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中国企業の負債は、2016年ですでに「全部の企業がつぶれるレベ ル」です。金 融機関から「利払いの追い貸し」を受けている

2018年10月17日 | 経済

中国企業の負債は、2016年ですでに「全部の企業がつぶれるレベ ル」です。
ところが、潰れてはいない。金 融機関から「利払いの追い貸し」を受けている


2018年10月17日 水曜日

中国経済と人民元が向かうところ(1) 10月14日 吉田繁治

【BIS】
中国の部門別の負債は、スイスの国際決済銀行(BIS)が集計して
います。BISへの大きな出資は、ロスチャイルド家の銀行であるイ
タリアのデルバンコです。BISは、中央銀行の上の中央銀行と言わ
れ、「国際金融マフィア」です。マフィアは、シチリアのゴッドフ
ァーザーのようなイタリア暴力団という意味ではない。各国の法と
は別の次元の、独自の内規、規範、価値観をもって行動する集団を
言います。
https://www.bis.org/

ドル基軸の外貨交換を、SWIFT(国際送金)の回線で統括している
ので、貿易と国際投資または借り入れをするには、BISへの加盟が
必要です。

BISから外貨交換を拒否されると、金融封鎖の北朝鮮のようになり
ます。人民銀行は、一国二制度のあと、1994年から、人民元をドル
ペッグの通貨(=ドル準備の通貨)にすることにより、世界の通貨
との交換性を確保したのです。


ドルとの交換ができないと、ドルでの支払いはできず、貿易はでき
ません。戦後の日本は、1ドル=360円の固定レートを守ることを条
件に、円とドルの交換性を得たのです。

■2中国の部門別負債が示す矛盾(簡略化するため3年毎:元データ
はBIS)
                   (単位:10億ドル)
     政府(GDP比) 世帯(GDP比) 企業(GDP比) 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2008年 1,152(29%)   757(19%)  3,928( 97%)
2011年 2,170(33%)  2,227(31%)  7,829(121%)
2013年 3,107(35%)  2,733(34%) 12,077(136%)
2016年 5,021(46%)  4,706(43%) 18,090(166%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
08年比  4.3倍      6.2倍      4.6倍
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
https://www.bis.org/statistics/totcredit.htm

表で注目すべきは、中国の企業部門の負債の増加の速さと大きさで
す。リーマン危機前の3.9兆ドル(429兆円)も、GDPの97%であり、
大きかった。(注)日本の企業の総借入は398兆円であり、GDPの
73%です。


その後、政府の誘導で、需要数以上の住宅建設を行います。住宅建
設は、借入金で行われますが、その住宅が世帯に売れると、不動産
業の負債は減ります。代わりに世帯のローン負債が増える。ところ
が、中国企業の負債は減っていません。

逆に、2013年には12兆ドル(1320兆円)、2016年には18兆ドル
(1980兆円)に膨らみ、GDPの166%に増加しています。年平均で、
2兆ドル(220兆円)の負債の増加です。


日本で言えば、企業負債913兆円にあたります。現在の企業負債
398兆円の2.3倍です。もし日本企業の借入金が2.3倍になれば、す
べての企業がつぶれるでしょう。(日本の企業負債)
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf

【中国の企業負債の水準】
中国企業の負債は、2016年ですでに「全部の企業がつぶれるレベ
ル」です。ところが、潰れてはいない。理由は、これも仲間内の金
融機関から「利払いの追い貸し」を受けているからです


追い貸しの分は、企業負債の増加になります。

近代化を目指す中国の不動産投資のうち70%は、住宅建設です。
2016年には、10兆元(160兆円)の不動産投資です。着工面積は、
12億平米(3.6億坪)。一戸平均を40坪として、900万戸です。日本
の10倍です。

建設原価が160兆円ですから、一戸平均原価は1800万円と、日本の
平均並みです。販売価格は、2200万円くらいでしょう。内装に500
万円はかかるので、最終的には2700万円の住宅と同等になりま
す。

中国の平均的な所得だけでは、この価格の住宅は買えません。親か
ら頭金を2000万円もらうか、または所得の多い階層が二軒、三軒と、
ローンで買っているのです。中国の富裕層は、日本でも不動産を買
い、2017年の公示地価を上げました。

