団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

心臓マッサージで生存率は2倍に

2017-10-24 09:53:21 | 健康・病気

心臓が止まった人は、心臓マッサージなどの救命処置が行われないと、1分経つごとに救命率が10%下がるとされます。119番をして救急隊がすぐに到着して、救命救急法にとりかかれば、助かるのではと思いたいのですが、救急車が到着し、救命救急活動に入るまでの平均時間は13.6分です。手遅れのケースが大部分なのです。

消防庁のまとめによると、市民による心臓マッサージが施されると、生存率は2倍に上がり、AED(自動体外式除細動器)を使用すると、生存率はなんと10倍にはね上がります。

「最新の一次的救急処置について」の講演・実演をした明治国際医療大学救命救急学科の木内賢一准教授は「市民による心肺蘇生法が広がっていけば、死ななくてもよい人たちを救命することができるのです」と話しています。

心停止した人の心臓マッサージをした体験はありませんが、目の前で意識を失い、転倒した男性の救急処置をしたことがあります。柔道整復の専門学校で、心肺蘇生法の授業を受け、実技試験に合格した8年前のことです。天神橋筋商店街の裏通りを歩いていたら、前方の中年男性がくらくらと頭を回転させて、そのまま仰向けに倒れました。

救命救急法を習ったばかりでしたから、余裕を持って救命処置に当たりました。転倒して頭を打っていないことを確認し、耳を口元に近づけると呼吸音が聞こえます。胸に手を置き、心臓の拍動を感じました。狭い裏通りで車が通る心配はないので、男性を道路わきに運ぶ必要もありません。

そのうえで、携帯電話で119番をして、命には別条がないことや倒れた場所などを連絡しました。救急指令から「知り合いの方ですか」と尋ねられたので「通りがかりのものです」と答えると、「あとは救急隊がやります」と言われました。事情聴取でもされるのではと思っていましたが、立ち去ってよいとのことでした。

救急車が到着して、男性を担架に乗せて車に運び込むのを見て、現場を引き揚げました。その間十数分、商店の人たちも出てくることはなく、通行する人が何人もおりましたが、わきを避けて通り過ぎて行きました。

 

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