団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

「終わった人」は横一列

2019-05-06 09:24:14 | 健康・病気

「定年って生前葬だな。これからどうする」とうたう内館牧子さんの小説「終わった人」(2015年発行)を読み終えて、あとがきに目を通していたら、次の文章がつづられていました。

私も還暦を迎え、友人知人は次々に定年を迎えた。同時にクラス会や昔のサークルのOB会や、数々の会合がひんぱんに開かれるようになった。もちろん、私も愉しみに出席していた。

その時、それらの会でふと気づいたのである。若い頃に秀才であろうとなかろうと、美人であろうとなかろうと、一流企業に勤務していようとしまいと、人間の着地点って大差ないのね……と。着地点に至るまでの人生は、学歴や資質や数々の運などにも影響され、格差や損得があるだろう。だが、社会的に「終わった人」になると、同じである。横一列だ。

この横一列を受け止められないと、その後の人生は生きづらいことになる、と私は思います。「不遇な時代が長かった」と先輩にいわれ、「仕事が面白かったので考えたこともなかったが、そうか、僕は不遇だったのか」と感じるような私ですから、横一列に素直に並べた気がします。

編集局幹部から関連会社の社長になった先輩の男性は、「終わった人」になってから、OB会に顔を出しません。社長時代までは、肩書や「さん付け」で呼ばれていました。それが、OB会では先輩から「君付け」か、「呼び捨て」です。着地点までの人生が恵まれていたから、呼び捨てにされるのがつらいようです。

私は「世間を狭くすることはないのに」と思いますが、「終わった人」になったら、人それぞれです。

 

 

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