至誠と実行

新しい時代は、皆が為に生き合う時代でありたい。生かされている自分であることに感謝して未来に徳を残したい!

天地の恩

2013年02月07日 13時45分20秒 | 日記
2月7日(木)

二宮尊徳公は夜話の中で次のように語られました。


恩を受けながら、その恩に何も報いないでいることが多くないかい。徳を受けながら報いない者は、自分の今後の繁栄だけを願って、その根本について考えずに捨ててしまっているから、自然に幸福を失ってしまうんだよ。
良く徳に報いる者は、将来の繁栄なんか後回しにして、その前の精一杯の努力のほうに力を注ぐから、自然に幸福となっていくものさ。
よくよくその根本について考えぬいてごらん。自分の身体の根本は両親がはぐくみ育ててくれたおかげだろ。
その両親は祖父母が真心こめて育ててくれたおかげで、また祖父母はその両親の丹精のおかげなんだ。
こんな具合にさかのぼって究明していくと、結局、大自然の奥深い心からつくられてきた命ということになる。
 だから天地というのは大父母ということになるな。
そこでワシは、天地や大自然のことを「元の父母」と呼ぶのだ。
われも人も、一日でも長生きしたいと思う心や惜しい欲しいと思う心は、誰も同じだ。というのも世の中の人は明日も明後日も太陽が変りなく出て、いつまでも変わりないと思っているからだ。もし明日から太陽が出ないということになったらどうするんだ?その時は一切の私心執着や長生きしたいとか惜しい欲しいもあるもんじゃない。
だから天地の大恩のありがたいことは実にはっきりしているんで、この天地の恩に報いる心構えを持つことが特にだいじなんだよ。このことをよくよく考えてみなさい。(夜話より)




天地の恩に感謝して報いる心を持つことが大切です。


これは時代が変わっても変わることのない、心構えであると思います。




西村 甲汪



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