<438> 2012・紅葉 (鳥見山自然公園勾玉池)
紅葉を 映し池水の 静かなり
紅葉が大和では低山帯まで下りて来た。今日は宇陀市榛原の鳥見山自然公園の勾玉池に出かけた。ツツジの名所で、春には花が楽しめるところであるが、カエデの類やドウダンツツジなどの紅葉する樹木も多く、この時期は紅葉まつりが行なわれ、近隣の人々がよく訪れる。今日はときおり日差しが射す空模様で、紅葉狩りには今一つの天候だったが、それでも絵を描くグループやカメラを持った人たちが朝から訪れていた。
勾玉池は管理が行き届き、ジュンサイやセイヨウスイレンなどが生え、水が澄んでいるため、水面に映り込んだ紅葉が美しく見える。スイレンは咲き残りが少々見られたが、夏が花の盛りで、夏には絵になるところである。車が横付け出来るので訪れやすい。少し宣伝めいたが、近くにはボタンやサクラ、モミジの名所で知られる長谷寺があり、健脚には歩くことも奨められる。
紅葉前線は日に日に山を下り、勾玉池の紅葉は今週いっぱいが見ごろではないかと思われる。妙なもので、熱帯地方原産のセイヨウスイレンは常緑で、紅葉しないが、在来種のヒツジグサは四季に変化があり、紅葉する。池にはヒツジグサが繁茂していたが、現在は代わってジュンサイが水面を席巻している。ジュンサイも在来で、黄葉し、その色合いが楽しめる (下段の写真)。