<1262> 大和寸景 「 お水取りの準備が行なわれている東大寺二月堂界隈 」
修二会待つ 辺り時めく 二月堂
三月一日から東大寺の二月堂で、修二会のお水取りが二週間に渡って行なわれる。今日はこのお水取りの準備がなされている二月堂界隈を歩いた。厚い雲に被われた曇天で、冷え込んだが、お水取りに用いられる大松明の竹が揃い、また、掲示板にはお水取りへ向かう僧侶の心意気が絵詞として書き出されるなど、二月堂の辺りはお水取りへの動きがあって、春に向かう明るさのようなものが感じられた。
一方、二月堂の近くでは、まだ縮こまって見えるけれど、奈良を代表する春の花で知られる馬酔木が咲き始め、五分咲きほどの紅梅も見られるなど、辺りの木々も春めいている。両方ともお水取りのころには満開になるだろう。写真は左から準備された大松明の竹。二月堂の掲示板の絵詞。咲き始めた二月堂へ向かう石段脇の馬酔木。二月堂階段奥の紅梅。 馬酔木咲き始めたるなり 春を呼ぶ修二会の二月堂までの道