団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

一度しか会わないのに記憶に残る人②

2020-10-13 11:42:24 | 健康・病気

新聞記者をしていたので、取材で一度しか会わない人はよくあります。その人の名前も忘れてしまったのに、その人が話したことがその後の取材のありかたの指針になりました。

初任地の高松市でのことです。なんの取材で行ったのかも忘れたのですが、精神病院を訪ねたことがあります。中年男性の院長の案内を受けながら、鉄格子の中の入院患者を見て回りました。壁にフランス語やドイツ語を書き連ねている男性がいました。「彼は割りばしで刺して人を殺しました。語学は天才的な人です」と院長は話しました。

精神病院での取材は初めてなので、あれやこれやといろいろな角度から聞きました。素人記者の質問に丁寧に答えてくれた院長は最後に「君はストーリーをつくって取材をしていないのがいい」と言いました。

記者家業が長くなると、記事のストーリーを初めから描いて、それに合ったデータを集めるようになるといわれます。取材に時間がかからないうえ、掲載記事の扱いも想定できるからです。記事は「10聴いて1書く」と指導されますが、「1聴いて1書く」ができれば実に効率的です。

院長が言った「ストーリーをつくった取材をしない」が、私のその後の取材姿勢になりました。

 

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