ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

芭蕉が教えてくれました

2019年03月22日 13時52分27秒 | 俳句

 山吹や宇治の焙炉の匂ふ時

 おくのほそ道の勉強から、芭蕉全句に学びを広げ、ひとつひとつワードに入れながら鑑賞していました。そこで、この句にたどり着き、いままで語源を知らないまま使っていた言葉にハッとした次第。島津睦子先生のパン教室で20年近く前に手作りパンを習っていた時、二次発酵をホイロと言っていたのですが、何の疑問も持たずに今に至ってしまいました。ここで、この「焙炉」が「ほいろ」と読むのを知り、そういうことだったんだ!とびっくり・・。

 ところで、先日の私のおくのほそ道の疑問点、古文書研究会の先輩I氏に聞いてみたら、調べてくださり、疑問が氷解しました。一般に出回った木版の読み物の奥の細道が、そもそも間違っていたのです。井筒屋と橘屋の版元が悪かったのでした。それ以外のものは、みな「落」ではなく「流」なんです。

 そこで、木版の印刷物ではない芭蕉自筆の本が岩波書店からでているので(それも文庫で)、図書館で借りて、木版ものと比べてみたら、えらく違っているのです。さらに迷いの森に入り込んでしまいました。借りている2週間では時間が足りないので、ネットで本を買いました。が、文庫なのに、ゆうパックだから、再配達になってしまいました。ちょうど午前中に医者に行っていて、残念でした。ゆうパックでも、手渡しじゃなくていいのに、本当にごめんなさい!

 還暦すぎて、20年前のことが判明してびっくりな、ある意味、事件でした。へええー、ほいろって、そういう漢字だったなんて、今、わかりました。芭蕉さん、ありがとう!

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4 コメント

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ほいろ・ほうろ (笛吹きワイフ)
2019-03-24 11:04:10
ホウロって読んでました。
ほうじ茶作ったりゴマいったりするために持ってます。
フライパンでもできるけど専用のホウロは便利。
芭蕉の頃からあったんですねえ。
お鍋ですか? (黒二毛(管理人))
2019-03-25 13:28:38
もともとは、木枠に和紙が張ってあるもののようで、海苔やお茶などをあぶったそうです。
でも、和紙ではコーヒー豆は焙煎できません、きっと。ガス台に直接かけたら燃えちゃいそうだし・・。
もしかして、ホーローでできているとか??
ホイロ用小鍋といった感じでしょうか。
素焼きの土鍋です。 (笛吹きワイフ)
2019-04-03 23:46:59
直径が15センチくらいで上に10センチ位の入れ口があり底を直接コンロであぶります。脇に持ち手が付いているのですが、それが空洞になっていて中身を出す事ができます。お茶もゴマもほんの少しいぶすだけです。
土器、みたいですね? (黒二毛(管理人))
2019-04-04 11:02:54
素焼きの土鍋というと、ついつい、土器と思ってしまいます。
とても便利そうで、いいなあ。
どうも私は茶の心がわからず、おいしいお茶を入れることができません。困ったものです。

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