<1395> 雨の少ない秋
新しき 落葉敷く道 はや一年
大和はこのところ雨が降らず、この時期にしては暑い日が続き、扇風機がまだ仕舞えずにいるほどである。今日は川上村の馬の鞍峰登山コースのかくし平まで歩き、途中、明神滝に立ち寄った。雨がないため山道は潤いを失った肌のようにかさかさした感じがあった。大迫ダムのダム湖もこの時期にしては水嵩が少ないのが感じられたのであったが、水量の多い明神滝も昨年と比べ、半分ほどの流量に見えた。
昨年は十月九日に訪れ、その日は雨模様で、滝の飛沫と雨によって体が濡れたが、今日は飛沫がかかることもなかった。滝の流量に違いがあるからに相違ない。とにかく、今年の秋は雨の気配がない。 写真は川上村の明神滝。左は昨年十月九日、右は今日十月二十一日の滝。なお、標高約一六〇〇メートルの大台ヶ原は紅葉真っ盛りのようであるが、標高約九〇〇メートルのかくし平の辺りはまだ紅葉に至っていないが、そこここに見られる栃の木の巨木だけは、既に黄葉を終え、山道に新しい落葉が散り敷いていた。一年の巡りはほんに短いものである。