大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2022年01月16日 | 植物

<3651> 奈良県のレッドデータブックの花たち(164) センリョウ(千両)               センリョウ科

                  

[別名] クササンゴ(草珊瑚)

[学名] Sarcandra glabra

[奈良県のカテゴリー]    希少種

[特徴] 暖地の林内に生える常緑小低木で、高さは50センチから大きいもので1メートルほど。葉は長さが10~15センチの長楕円形から卵状楕円形で、先が尖り、縁に鋭い鋸歯が見られ、短い柄を有して対生する。

花期は6~7月で、枝先の花序にごく小さな淡黄緑色の花が集まりつく。花は両性花で、花弁も萼片もなく、子房の側面に雄しべが1個つく。実は核果で、直径数ミリの球形。冬に入ると朱赤色に熟す。

[分布] 本州(南関東地方、東海地方、紀伊半島)、四国、九州、沖縄。国外では東アジアからインドの一帯。

[県内分布] 上北山村、十津川村。

[記事] 庭木や鉢植えにされることが多く、実のついた果期の枝木は花材にされる。園芸種には実が黄色のキミノセンリョウ(黄実千両)がある。栽培品は多く、珍しくないが、野生は自生地も個体数も極めて少ないのでレッドリストに上げられている。  写真はセンリョウの花(左)と実(右)。ともに栽培起源のもの。

   未来は想像の域

   想像は経験が基なれば

   経験が豊富ならば

   想像も豊かになり

   未来をよりよく

   見通せることになる

   もちろん これは

         確率的なことだけれど