大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2022年07月02日 | 植物

<3817> 奈良県のレッドデータブックの花たち(238)ヘビノボラズ(蛇不登)       メギ科

            

[学名] Berberis sieboldii

[奈良県のカテゴリー]  絶滅寸前種

[特徴] 湿地やその周辺に生える落葉低木で、よく枝を分け、大きいもので高さ2メートルほどになる。枝は赤褐色を帯びる。葉は長さが3~9センチの長倒卵形で、先は鈍頭。基部は細くなって葉柄のようになり、主に短枝の先に集まって互生する。葉の質はやや革質で、両面とも無毛。また、葉の縁には鋸歯状の刺毛が見られる。

 花期は5月で、短枝の先に総状花序を出し、明るい黄色の花を複数個垂れ下げる。花は直径6~7ミリの6弁花で可愛らしい。液果の実は直径数ミリの球形乃至は楕円形で、熟すと赤くなる。実は遅くまで残り、花と実が同時に見られることもある。

[分布] 日本の固有種。本州(中部地方の南西部、近畿地方)、九州。

[県内分布] 奈良市

[記事] 枝々の葉腋に鋭い刺があるので、ヘビも登れないとい意によりこの名がある。「現在確認されている産地は大和高原の2カ所であり、個体数も非常に少ない」とレッドデータブックにある。産地の確保には湿地の保護が求められる。 写真はヘビノボラズの花(左)と実(右)。

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