30代初めに槍・穂高を縦走して以来、北アルプスは遥か彼方の山でした。
山酔会でも北アルプスの山行はありましたが、いずれもベテランが参加するパート山行での計画が多く、参加できませんでした。その記録写真を拝見するにつけ、もう一度あの槍・穂高を間近で眺めたいと願っていた折、山酔会の7月山行が双六岳・三俣蓮華岳で企画されました。
地図で調べると宿泊する山荘のある鏡平は槍・穂高連峰の絶好の眺望地とあります。是非参加したいと幹事のYさんに相談したところ、北アルプス登山に備えて丹沢でのトレーニング登山を3回計画しているので参加したらどうかと言って頂きました。そのうち7月1日の鍋割山、7月16日の檜洞丸に参加しました。そして「暑い暑い丹沢登山をクリアしたのだから、大丈夫!北アルプスに行きたいものは連れて行く」と言っていただきました。
昨年の尾瀬山行で山小屋連泊がありましたが、雨のため燧ケ岳と至仏山登山は諦め、尾瀬沼・尾瀬ヶ原トレッキングコースを選択したので、大きな重いザックを担いでの登山は近年ではありません。
双六岳は2,880mですが、大きなザックは双六小屋に置いてサブザックで登る計画です。しかし2,600mにある双六小屋までは背負って登らなければなりません。荷物は最小限に減らしましたが、ザックを計ったら6キロほどあり、多少不安を抱えての参加でした。
7月24日(火)貸し切りバスで横浜を17時に出発。双葉サービスエリアで南アルプス市在住のSさんを乗せて参加者男性6人、女性11人が揃いました。塩尻の宿泊施設で入浴・仮眠し、翌朝の5時に出発。途中のコンビニで幹事が手配してくださった朝食のお弁当とお茶を受け取り、昼食を各自購入。バスの中で朝食を済ませ、Sさんから頂いた李「貴陽」も美味しくいただいて、一路、新穂高温泉へ。山間の道路をかなり長く走り7時過ぎに到着。トイレを済ませ、ストレッチをしていよいよ出発。前方に山が見え、期待が膨らみます。(7時25分頃)
今日宿泊する山小屋は鏡平山荘(標高2,290m)。新穂高温泉は1,090mですから1,200mほど登ることになります。
林道を歩いていくと、やがて右手の崖の大きな岩の間から冷気が出てきています。風穴です。
ザックを下ろし休憩。(8時11分)
さらに進んで緑豊かな林の中を行くと、大きなシシウドが花をつけていました。(8時43分)
9時頃「わさび平小屋」に到着。トイレを済ませ、冷たい清流に手を浸して寛ぎました。
橋を渡ると徐々に上り坂になる。(9時38分)
11時5分、秩父沢出合に至り、ここで昼食になりました。小さなサンドイッチとジュースで昼食。
このあたりから急登になりしかも暑い!「気温が29度もあるよ!」リーダーのYさん。
先頭を行くのは会長のKさんですが、最年長の私を気づかってすぐ後ろを登るよう配慮していただき、必死についていきました。12時22分、「イタドリヶ原」を通過。暑かったが丹沢でのトレーニングが生きたようです。
「シシウドヶ原」に到着しベンチに座り休憩する(13時8分)。雲の下にジャンダルムが見えて感激!
山酔会の仲間にこの風景をラインで送る。
モミジカラマツ・クルマユリなどの花が咲いていました。14時7分に最後の休憩。
14時40分、ようやく鏡平に到着!残念ながら穂高の上には雲が垂れこめています。
ともかく鏡平山荘に行って荷物を下ろす。山酔会に割り当てられた部屋は二階で男女一緒の大部屋でした。
山荘での夕飯の後、皆で再び鏡池に槍・穂高を見に行きました。槍・穂高連峰にかかっていた雲は次第に消え、峰々が夕日に紅く染まって素晴らしい景色です。穂高の上には月も上がり、池に映った槍・穂高と月の饗宴です。
この景色を見ただけで苦労して登ってきた甲斐がありました。
明日は出発が早いし、疲れていたので、皆早めに就寝しました。
ほんとうに素晴らしい眺めですね!
そして夏の北アルプスらしい写真がたくさん!