都市部の平均世帯所得は、共稼ぎで400万円です。しかし、北京や
上海、シンセンなどの大都市部の住宅は、農村部の数倍高い。

平均でも一戸4000~5000万円付近と、世帯所得の10年分です。シン
セン、上海、北京では20年分以上です。住宅ローンが正常に払える
のは、年収の5倍までですからその2倍から4倍で
す。

人口は、日本の11倍(13.9億人)なので、住宅建設は約10倍。車の
販売も2800万台(2018年)。米国が1700万台付近、日本は中国の
18%の517万台です。

▼増え続ける企業負債

2013年から16年の企業負債は、毎年2兆ドルも増えています。これ
は、つじつまが合わない。

2016年の、不動産投資の負債160兆円分が、住宅建設後に売れたの
なら、住宅建設用の負債は、建設のときは増えても、竣工(完成)
して販売すれば、企業分の負債は減ります。ところが企業負債は、
毎年、不動産投資を超える2兆ドル(220兆円)増え続けています。
住宅建設分が、そのまま、企業負債の増加になっているので
す。

リーマン危機のあと、内需喚起のために、建設が増加した住宅の相
当部分が売れ残り在庫になって、販売価格はそのままにされている
からです。

▼上がる一方の住宅価格

住宅価格は、売れた価格です。価格を下げず、在庫がたまっても売
れなければ、価格は下がらない。政府統計の住宅価格は、当初の販
売価格を集計しているのではない
か。

このため、今も上がったとされています。社会主義の名残が、ここ
にもあります。売れ残りの在庫になっても、価格が下がらないので
す。

社会主義の会計では、生産された商品が在庫になっても、売れたも
のとしてGDPに入っていました。実際のGDP会計では、「建設-在
庫」がGDPでなければならない。ここにも中国GDPの嵩上げが見られ
す。

大都市部の住宅価格は、2010年から2017年の7年間で2倍に上がって
います。年率で10%の、世帯所得以上の上昇率です・・・(後略)


(私のコメント)

吉田繁治氏のメルマガを読むと、一体中国経済はどうなっているのか、まるでわからない。企業は売れないマンションを作り続けて在庫のまま保有し続けている。それでも中国のGDPは増え続けているのは、中国のGDPの計算方法がまやかしになっているからだ。

中国企業が負債過多でも潰れないのは、借金の金利の追い貸しが続いているためですが、中国は独裁国家だから倒産しないように銀行に追い貸しを続けさせている。だから中国の企業は潰れずに借金を増やしながら、売れないマンションを作り続けている。

中国の鉄鋼業も、売れなくても鉄鋼を作り続けていますが、自動車会社も自動車が売れなくても自動車を作り続けて、負債を増やし続けている。それでも銀行が追い貸しをしてくれるから潰れない。資本主義国では考えられないことが行われているのが共産主義経済の実態だ。

マンションも既に国民の手には届かない高値になっていますが、売れないまま放置されているからマンションの価格は高値のままでいる。マンション業者は売れないマンションを作り続けても、負債が増えるだけで利払いは銀行が追い貸しをしてくれる。

中国では作った分がGDPに加算されていくから、売れた分が加算されるのではない。売れない自動車もスクラップにして、さらに自動車が作られていく。当然自動車企業の負債は増えていくが、銀行が利払いを追い貸ししてくれるから潰れない。こうして中国経済は負債だけがどんどん増えていくだけで、GDPも増え続けていくことができる。

マンション価格は、国民所得の10倍から20倍の価格になっている。だから売れるはずもなく、無理して買っても借金は返せなくなります。車も2800万台も作られていますが売れないい車はスクラップにされて、更に作られていきます。日本なら車が売れなければ生産を止めて調整しますが、中国ではそうではない。

吉田氏は、「社会主義の会計では、生産された商品が在庫になっても、売れたものとしてGDPに入っていました。実際のGDP会計では、「建設-在庫」がGDPでなければならない。ここにも中国GDPの嵩上げが見られます。」と書いていますが、マスコミや日本の経済学者はこのようなことを指摘しません。

わかりやすく書けば、「中国のGDP=中国の負債残高」ということになるのではないだろうか。税金ですら負債から支払われているのであり、裏付けのない人民元が刷られ続けてばら撒かれている。これでは国民は人民元を信用しなくなり、ドルやゴールドなどで貯め込むようになります。

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