大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2012年11月16日 | 写詩・写歌・写俳

<441> 小春日和

      小春日や 塔の眺めも 長閑なり

 朝方は冷え込んだが、日中は暖かく、大和は小春日和の一日だった。小春とは陰暦十月の異称で、現在の十一月に当たる。小春日和は天気のよいこのころのぽかぽか陽気を言う。今日はまさしくそういう日であった。

                                                                                          

  この好天に誘われ、斑鳩の里の法起寺周辺を歩いた。休耕田のコスモスは終わり、稲刈りの済んだ田が広がって見え、塔の眺めにも何か一段落したという感じがあった。これからはこのような小春日和の日があるかと思えば、しぐれる日などもあったりして、徐々に冬へと向う。

  紅葉は里山から平地にも至り、ここ十日間ほどが見ごろであろうか。長谷寺、談山神社、奈良公園等々の紅葉に「今が見ごろ」という便りがしきりである。斑鳩の里の竜田公園のもみじも色づき始めた。どことも紅葉まつりを開き、紅葉狩りの人出に拍車がかかることを期待しているようである。  写真は初冬の田園風景 (後方は法起寺三重塔)。