団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

出世競争から取り残されたから、今の自分の仕事がある

2016-06-13 09:24:32 | 健康・病気

高校時代の友人の男性と会食しました。団塊の世代ですから、今年は数えで古稀です。友人は大手電機メーカーで品質管理を担当し、その知識を生かして、定年後は経営工学研究所を設立しました。私立大学の客員教授、市立工業専門学校の講師を務める一方、品質管理の著書を書いています。

酒が進んだところで、友人がしみじみした調子で話し始めました。「50前のころから、後輩が私を追い抜いていきました。上司として仕えなくてはならなくなりました。仕事の実績でも、知識でも私の方が上なのに、やってられないよ、と思いました」

そこで、以前から求められ、会社からも勧められていた品質管理の協会に出向することにしました。そこで、国内外の品質管理の標準化と人材育成などに取り組みました。協会を定年で退職したあと、これまで培った知識を生かして、経営工学研究所を開きました。幸い、会社、協会時代の人的ネットワークから仕事の依頼が絶えないようです。

社長になれるのは、同期の中で1人、役員になれるのは1~2人、部長になれるのも十数人でしょう。同期のほとんどの人たちが出世競争からいえば、敗者になるわけです。友人は振り返って言いました。

「後輩が上司になり、出世競争から脱落してしまった。それなら、自分の持ち味である専門職を磨こうと考えて、会社を飛び出したことが今の生活につながっている。振り返れば、出世から落ちこぼれたことがよかったのかもしれない」

人生万事塞翁が馬です。私も同じような体験があり、それが整骨院を始めることにつながりました。その話は次回に。

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