バランスの司令塔となる小脳と三半規管を鍛えることで平衡感覚を訓練し、めまいを予防します。
横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科の新井基洋部長によると、小脳のトレーニングは右利きの人は右手を前にしっかり伸ばして親指を立てます。左手の人差し指をあごに当て、頭を動かさないようにします。右手を左右に30度ずつ動かし、目は右手親指の爪を追います。
目を動かすことで小脳を鍛えることになります。最初は1~10を数えながら行い、慣れてきたら20まで増やします。
三半規管のトレーニングは右利きの人は右手を前に伸ばして親指を立てます。今度は首を30度ずつ左右に倒しながら、右手親指の爪を見ます。これも初めは1~10、慣れてきたら20まで増やします。
もし、右手親指から目が外れやすい場合は、三半規管の機能が低下している恐れがあります。新井部長は眼科医に受診するよう勧めています。