老年的超越。自分が宇宙という大きな存在につながっていることを認識し、死の恐怖が薄らいだり、他者を重んじる気持ちが高ぶったりする状態をいうそうです。要は、老いを受け入れ、幸せな老後を過ごす心境になることでしょう。
幸せ感の高い、90歳以上の高齢者が抱く気持ちには共通したものがあるといいます。
①一人でいるのも悪くない②以前のようにできないことを悔やまない③良いことも悪いこともあまり考えない④周囲の人への感謝⑤十分に生きたという感覚、です。
こうした境地に到達する老年的超越を得るのに、一番関係しているのは「年齢を重ねること」といいます。そういえば、「念ずれば花開く」で知られる詩人の坂村真民さんは「天才でないものは 一年でも長生きする それより他に 自分を救い 自分の花を咲かせる 道はない」と書いていました。
100歳以上の人たちの特徴を調べている慶応大医学部百寿総合研究センターの広瀬信義特別招へい教授は「好奇心が旺盛、社交的、きちょうめんという特徴が共通している」といいます。
老いることを不幸ととらえ、「いつまでも自立していなければ」と思いがちな人は老年的超越を得られにくいそうです。過去に戻れない以上、今が一番若いのです。以前のようにできないことが起こったら、そのとき対策を考えます。
東京で両親の墓参り、高校の古稀同期会、中学校の恩師の偲ぶ会などがあり、26日から30日まで東京に行きます。ブログはしばらく休みます。