団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

若年性認知症の症状を患者本人として伝えたい

2017-10-05 10:01:04 | 健康・病気

65歳未満の人たちに発症する若年性認知症。厚労省の推計では、10万人当たり47.6人がこの病気にかかり、患者数は全国で3万7800人とされます。

淀川区民センターで先日開かれた「若年性認知症の医療と支援」をテーマにした講演会を聴いてきました。この中で、若年性認知症患者でチームcorekara代表の佐治雅子さん(57)が自らの異変から若年性認知症と診断されるまでの経過、女性仲間14人が佐治さんの生活を支えるチームcorekaraをつくり、これまで通りの生活を続けようとしていること、などがパワーポイントで紹介されました。

佐治さんは認知症患者の立場から発信しようと講演活動を仕事として続けています。この活動もチームcorekaraがサポートしています。佐治さんが講演する予定でしたが、数日前、転倒してけがをしたため、corekaraのメンバー2人が代わって説明しました。

佐治さんが自分の異変に気付いたのは2012年ごろでした。介護福祉士として施設で働いていた時です。数字が斜めに見えるようになり、相談を受けた記録が書けなくなりました。通いなれた道を間違うようになりました。

約束の時間に遅れるようになり、得意の料理の作り方を同僚に聞きました。バイクツーリングで走る旅行好きで、友人たちとの旅行プランは自分が作成していましたが、友人にお任せになりました。

脳ドッグを受けても異常なし、診療内科では軽いうつ病と診断されました。いくつかのもの忘れ外来を回った結果、信頼できる医師、中西亜紀・大阪市立弘済院附属病院副院長にめぐり逢い、2014年秋に若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。視空間認知障害を起こしている佐治さんから見える世界は次回に。

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