大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2020年11月19日 | 創作

<3232>  写俳百句  (14)   日の出の印象

                 昇り来る立冬過ぎの日の香     香(かほり)

                     

 写真は青垣の山の端から昇り来る太陽である。立冬より十日後の十七日、大和平野の一角に当たる我が家の二階窓越しに撮ったもの。午前六時五十分ごろ。日月は移ろい、日の出は随分南寄りになって、時も遅くなった。

 この日は好天で、日中は暑さを感じるほどの陽気になり、山野の紅葉が見事な秋の一日となり、テレビのローカルニュースは、よく知られる談山神社(桜井市)の紅葉が見ごろであることを伝えた。

 太陽が二つ。一方が幻のように写っているのは撮影に当たったカメラ側の事情による。詳しくは説明し難いが、窓越しが一因と思える。レンズはズーム300ミリほど。カメラは手持ち。  写真の左端は龍王山付近。

 今日十九日も好天で、暖かく、日向で動くと汗ばむほど。冬とは到底思えない気温上昇。やはり、地球温暖化ということなのであろう。言葉では冬とするものの、この暖かさは秋である。