江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

セミも鳴かずば喰われまい

2019-09-21 | 随想
セミの合唱?に聞きほれていると、突然あたりの空気を引き裂くようなけたたましさで鳴く声がした。
声がする方へ近づくと羽をバタつかせているセミを見つけた。

よく目を凝らしてみると、大カマキリに捕まっていた。
何ということか。



セミの方が大きくて力強いと思っていたのに、カマキリに餌食になるとは思ってもいなかった。
大きなセミが逃げられないとは、カマキリはセミの急所を知っていているのかも知れない。

セミはけたたましく鳴くが折角カマキリが捕らえたのに、邪魔する訳にもいかず早々に立ち去った。

このカマキリも300匹孵化したうちの生き残ったたった1匹かも知れないし、卵を産むための栄養になるセミを逃がすことをしてはいけない事だ。


 暫くするといつの間にか、セミの合唱は元に戻っていた。
地上に出て僅か一週間の命なのに、さらに短かったひと夏の命。
しかし、カマキリの子孫を残す役割を果たした。

命を巡る真夏の弱肉強食は小さくとも尊い攻防戦だった。

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