
[分布] 日本の固有種。本州(中部地方の南西部、近畿地方)、九州。
[県内分布] 奈良市
[記事] 枝々の葉腋に鋭い刺があるので、ヘビも登れないとい意によりこの名がある。「現在確認されている産地は大和高原の2カ所であり、個体数も非常に少ない」とレッドデータブックにある。産地の確保には湿地の保護が求められる。 写真はヘビノボラズの花(左)と実(右)。
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