マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

追え!キムタクご飯

2017-11-14 23:47:59 | マクロス短編
長野県塩尻市の小学校に海外は勿論、その地域以外の日本人は知らないご飯がある。
その名はキムタクご飯。
超マイナーな日本地方食文化である。

                     【西暦2010年12月3日.マクロスシティ.官舎】
寒くなったマクロスシティの冬。
アラスカの寒さは尋常ではなく、震えている人が多くいた。
その震えるマクロスシティの新統合軍官舎のベランダに大量の壺が置かれている。

チェヨン「もう完成しているかな、キムチ。」

それはチェヨンが作っていたキムチの壺であった。
もうそろそろ完成する予定らしい。
完成するキムチのツボには名前があり。

本国号
(本場韓国の味)
日本号
(和風キムチの事:本場の辛さやにんにくの風味が合わず日本人独自で改良。)

などとそれぞれの地域出身者になった味わいになっている。
この風習は横須賀の士官学校時代から続いている。

望月千代「チェヨン、日本号ある?」

チェヨン「あるけど、今確認するね。」

千代はチェヨンの作るキムチが好きで、キュウリの漬物と交換する形で冬になるともらいに来る。
無論、他の同期生も・・・・
チェヨンは日本号の壺の蓋を取り完成を確認する。
千代から預かったタッパにキムチを入れ、千代に渡す。

チェヨン「そう言えば買い物したの?」

望月千代「うん、久しぶりにキムタクご飯作ろうとね。」

チェヨン「キムタクご飯?」

チェヨンは千代が買い物し作ろうとしているキムタクご飯の単語に反応する。
日本人より日本の知識に精通しているチェヨンは聞いた事がない。
一体なんだろうか・・・・・・

キムタク・・・・・・・キムチ・・・・・タクワン
=キムチタクワン。

チェヨン「キムチとタクワンの合さったご飯?」

望月千代「おぉぉぉご名答・・・・・」

名前を聞いて何が入っているか分かった。
そうキムチとタクワンが入っている。
それに加えベーコン4枚も入っている。

望月初芽「姉さん、キムチ入手した?」

望月千代「入手したわ、今ね。」

ジープに乗ってきた千代の妹がやってきた。
初芽は仕事中であり、MPの腕章を腕につけベレー帽を被っている。
無論、初芽もこのご飯を心待ちにしている。

望月初芽「ではキム軍曹これで失礼します。」

チェヨン「どうも。」

望月千代「じゃぁ家まで飛ばして。」

望月初芽「了解」

初芽は千代を乗せてそのままジープに乗って何処かへ行ってしまう。
チェヨンはそのまま見送るが・・・・・・

チェヨン「あぁぁキムタクご飯の詳細聞き忘れた!せっかく作ろう考えていたのに!!」

キムタクご飯のレシピを千代に聞くのを忘れた。
なんとかして千代を呼び戻そうとしたが、もう既にジープは遠い所にあった。
チェヨンはどんどん遠くなっていくジープに膝をついて見ているしかなかった。
数分間そうしている、周りにはバイクの走る音が・・・・・

チェヨン「そうだ、自分で検索すればいいんだ。っつ・・・・・なんで最初から考えなかったんだろう。」

そんな状況下でどうしようもない。
だったら最初から調べればよかったと・・・・
さっそく自室のパソコンで調べた。

                         【レシピ】

炊きたてごはん(少し固めがおすすめ)
=2合分

ベーコン(豚肉でも代用できます)
=4枚

キムチ
=90グラム

たくあん
=90グラム

薄口しょうゆ
=小さじ2弱


=少々

チェヨン「おぉぉレシピあるんだ、検索してよかった。」

チェヨンが見つけたのはとある食文化保存プロジェクトのサイトである。
調べてよかったと感激するが、ある事に気がつく。

【編集者名前】
望月千代
【出身】
旧日本国.長野県佐久市
【職業】
軍人

チェヨン「千代!?こんな事をしているの?!」

そのサイトのページの編集者は千代であった。
まさかそんな事をしているとは、チェヨンは思ってもいなかった。
チェヨンは調べたレシピを元に食材を集めた。
食料自給率も回復しているので、必要としている食材の欠品はなかった。

チェヨン「やったなんとかキムタクご飯ができた。」

なんとか集めた食品でキムタクご飯ができた。
実際に食べてみると案外美味しくね、チェヨンの表情は明るくなった。
あまりの美味さにどんどん作ってしまう・・・・・

美味さにはまるのもいいのだが・・・・・・・・・・・・
その結果の翌日・・・・・・・基地にて・・・・・・

望月千代「であまりの美味さに作り過ぎて飽きて、残りは・・・・」

スレイド「お裾分けと?」
新統合陸軍.スレイド・オーケン軍曹

チェヨン「そうです。」

望月千代「昨日、作って食べたばかりなんだけどな。」

作り過ぎて途中で飽きてしまい、大量に残ってしまい周りにお裾分けする事になる。
千代やスレイド.信一郎.セヨン.宮村雪などの面々にキムタクご飯を渡す事になる。
昨日食べたばかりの千代はその日のうちに全部食べきる。

理由は勿論。

望月初芽「姉さん、またキムタクご飯?飽きた県民だよ。」

と初芽に文句言われるから。
初芽は飽きっぽい、2日連続のカレーでも文句言うから。

チェヨンは作り過ぎて周りに配る事になるが、このおかげでキムタクご飯は新統合軍内部で有名になり。
口コミによりどんどん広まり、一般国民にキムタクご飯が浸透する事になる。
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