団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

「無理に食べさせないで」とリビング・ウィルに追加

2013-11-28 09:53:21 | 健康・病気

私は重篤な病気にかかったとき、延命措置はしないようリビング・ウィル(生前の意思)に書いていますが、「食べたくない」という意思を表示したら、無理に食べさせないように付け加えます。103歳の女性が「食べたくない」と言って食物を口にしなくなってから、1週間後に亡くなった話を聞いて確信しました。食べ物を口にしないということは、生命体としての人間の命の灯が消える前の「通過儀礼」と思えるからです。それが「安らかな死」につながると信じます。

23日夜、NHKテレビで放映された「認知症800万人時代 母と息子 3000日の介護記録」を見ました。NHKのディレクターだった相田洋(ゆたか)さん(77)が認知症の母を100歳で看取るまでの8年間を、家で介護しながら撮影した映像です。

相田さんは、食べることをやめた母親になんとか食事をしてもらおうと苦心します。流動食にして、スプーンで口に入れます。母はごくんと飲み込みますが、食道ではなくて気管に入り、誤嚥性肺炎を発症します。

高齢者はものを飲み込む嚥下能力が衰え、食べ物を食道に送り込むことが困難になります。番組は、相田さんの体験に基づく考え、医師、介護福祉士ら専門家の意見を交えながら進められました。誤嚥性肺炎(死因はこの病名でした)の恐れを指摘された相田さんは思わず叫びました。「母を私が殺したのですか」

遅かれ早かれ助からない病状だったのです。食事を拒否した相田さんの母は間もなく実に穏やかな表情で亡くなりました。

食べ物が口に入らなくなったら「死ぬべきとき」であることを悟りました。そして、それが「安らかな死」につながることも。

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